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「キングダムアンダーファイアII」は中国先行でサービス開始
PC版は来年、PS4版はPC版から数カ月以内に発売を目指す
(2015/7/30 00:00)
ChinaJoy 2015の初日、ソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)のブースでは、韓国Bluesideが開発している、PS4/Windows用MMOストラテジー「キングダムアンダーファイアII(KUF2)」のステージイベントが行なわれた。毎年続報をお届けしながら、一向に発売される気配のなかった本作だが、ステージイベントの最後には「COMING SOON」の文字が出て、発売が近づいていることを感じさせた。
ブースで試遊を指示していたBluesideのスタッフに確認したところ、すでにWindows版は完成しており、現在はプレイステーション 4への移植作業を進めているところだそうだ。サービスはまずは中国からスタートする予定で、年内のベータテストを目指している。サービスはまずはWindows版が来年始まり、数カ月以内にはPS4版も発売したいと話していた。日本語版はまだ未定だが、今後も続報が出ればお伝えしていきたい。
SCEブースにはPS4の試遊台が設置され、広大な戦場での戦闘を体験することができた。試遊台については、まだ30%程度の移植状況なので写真は取らないで欲しいということで撮影はできなかった。代わりにステージイベントで、デモプレイが披露されたので、合わせてプレイしてみた所感をお届けしたい。
大技で何百もの雑魚を一気に殲滅して正義の力を見せつけろ!
改めて「KUF2」がどんなゲームかをおさらいしておこう。本作は、5人の英雄から1人を選んで操作しつつ、大量の部隊にも指示を出しながら戦うという、ストラテジーと無双系が融合したようなゲームだ。
広大な戦場を使う戦闘には、1度に16,000人もの兵士がひしめき合う。ユニットの種類は200種類。弓兵や歩兵というスタンダードなものから、空中からの援護攻撃を行なう飛行部隊までさまざまだ。
キャラクターの性別やざっくりした見た目は使用するヒーローによって固定されるが、顔のパーツや髪型などは細かいカスタマイズが可能だ。
さっそく試遊もしてみた。試遊版の戦闘はいくつかのフェーズに分かれており、最初と最後、フェーズの切り替えなどにストーリーを進めるカットシーンが挿入される。最初のカットシーンが終わると、まずは歩兵が攻めてくる。雑魚とはいえ、地を埋め尽くすものすごい数に圧倒される。最初はユニットが使えないので、ヒーローを操作して無双風のプレイで敵を倒していく。インターフェイスはクロスホットバー方式。「L1」ボタンと「R1」ボタンで登録されたアイコンを切り替えて、「○」、「△」、「□」ボタンで発動する。
フェーズ2からはユニットが使えるようになる。まずはどのユニットを使うかを決める。試遊台では3つしか選べなかったので、弓兵を選んだ。部隊は円形の陣形を組んでおり、上下左右ボタンで操作をヒーローからユニットに切り替えて、移動や攻撃の指示を出す。タッチパッドパネルを押すことで、キャラクターを背後から映すアクションゲーム視点から、俯瞰のストラテジーゲームライクな視点に切り替わる。
ただし、俯瞰でユニットの操作をしている間も、残されたヒーローが攻撃を受けることがあるので、そちらも気にしつつでなければ、いつの間にか敵に囲まれタコ殴りされていたりする。フェーズ3からはさらに使えるユニット数が増えて、どんどん忙しくなっていく。特にフェーズ3からは中ボスくらいの強い敵が出てくるので、ヒーローを長時間放置するとリスクが跳ね上がる。
フェーズ3までの敵をすべて倒すと、巨大なラスボスが現われる。ここからは完全にアクションゲームパートとなり、仲間と協力して巨大ボスを倒す。これでミッションはクリアだが、試遊時間の10分ではラスボスまでは倒すことができなかった。プレイしてみた感じでは、ヒーローを操作するアクションゲームユニットよりも、ストラテジー要素の方に力が入れられているように思えた。やはり「KUF2」の最大の魅力であり、売りはとにかく大量の敵が湧いて湧いて湧きまくり、それをバッタバッタとなぎ倒していくことなので、周りの敵を数匹ずつチマチマ倒すよりも、ユニットに指示して一気に殲滅を狙ったほうがスカッとする。
もちろん、試遊台のミッションは序盤なので、キャラが育っていって、トレーラーに出てくるような巨大隕石を落としたり、広範囲に雷をバンバン落としたりできるようになれば、ヒーローでも爽快感を感じられるようになりそうだ。