【スマホアプリ今日の1本】水口哲也氏監修の良テンポパズル「【18】」

　ピンクと黒を基調とした色遣いに、レーティングを思わせる「18」の文字と挑戦的な表情の美女のアイコン。そのメインビジュアルには左右で対照的な表情をした1人の女性が描かれており、夢の世界が舞台になっている。

　本作は、モブキャスト配信による「【18】 キミト ツナガル パズル」というタイトルだ。その見た目とコンセプトの共通点の多さから「キャサリン」の新作のようでもあるが、本作は「キャサリン」とはまったく関係がない。

「ジェム」を繋げて消していくパズルゲーム。オーソドックスな見た目だが、実際は手応えあるプレイ感となっている

　本作は、キャラクターを集めてチームを編成し、パズルをプレイすることで敵を攻撃していくステージクリア型のパズルアドベンチャーゲーム。「ルミネス」などで知られる水口哲也氏監修のタイトルで、モブキャストも「『ルミネス』同様の気持ち良さを持った、高品質なサウンドと独自の世界観によるパズルゲーム」と説明する肝煎りのタイトルとなっている。

　本作の特徴はそのパズルで、画面に配置された同種類の「ジェム」を繋ぐようになぞることで消し、その種類と多さで攻撃力が決まっていく。「ジェム」は斜めを含めた8方向で、3つ以上隣り合っていれば繋ぐことが可能。1回の操作で1種類しか消すことができないが、6つ以上消した時に登場する「チェインジェム」を介すことで、複数の種類にわたって「ジェム」を繋ぐことができる。

　長く繋げれば攻撃力が上がるのは想像が付くが、本作では繋いだ個数（チェイン数）が18以上になると、特殊効果を発動できるようになっている。特殊効果を発動すると、ゲーム序盤では敵への追加攻撃、序盤を終えると「女神」によるスキルが発動するようになる。「女神」によってその効果は様々で、ゲームを進めることで「女神」の種類が増えていく。

　この「18」のボーナスが演出的に派手で効果も得られるので、プレイ中はともかく「18」チェインを目指してプレイすることとなる。なんとなくのプレイだと18チェインを紡ぐのはかなり難しくなっているので、先の先を読むくらいに考える手応えが本作の楽しさとなっている。

　また本作は「ヘッドフォン推奨」であり、音楽にもこだわって作られている。音ありでプレイした時のテンポ感は良好で、BGMとゲーム上の演出、そしてサウンドエフェクトが一体となっていくゲーム作りは流石といったところだ。ゲームを引っ張るストーリーも会話形式でトントンと進んでいくので、煩わしさを感じずにゲームの世界へ入っていくことができる。

　プレイしてみると「キャサリン」とは全然違う内容であることがわかるが、特にパズル部分で本作独自の面白さを実現している良作だ。気になる方は、ぜひプレイしていただきたい。

【スクリーンショット】