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「FFXIV」、Mac版のパフォーマンスについて公式コメントを発表
Mac版に特化したアップデートの実施およびMac用DirectX 11版の提供を検討
(2015/7/1 12:22)
スクウェア・エニックスは、6月23日に発売したMac版「ファイナルファンタジーXIV」が、必要環境を満たしているにも関わらず、十分なパフォーマンスが出ない件について、公式フォーラムにて回答し、事実関係を認めた上で、今後もMac版に特化したチューニング作業を続け、パッチにて随時対応していく方針を明らかにした。
公式フォーラムで回答を行なったのは、「FFXIV」リードプログラマーの春日秀之氏。春日氏は、ユーザーからの多数のフィードバックを感謝しつつ、同じスペックでWindows版よりスペックが劣る理由と今後の対応方針について報告した。
春日氏によれば、パフォーマンスが低下する理由を3点挙げ、それぞれについて丁寧な解説を行なった。1点目はグラフィックスAPIにDirectXではなく、OpenGLを採用している点。この点において、根本的に同一環境で、Windows版と同一パフォーマンスを出すことはできないとしている。
2点目は、プログラムを並列化するためのスレッド処理のスケジューリング処理。この点においてもWindowsが優れており、並列処理部分でパフォーマンスが出なかったり、フレーム単位での処理時間が安定しない状況が発生するとしている。
そして3点目は、Mac版の仕組みそのものについて。Mac版は、Macのネイティブアプリではなく、Windows版のexeファイルを、Macで実行可能な機能に組み替えて動作させるというミドルウェアを利用して製作されているため、このミドルウェア分のオーバーヘッドがそのままパフォーマンスに影響を及ぼしているようだ。
こうした結果、MacでBootcampを介して動作させたWindows版より、Mac版のほうがパフォーマンスが出ないという歪んだ状況が生まれているようだ。Mac版のパフォーマンスについては、6月にフランス・ナントで実施されたメディアブリーフィングでも確認できていたが、開発調整中であり、正式リリースまでにブラッシュアップしていくと回答していた。
「FFXIV」開発チームでは、Windows OSとMac OSのゲーム開発環境の差を埋めるのは基本的に難しいとしながらも、開発チームの努力により改善できる部分も残されているため、今後はMac版に特化したチューニング作業を続け、パッチにて随時対応していくと約束。
また、現在Mac版は、プログラムはWindows版ベースでありながら、DirectX 9版が利用されているが、パフォーマンスの改善が見込まれるとして、今後Mac向けにもDirectX 11版を提供していくことを検討していきたいとしている。































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