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【スマホアプリ今日の1本】昨年から大幅刷新!「マジック・デュエルズ・オリジン」
デッキ構築や「発見」を促す練られた機能をチェック!
(2015/7/13 00:00)
トレーディングカードゲーム業界に君臨する「マジック:ザ・ギャザリング」(MTG)のデジタル版が今年も登場した。
タイトル名は「マジック・デュエルズ・オリジン」で、昨年の「マジック2015」に引き続きの登場となる。本作の概要はニコニコ超会議でのレポートでも紹介しているとおりなのだが、今回配信が開始されたということで、早速触ってみた。
なお今回配信されたのはiOS版。Xbox OneとWindows(Steam)版は近日配信予定。本作はダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制となっている。
「マジック2015」では文字化けしているなど日本語化が怪しい部分もあったのだが、本作でナレーションや解説部分に日本語音声も搭載されており、1つのアプリとして完成度が高まっている。
またプレイすべきことも明確で、最初は「プレインズウォーカー」の1人「キデオン・ジュラ」のストーリーをプレイすることとなる。ここではギデオンの物語を追いながら、チュートリアルを挟みながらの5戦を行なうことでゲームのルールと流れを理解することができる。
このストーリーモードでは平地(白、ギデオンの色となる)、島(青)、沼(黒)、山(赤)、森(緑)の5つのマナに対応するプレインズウォーカーのストーリーをプレイでき、それぞれのマナの持つ特徴もここで学ぶことが可能だ。
そしてギデオンのストーリーをクリアすると、デッキ構築が可能になる。本作では完全手動でデッキを構築できるモードと“構築アシスタント”モードがあり、アシスタントモードではデッキの方向性がいくつか用意されている。これを選択するとその方向性に沿ったカードがいくつか提示されて、その中からプレーヤーが実際に組み込むカードを選択していく。
構築済みデッキであると実際内容を理解していないままプレイすることとなってしまうが、この方法だとプレーヤーもカードの内容をある程度吟味する必要があるため、デッキ構築の第1歩としてはよく考えられた機能だと思う。
このデッキ構築では最初から多彩な方向性のものが作れるが、充実を図る意味では新たなカードを入手していくこととなる。新たなカードはゲーム内通貨「コイン」を使用することで得られるのだが、このコインを得る方法は対戦を繰り返したり、例えば「白青か緑白タイプのデュエルで4回勝利せよ」といった課題をクリアすることで報酬としてもらえる。課題を通して「MTG」の様々な側面に自然と触れていくこととなる。なお「コイン」はリアルマネーで増やすことも可能だ。
この「課題」は、ある程度のプレーヤーでも使っていなかったマナ色に触れるいい機会になっており、プレーヤーの「発見」を促す施策として、こちらもよく考えられている機能となっている。プレイ途中でたまにフリーズすることがあるなど不安な部分が少しだけあるが、何よりUIが刷新されてプレイしやすいものとなっているので、往年の「MTG」プレーヤーや初心者には特にオススメなタイトルだ。