「スター・ウォーズ バトルフロント」レビュー

スター・ウォーズ バトルフロント

映画以上に激しく、臨場感に溢れた戦場がここに!
ファン感涙のこだわりに満ちた大規模対戦

ジャンル:
アクション
発売元:
エレクトロニック・アーツ
開発元:
DICE
プラットフォーム:
PS4 / Xbox One / Windows PC
価格:
8,424円(税込)
発売日:
11月19日
プレイ人数:
1〜2人(マルチプレイ最大40人)
レーティング:
CERO:C(15歳以上対象)

 「スター・ウォーズ バトルフロント」は、新作映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」がいよいよ公開される今の時期にぴったりのゲームだ。「スター・ウォーズ」ファンはもちろん、そうでない人でも「新作映画の前にシリーズを見直しておこう」という人は多いだろう。

 「スター・ウォーズ バトルフロント」は特にエピソード4から6までにフォーカスを当て、その世界で戦えるアクションゲーム。タトゥイーン、ホス、エンドア……映画に登場した世界を特大スケールで再現、その世界でたっぷり戦えるのだ。

 「スター・ウォーズ」という名前の通り、“戦争シーン”は映画の目玉である。エンドアでの密林の戦い、ホスでの雪原を進むスノー・ウォーカー、モス・アイズリー宇宙港を思わせるフィールドでの銃撃戦……もちろんXウイングとタイファイターの戦いもたっぷり楽しめる。ファンの夢見た「大戦争」が映画以上のスケールで展開するのである!

【Star Wars: Battlefront Live Action Trailer】

Xウイングやスピーダーバイクに乗れる! シングルプレイでゲームを覚えろ

インストール中にいきなりベイダー卿になって大暴れできる!
シングルプレイは、来るべきマルチプレイのための練習だ
トレーニングは、短めだがシナリオ要素が入っているのがうれしい
ヒーローキャラクターをたっぷり楽しめるのは、シングルプレイの魅力だ

 「スター・ウォーズ バトルフロント」は映画で出てきた様々な戦場を舞台に、帝国軍と反乱軍に分かれて戦う。ゲームシステムは「バトルフィールド」シリーズに準じており、プレーヤーは最大20対20での対戦を繰り広げる。

 本作はなんと“インストール中”からプレーヤーを「スター・ウォーズ」の世界に強烈に引き込む。インストール中のミニゲームとしてとして、ダース・ベイダーとなって大暴れできるのだ。ダース・ベイダーはタフでそのライトセーバーの一撃で反乱軍を倒す。

 敵のブラスターを跳ね返し、空中に敵を釣り上げる「フォースチョーク」、ライトセーバーをフォースの力で投げる攻撃も使い、ばったばったと敵を倒していく。おなじみの呼吸音と、日本語吹き替えのセリフを発しながら突き進むベイダー卿の姿はファンにとって「まさに待ち望んだものが来た!」と強く心を揺さぶられるだろう。

 「スター・ウォーズ バトルフロント」はオンラインのマルチプレイに加え、1人、もしくは2人でプレイ可能な「ミッション」が用意されている。ミッションは「トレーニング」、「バトル」、「サバイバル」がある。「トレーニング」はその名の通りチュートリアルを兼ねており、ゲームの基本的なルールや、操作方法などがチェックできる。Xウイングを使った空中戦、スピーダーバイク、AT-STなど、ゲームに出てくる乗り物を使ったミッションに挑戦する。

 「トレーニング」ではさらにヒーローキャラクターの使い方も学べるのだ。ダース・ベイダーだけでなく、パルパティーン皇帝まで使えるのが楽しい。皇帝は「エピソード6」でのフォースの電撃攻撃で敵を倒す上、「インペリアルリソース」というスキルでアイテムを配置する。このアイテムは取ったキャラクターの体力とフォースが全回復する。また、「フォースダッシュ」で身軽に動く姿も楽しい。

 「バトル」は敵を倒すと得られる“トークン”を一定数集めるとクリアできるミッションが用意されており、「サバイバル」は波状攻撃で襲いかかってくる敵を撃退するモード。正直に言ってしまえばこれらのモードは「マルチプレイの練習」という側面が強い。広大なフィールドで現われてくる敵を倒すのだが、いささか単調だ。この2つのモードはオンラインや、画面分割で2人プレイもできる。友達との協力プレイは楽しいが、やはり数十人が戦うマルチプレイの面白さにはかなわないだろう。

 「スター・ウォーズ バトルフロント」はシングルプレイ、協力プレイを楽しめる要素があるが、これらはあくまで来たるべきマルチプレイに備えてのものといえる。しかし、ヒーローを思う存分使えたり、トレーニングでのスピーターバイクのチェイスなどはミッションだからこそ体験できる楽しさもある。また、ミッションをクリアしたときに得られる「クレジット」はマルチプレイのキャラクター強化にも使える。難易度を上げ、自分の腕を磨いてクレジットを稼ぐというプレイもかなり燃えるものがある。

【スター・ウォーズ バトルフロント】
様々な乗り物に乗ったり、ヒーローの操作を学ぶトレーニングミッション
「バトル」は敵を倒すと得られる“トークン”を一定数集める。ヒーローキャラクターの強さも実感できる
敵の波状攻撃を迎え撃つ「サバイバル」

映画を越えた戦場描写! 多彩な対戦ルールで戦え

 「スター・ウォーズ バトルフロント」のマルチプレイはこれまでも様々なゲームショーで出展され、弊誌でもオープンβテストレポートをお届けしたように一般向けのβテストも行なわれ、大賑わいとなった。βテストでは限られたモードでしか楽しめなかったが、製品版ではより多彩なモードが楽しめるようになった。ただし、現在は人気の高いモードにプレーヤーが集中しているようだ。

