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【スマホアプリ今日の1本】ガンホーが「情熱大陸」内で作った「モジポップン」
完全無料で遊べる親切設計。「もじぴったん」ライクな言葉パズルゲーム
(2015/3/3 00:00)
3月1日に放送されたTBS系列局のドキュメンタリー番組「情熱大陸」では、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの代表取締役社長である森下一喜氏が登場した。番組では森下氏のゲームクリエイターとしての一面に焦点を当て、“「情熱大陸」とのコラボゲームを作る”というテーマのもと、まったくの新作ゲームアプリを完成させるまでを追ったものとなっていた。
番組内ではゲームアプリの企画が動いていく中で、ガンホーの「仕様を決めるまで帰れない」という企画会議の様子や、「第3会議室」と呼ばれる居酒屋での会議の延長戦、完成したゲームを妻にプレイさせる「嫁レビュー」など、ガンホーにまつわる有名な制作手法が披露されていた。
また森下氏のノートPCの天板には、自社のものを差し置いてRockstar Gamesのステッカーが中央にデカデカと貼ってあったり、自宅ではプレイステーション 4版「アサシン クリード ユニティ」をプレイしていたりと、森下氏のゲーマーとしての一端を知ることができたのも、見どころの1つだっただろう。
そんな森下氏が制作日数357日をかけて番組内で完成させたのが、iOS/Android「モジポップン~100の海と情熱の大陸~」だ。本作は、画面内に浮かび上がってくるカタカナの文字をタップすることで言葉を作り、点数を稼いでいく言葉パズルゲーム。ステージクリア型で、世界のどこかにある「情熱の大陸」を探すことが最終的な目的になっている。
1つのステージには目標点数とクリア条件があり、本作では点数は水深で表される。例えば目標は2,000m、2文字の言葉を2つ以上作れというステージがあれば、2文字の言葉を2つ以上作った上で、2,000m分の点数を稼ぐとクリア。単語の文字数が多いほど点数は高くなり、並べた文字の中に複数の言葉があれば「コンボ」となってさらに点数が稼げる。
プレイしている感覚としては、旧ナムコの「もじぴったん」を思い起こさせる内容で、実際にある言葉でコンボを紡いでいく爽快さは非常によく似ている。ただ「モジポップン」の方は文字列が1つしかなく、入力できるカタカナも20個と簡略化されているので、より緻密さを必要とした「もじぴったん」とは別物と言えるだろう。
ゲームとしてはビジュアルもテンポも良く、またライフ制なども導入されていないので、心ゆくまでプレイできるのが嬉しい。完全無料で遊べるにもかかわらず、広告もほとんど表示されないという親切設計だ。
またもう1つの注目は、ゲームを盛り上げるBGM。「情熱大陸」の番組内では、ガンホーの子会社であるグラスホッパー・マニファクチュアに所属している作曲家・山岡晃氏が森下氏に遠慮のない意見をぶつけられていた姿が印象的だったが、本作ではアップテンポで明るい曲調の楽曲が楽しめる。ガンホーの説明によれば、本作は期間限定配信ということなので、今のうちにプレイしておくことをオススメしたい。