これぞ真打ち！　Xbox One「Halo 5: Guardians」インプレッション

　発表以来、なかなか具体的な情報を出さなかったXboxを代表する人気シリーズ最新作「Halo 5: Guardians」。E3では「Xbox Media Briefing」を皮切りに一気に情報が出てきた。「Halo 5」は、全タイトルのトップバッターとしてスタジオヘッドのボニー・ロス氏が登壇して、キャンペーンの概要と、新しいマルチプレーヤーモード「Warzone」を披露した。また、E3に合わせて日本での発売日も10月29日に決定した。本稿ではE3での発表内容をまとめてお届けしたい。

4人1組の小隊2チームで展開されるエピックスケールのキャンペーン

「Xbox Media Briefing」で初公開された「Halo 5: Guardians」キャンペーン

取材にはスタジオヘッドのボニー・ロス氏（左）をはじめ、3人のクリエイターが応じてくれた

　キャンペーンについて最初に紹介してくれたのは343 Industriesのスタジオヘッド ボニー・ロス氏。ロス氏自身がデモをを行なうところに、同スタジオが「Halo 5」にかける意気込みの大きさが見て取れる。ロス氏は、Bungieから「Halo」を受け継ぐ形で、7年間「Halo」の開発に携わり、すべて今回の「Halo 5」に繋がる道を敷いてきたと語り、Bungieではなく、343 Industries独自の「Halo」ユニバースを7年掛けて準備してきたことをアピール。

　それはマスターチーフという中心的価値を際立たせるための新しいユニバース、キャラクター、環境、ストーリー、そしてゲームエンジン、そのすべてを組み合わせ、没入できるゲーム世界を実現したという。キャラクターの登場数は過去最大規模ということで、名実共に過去に類を見ないエピックストーリーが描かれるようだ。

　今回のキャンペーンは、4人1組の小隊ブルーチームとファイアチームの2チームを同時平行して進めていくという形態を取る。ブルーチームを率いるのは、ご存じマスターチーフ、一方、ファイアチームを率いるのは、「Halo 5」で重要な役割を担う、もうひとりの主人公スパルタンロックとなる。

　「Halo」シリーズは、キャンペーンをCO-OP（協力プレイ）で楽しめるのがウリのひとつになっていたが、今回はその4人のいずれかを担う形で、より自然な形で最大4人でのCO-OPキャンペーンが楽しめる。スタッフの説明によれば、「Halo 5」では、CO-OPプレイを前提に、設計し直しているということで、1人＋AI 3人という遊び方より、フレンドと4人でのプレイを推奨している。これを実現するためにCO-OPプレイのための専用サーバーを用意し、シープレスなドロップイン、ドロップアウトをサポートする。

　もちろん、1人でキャンペーンを進めることもでき、その場合は、チームコマンドを使って、他のメンバーに指示を与えることができる。ターゲットを指示して移動や攻撃をさせたり、自分が倒された場合は、Xボタンを押すことで生き残っている仲間に蘇生行為を促すことができる。その意味では、自分が無理に突出したことによるゲームオーバーはなくなり、より遊びやすくなっていると言えるかも知れない。

　肝心のストーリーは実はまだよくわからない。ロック率いるファイアチームは、すでに発表されているように、失踪したマスターチーフの捜索が目的となるが、肝心のマスターチーフ率いるブルーチームは、何を目的に行動しているかはまだ謎に包まれている。このあたりの秘密は発売が近づくにつれて徐々に明らかになっていく見込みだ。

BFスタイルの大規模マルチプレイ「Warzone」

「Xbox Media Briefing」でデモが行なわれた「Halo 5: Guardians」の新マルチプレーヤーモード「Warzone」

Xboxブースでは、「Microsoft Hololens」が体験できるということもあり、「Warzone」コーナーは長い列ができていた

敵を倒して得たポイントで武器や乗り物を呼び出せる

　そして、今回「Halo 5」がもっともプッシュしていたのが、新マルチプレーヤーモードとなる「Warzone」だ。Xboxブースでは、「Warzone」ミッションブリーフィングとして「Microsoft Hololens」を使ったスペシャルアトラクションを用意するなど、非常にこだわった出展を行なっており、「Halo 5」のマルチプレイは「Warzone」を全面に押し出していくようだ。前作「Halo 4」のマルチプレイは、UNSCインフィニティという巨大戦艦の中で行なわれる演習、という設定になっていたが、この「Warzone」がそれに変わる存在なのかどうかはわからない。いずれにしても「Halo」シリーズ初の24人対戦となる。