マルチプレイは多彩なルールが用意されている
タトゥイーンを歩くAT-AT。原作にはない戦いも体験できる
戦いを重ねるとカスタマイズの幅が広がる
エンドアの密林にはイウォーク族が作った足場が木の上に張ってある

 「ブラスト」はより多く敵を倒した軍が勝ちとなるシンプルなルール。この「ブラスト」と、テストでおなじみの「ウォーカーアサルト」が人気が高く、積極的にプレイされている。マルチプレイではプレーヤーは1度マッチングすると、そのチャンネルに留まり続け、帝国軍と反乱軍を交互にプレイしていく。本作では北米をはじめ一部地域では11月17日から発売されているため、すでにかなりやり込んでいる人もいて、キャラクターを成長させている人も多かった。

 マップも多彩で、エンドアの密林やホスの氷雪地帯、タトゥイーンの砂漠や岩場、帝国軍や反乱軍の基地などもある。エンドアでは全体的にプレーヤーの姿が見つけにくく、イウォーク族が作った足場が木の上に張ってあり、そこから狙撃してくる人も多い。帝国軍の基地は敵と味方のリスポーンポイントがめまぐるしく変わるため敵がどこから攻撃してくるかわからない緊張感がある。

 反乱軍の基地はエピソード4のモス・アイズリー宇宙港がモデルになっているようで、ミレニアム・ファルコンがある宇宙船ドックが銃撃戦の中心になる。タトゥイーンではルーク達の家を思わせる建物や、サンドピープル達の集落、さらにジャワの巨大な移動基地まであって細かくチェックしてみたくなる。

 「ウォーカーアサルト」では、エンドアをはじめ映画では大きく描かれなかった場所でのAT-ATとの戦いが楽しい。たしかに「エピソード6」のエンドアでもAT-ATは見えていたのだからウォーカーが進んでいく戦いはあったはずなのである。「スター・ウォーズ バトルフロント」はこういった“映画以外の場所であったかもしれない戦い”を描いているのが素晴らしい。

 そして筆者が大好きな「ファイター・スコードロン」である。このモードでは両軍はXウイングとタイファイターのパイロットとなって空中戦を繰り広げるのだ。スターファイターの操作は2つのスティックで操縦桿とスラスター、右トリガーが射撃で、左トリガーが「ロックオン」となっている。左トリガーを引くと近くの敵をレーザーが追尾してくれるのがありがたい。高速で動き回る敵をうまく捉えてくれるのだ。

 「スター・ウォーズ バトルフロント」は映画のBGMを使用しており、その音楽の中でタイファイターやXウイングに乗って戦えるのは格別だ。ブラスターがオーバーヒートしやすかったり(一定時間で再使用できる)、ターンがかなり小さな半径でできたりするところも面白い。どんなに無茶な軌道をしても失速もなく、追尾式のミサイルも使え、感触としてかなりカジュアルに空中戦が楽しめる。

 この他にも自軍のカーゴを守りながら敵のカーゴを襲う「カーゴ」、降下してくる脱出ポッドを争奪する「ドロップゾーン」、ヒーロー対歩兵部隊の「ヒーロー・ハント」など多彩なモードがあるが、まだ体験できていない。これらもじっくりとプレイしていきたいところだ。

 マルチプレイのプレーヤーキャラクターは戦いを繰り返すことでランクアップし、クレジットを稼ぐことで成長していく。帝国側で新しいブラスターをアンロックすれば反乱軍側でも同じように使える。ただしまずはランクアップしなければ使える装備はかなり限られるので、とにかく戦うことが成長やカスタマイズへの近道だ。

 外見もカスタマイズでき、帝国軍はヘルメットを外した状態での髪型などが選べるが、かなり成長したように見える人でも、初期の「ヘルメットをかぶったまま」の人が多いのが面白い。頭が出ていると反乱軍に見間違えやすいという一面もあるが、「ヘルメットをかぶってこそストームトルーパーだ」という思い入れがあるようにも感じる。筆者もやはりヘルメットはかぶったままにしたい。

 まだまだプレイの本格的なやり込みはこれからというところだが、筆者は「スター・ウォーズ バトルフロント」はかなりカジュアルに楽しめるゲームだと感じた。全体的に攻撃力が高く、初心者はひたすら遠目からブラスターを撃つような戦いでもそこそこ戦える。最初は訳もわからず撃たれてしまうが、他の人達と走り回り、適当に撃ち、手榴弾を投げて強くなっていけるだろう。

 マップを覚え、狙うポイントを学んでいき、スコアを稼げるようになるうまいプレーヤーを目指すのも良いと思うが、映画ファンならば、まずこの世界の雰囲気を楽しみ、できるだけ映画の雰囲気を再現しようとするスタッフ達の“愛”を感じるのが良いだろう。「『スター・ウォーズ』は大好きだけど、ゲームは自信がない」という人も多いと思う。しかし、「スター・ウォーズ バトルフロント」のグラフィックス、音楽、マップやキャラクターの描き込み、映画の再現度は他の追随を許さない。本作の“インタラクティブに映画世界を楽しめる”という魅力は、ぜひ体験して欲しい。

【スター・ウォーズ バトルフロント】
ファイター・スコードロンは、たっぷり空中戦が楽しめる
「ブラスト」はより多く敵を倒した軍が勝ちとなるシンプルなルール
モス・アイズリー宇宙港風の反乱軍基地。ミレニアム・ファルコンが駐まっているのが楽しい
ランクを上げることで多彩な要素がアンロックされていく
様々な戦場が魅力だ
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(勝田哲也)