ニュース

日本マイクロソフト、「Halo 5: Guardians」のファンイベントを開催

30人のファンが開発者と言葉を交わし、マルチプレイを体験

10月29日発売予定

価格:
6,900円(通常版、税別)
6,400円(ダウンロード版、税別)

 日本マイクロソフトは9月11日、本社オフィスにてXbox One向けSFアクションシューティング「Halo 5: Guardians(以下、「Halo 5」)」のファンイベントを開催した。このイベントは、日本マイクロソフトが実施した「Halo アンバサダー プログラム」によるもので、事前応募で抽選で選ばれたユーザーが参加できた。当日会場には30人以上のファンが訪れた。

「Halo」フランチャイズ デベロップメント ディレクターを務める343 Industriesのフランク・オコナー氏
デザイン ディレクターを務める343 Industriesのブラッド・ウェルチ氏
会場には30人のファンが集まった
ユーザーからの質問に答えるオコナー氏

 イベントでは「Halo」フランチャイズ デベロップメント ディレクターを務める343 Industriesのフランク・オコナー氏とデザイン ディレクターを務める343 Industriesのブラッド・ウェルチ氏が登壇した。

 オコナー氏は、「私は東京が好きでいつでもファンの皆さんにお会いしたいと思っています。『Halo 5』はこれまでで最大の規模、スケールを持っています。敵も強力で様々な戦いを行なっていくこととなります」と語った。

 オコナー氏はさらに本作の革新的な要素として「オンライン協力プレイ」を挙げた。本作はオンラインで協力してキャンペーンを進めることができるが、プレーヤーの1人が夕食に席を外しても、その間AIプレーヤーが代理をしてくれるため、他のプレーヤーは彼が戻るのを待たなくて良い上、夕飯が終わったプレーヤーはそのままシームレスにプレイを続けられるという。

 キャンペーンでプレーヤーは2つのチームをプレイする。チームのメンバーは個性的で、「ケニー」は足が速く、「リンダ」は狙撃が得意などそれぞれに特徴がある。オコナー氏は「今作のストーリーはプレーヤーに大きな驚きをもたらします。ぜひ10月27日の発売日を楽しみにしてください」と言葉をむすんだ。

 ウェルチ氏はゲームの特徴として「ジェットファイター」や「タンク」など様々な乗り物が出てくることを明らかにした。今作のキャラクターは縦方向の動きや、ブースターを使った高速移動、スライディングなどを駆使し、より自由に、よりなめらかに動くことができる。

 マルチプレイは24人で楽しめ乗り物なども使える「Warzone」と、8人で真っ正面から戦えるシンプルな「Arena」がある。とくに「Warzone」はこれまで体験できなかったような大規模戦が戦えるという。さらにローンチ後のマップの追加もアナウンスされた。追加マップは無料で提供される。「『Halo 5』でのスーパーエキサイティングな戦いを楽しめるのももうすぐですぜひ10月27日の発売をお待ちください」とウェルチ氏は語った。

 2人の説明の後、ユーザー達は筆者達も楽しんだ「Arena」のマルチプレイを体験した。軽食の他、「Halo 5」のラベルが描かれたミネラルウォーターや缶バッジも用意されていた。来場者の興味はもちろん「Arena」をプレイすることだったが、開発者と写真を撮ったり、サインを貰う人もいた。ファンの中には他のイベントでも「マスターチーフ」のコスプレをする人が今回も参加しており、人気を集めていた。

 ファン達は「Halo」プレーヤーが多く、体験会ではかなり熱い戦いが繰り広げられた。βテストに参加したユーザーも多かったという。何人かと話をしてみたが、「Halo」では伝統的にアサルトライフルの性能が低いため、プレーヤー達はもっぱらハンドガンで戦っているのだという。単発ながら威力が高く、狙ったところに当てられるハンドガンはオールラウンドで戦える武器とのことだ。

 もちろん「今回が『Halo』シリーズは初めて」という人もいたが、かなり慣れてうまい人達が多い印象だった。特に対戦ごとにスタッフがうまいプレーヤーをピックアップして正面のモニターに出しているのだが、その人達のエイムは正確できちんとヘッドショットを決める上、空中からの落下攻撃「グラウンドパウンド」も決める人もいて感心させられた。

 全体的にやはりコアなファンが多かったという印象だ。オコナー氏達はこれから世界中を回らなくてはいけないため、この夜にも日本を発つということで、ユーザーから2つだけ質問を受け付けることとなったが、どちらもコアファンならではのものとなった。

 1つめが「今回はチーフとエージェントロックという2人の主人公が出るが、『Halo2』でも主人公は2人だったこれは意図的なものか?」というものだ。オコナー氏は「意図したものではないが、共に3部作の2作目でヒーローが増えたのは面白いと思っている。今回の“ヒーロー”と呼べるキャラクターは8人いて、さらにNPCとしてアービターが登場するので、実質9人のヒーローが活躍する。さらにまだサプライズが隠されています」と答えた。

 2つめが「前回日本人は参加できなかった『Halo』の世界大会に、今回は参加できるようになって大変感謝していますが、日本のサーバー環境はどのような物になるでしょうか」というものだった。オコナー氏は「日本には日本のデータセンターで対専用のサーバーが置かれるため、非常に恵まれた環境でプレイできます。日本はインフラも進んでおり、対戦としてかなり快適な環境を提供できると思っている」と回答した。この後、スタッフとユーザーでの記念写真撮影が行なわれた。

 その後も30人のユーザーは2ラウンドのプレイが楽しめるように、スタッフはぎりぎりまで会場を開けていた。全体的にユーザーも大いに楽しめたイベントだったと思う。昨今ではオンラインでの交流や、ニコニコなどでスタッフの声も届けやすい環境にあるが、やはりオフラインイベントの楽しさはここでしか楽しめないものだ。スタッフはかなり大変だと思うが、こういったイベントは様々なタイトルで開催されて欲しい。

【会場の様子】
マスターチーフのコスプレをしたファンは、イベントでおなじみ。今回も大人気だった
4対4の「Arena」を楽しめた。ラベルを貼ったミネラルウォーターや缶バッジも配られた

(勝田哲也)