ニュース

スクエニ、PS4/Xbox 360「トロピコ5」を4月23日に発売

植民地から独立国へ、時代の波を乗り切りつつ繁栄を目指せ!

4月23日発売予定



価格:
パッケージ版7,800円(税別)
ダウンロード版6,800円(税別)

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Xbox 360向けシミュレーション「トロピコ5」を4月23日に発売する。価格は、パッケージ版が7,800円(税別)、ダウンロード版が6,800円(税別)。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 「トロピコ5」でプレーヤーは、カリブの島国の大統領「プレジデンテ」として、世界一の独裁者、そして独裁国家を目指していく。今回、ゲームの様々なディテールが明らかになった。

 「トロピコ」シリーズではカリブ海に浮かぶ“島国”が舞台となる。「トロピコ5」の大きな特徴は“時代”の描写となる。様々な時代に合わせ、島のグラフィックスは変化し、状態が変わっていくのだ。

植民地時代

最初はわずかな住民で島を開拓していく

 最初は植民地時代となる。この時代、島は帝国の支配下にあり、プレーヤーは帝国から派遣された総督として、この島を管理している。総督の任期が終了すればプレーヤーはその地位を失うことになる。この国の支配者となるためには、任期終了までの間に様々なタスクをこなし、独立宣言を行なわねばならない。独立宣言をすることで、プレーヤーは晴れて「プレジデンテ」としてこの島の正式な統治者として迎えられるのだ。

 総督としてこの島を訪れた直後、島はわずかな住民と、最低限の建造物があるのみ。植民地時代は、単純な構造の建物のみ建設することができる。経済の大部分は天然資源の生産に依存している。プレーヤーは、国民のための住まいや、食糧を生産しつつ、交易によって国庫を潤していくことになる。

 まずは住民のための食糧を確保するため、農場や牧場などを建設しよう。生産施設は道路に面していないと収穫したものを輸送できないため、最低限のインフラ整備も同時に必要になる。木材や鉱物などの天然資源には限りがあり、伐採所であれば周囲に木がなくなると崩壊する。住民のための住居も必要だ。清潔で快適な住居がなければ住民は働く意欲を失い、国は衰退してしまう。そして生産での余剰分を他国へ売って国家の収入にするのだ。

 プレーヤーを総督に任命した“帝国”からは様々な無理難題がミッションとして提示される。プレーヤーはこれらをこなしながら国を発展させていかねばならない。探検隊を派遣することで、未開の地を開拓したり、鉱床や遺跡などを見つけたりすることができる。そして、住民からの支持率を50%以上にすることができれば、独立を宣言することができるのだ。

【植民地時代】
単純な建造物、小さな産業を育て上げ、独立を目指す

世界大戦時代

 ついに独立を宣言し、トロピコの真の君主または独裁者「プレジデンテ」として国政を執り行なうことになったプレーヤー。高度な産業がアンロックされ、加工業などの二次産業が発展。作物や鉱物などは、自国で加工してから輸出することでさらなる利益が見込めるようになる。収入と支出のバランスを見ながら、投資すべき対象を見極め、強国へ成長するための国力となる資金を蓄えることとなる。

 しかし一方で、政権に反対する反体制派が現われる。また、住民が選挙を要求するようになる。反体制派が一定数を超えると、デモや暴動に発展する。彼らの要望に応えるか、非合法に排除するか、君主としての手腕が問われる。住民のための施策は勿論、私服を肥やすための手段、非合法な工作などを駆使していく必要がある。

 そして国外勢力として連合国と枢軸国が登場する。彼らと友好関係を築ければ強い味方となってくれるが、敵対した場合は侵攻されることがある。内政だけでなく外政にも気を配らなければならないのだ。

【世界大戦時代】
産業が発達してくるが、戦争を繰り広げる国家の干渉にも対処していかなくてはならない

冷戦時代

社会が充実し、サービス産業なども可能に

 産業はより発達し、人口も増加。だからこそ今後の方向性を決める手腕が問われる。サービス業などの第三次産業も発展。資源を切り売りするだけでなく、観光産業などで外貨を獲得できるようになる。

 人口増加にともない「軍国主義者」、「宗教信奉者」、「共産主義者」、「資本主義者」といった勢力が登場。こうした派閥すべてがプレジデンテに対して何等かの態度を示す。彼らの主義に沿った政策を実施することで、その派閥の支持者が選挙で票を入れてくれる可能性が高まる。

 さらに国力が増したトロピコを狙って、諸外国からの圧力も増していく。他国からの侵攻に備えて軍備を増強することも求められる。陸軍基地や兵舎、砦を建造することで、戦車や歩兵などが配備され、他国からの侵攻や、反体制派の暴動を鎮圧することができるようになる。

 他国の侵攻や、反体制派の暴動によってトロピコのシンボルでもある「宮殿」が陥落するとゲームオーバーとなる。他にも目的を達成できず任期を迎えたり、選挙で敗北したりすればゲームオーバーとなる。様々な勢力とバランス感覚を持ってつきあい、国を運営しなくてはならない。

【冷戦時代】
様々な思想をもった集団が生まれてくる。彼らとうまくつきあい、大国の干渉も気にしながら国家運営をしていく

現代

 「現代」はトロピコ発展の最終形態となる。天高くそびえる高層ビル、大量のエネルギーを生み出す原子力発電、宇宙を漂う人工衛星、風光明媚なベイエリア等……。トロピコはまさに、今私たちが暮らす時代へと発展を遂げた。

 そして、これまでは歴史を振り返りながら国の運営や取り巻く状況を想像できたが、ここからは何がおこるか、それは誰にもわからない。しかし、ここまでトロピコを発展させてきたプレジデンテであれば、待ち受ける未来はそう暗くないだろう。

【現代】
ついに現代へ。未来を切り開くことができるか

(勝田哲也)