　「Warzone」は、「Battlefield」のような大規模マルチプレイの影響を強く受けており、12対12で、お互いのホームベースの中間地点にある拠点を取り合ったり、AI操作の敵を倒してキルポイントを稼いだりして、15分を優勢に戦い抜くか、チーム全体のキルポイントが1,000ポイントに達成したチームが勝利となる。

　基本的な戦い方としては、仲間と連携して、マップ中央に点在する拠点を占領することと、そこから少し離れたところにある第三勢力が潜む拠点を制圧してキルポイントを稼ぐことの2つが基本戦術となる。敵を倒したり、拠点を制圧したりなどの戦果を上げる毎にチーム全体のポイントとは別に個人のポイントが獲得でき、これを消費することで、ホームベースから、武器や乗り物を取り出すことができる。武器には、ロケットランチャーやスナイパーライフル、乗り物だとワークホグ、マングースなど、強力なアイテムが用意されており、バトルが後半にさしかかるにつれて、徐々に戦いが熾烈になっていく。

　今回はわずか1回のプレイで、なおかつ大量の乗り物を駆使してホームベースに攻め込まれるほどの完敗を喫したため、これぞ「Warzone」の醍醐味！　という手応えはまだ得られなかったが、一般的にマルチプレイは人数が多ければ多いほど、お手軽で楽しめるものとなるため、昨年末にβテストが実施された4対4のArenaマルチプレイは、「ちょっとコア過ぎて……」というカジュアルゲーマーでも気軽に参加できそうだ。ともあれ今のところは「Halo」もまた大規模マルチプレイが楽しめるFPSになるという風に理解しておこう。

【「Warzone」スクリーンショット】

2体のフィギュアが付いたリミテッドコレクターズエディションは、Amazon専売に

「Halo 5: Guardians」通常版

「Halo 5: Guardians リミテッド エディション」

「Halo 5: Guardians リミテッド コレクターズ エディション」

　最後に、日本語版情報についてまとめておきたい。日本語版は、英語版から2日、実質1日遅れの10月29日に発売される。販売形態は、通常版に加えて、「Halo」シリーズお馴染みのリミテッドエディション、さらにマスターチーフとスパルタンロックのフィギュアが付いたリミテッドコレクターズエディションの計3種類が用意される。いずれも数量限定の限定版となるが、リミテッドコレクターズエディションは、Amazonのみの取り扱いとなる。予約開始は6月24日が予定されている。各パッケージの内容は以下の通り。

「Halo 5: Guardians リミテッド エディション」
発売予定日 : 2015 年 10 月 29 日 (木)
参考価格 : 9,900 円 (税抜)
内容 : 「Halo 5: Guardians」ゲームディスク
Halo: The Fall of Reach アニメーション シリーズ
Metal Earth 製 Guardian モデル組立キット
Warzone 交換バンドル (ゲーム追加コンテンツ)
スパルタン ロック 指令書
ブルー チーム / オシリス チーム調査書
スパルタン デザイン特製 StealBook® ケース

「Halo 5: Guardians – Digital Deluxe エディション」(ダウンロード版)
内容 : Warzone 交換パック
Halo: The Fall of Reach アニメーション シリーズ
予約購入特典 ロードアウト 武器 & スキン

　また、予約/早期購入特典として、対象店舗で予約/早期購入すると、マルチプレイで使用できるゲーム追加コンテンツのコードがプレゼントされる。対象店舗と特典内容は以下の通り。

【対象店舗 / 特典】
Amazon : ロードアウト 武器 & スキン セット1
ビックカメラ : ロードアウト 武器 & スキン セット2
ヨドバシカメラ : ロードアウト 武器 & スキン セット3
その他ゲーム販売店 : ロードアウト 武器 & スキン セット4
Microsoft Store : ロードアウト 武器 & スキン セット5
Xbox Games ストア (ダウンロード版) : ロードアウト 武器 & スキン セット6