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世界初、PS4「STREET FIGHTER V」デモプレイを実施
梅原大吾氏とGamerBee氏がリュウと春麗で激突!
(2015/2/1 12:13)
SCETブースで行なわれた「STREET FIGHTER V」と、「モンスターハンター フロンティアG」のイベントでは、台湾ファンにもすっかりおなじみになったエグゼクティブプロデューサーの小野義徳氏、アシスタントプロデューサーの綾野智章氏、カプコン台湾ジェネラルマネージャーの越知雄一氏が登場した。
「STREET FIGHTER V」は2014年12月に制作が発表されたばかりのタイトルで、PS4でのデモプレイは世界初となる。今回はプロゲーマーである梅原大吾氏とGamerBee氏によるデモプレイが行なわれた。「モンスターハンター フロンティアG」は最新アップデート「GG(ダブルジー)」のPS3版実装スケジュールが明らかになった。
PS4「STREET FIGHTER V」の実機プレイを初お披露目! 垣間見える新要素
「STREET FIGHTER V」はまだまだ謎に包まれたタイトルだ。現在はプロモーションムービーが情報の大半を占める。リュウと春麗が戦うところ、様々な多彩なエフェクト、一定時間の必殺技の連射……格闘ゲームファンならば様々な情報を読み取ることはできるがファンはまだまだ今後の続報を待っている状態である。
その最新作のデモプレイが行なわれるのだ。しかも台湾出身のGamerBee氏と、日本の有名プレーヤー梅原大吾氏の対決である。台湾の格闘ゲームファンにはたまらないシチュエーションだ。
さらに会場のファンの度肝を抜いたのはアシスタントプロデューサーの綾野智章氏が春麗のコスプレで現われたことである。昨年は私服でイベントに登場したところ、「一昨年みたいにコスプレで出てくれ!」といわれ、今回の登場となったという。綾野氏は小柄だが、コスチュームがきちんと着られてしまうところがスゴイ。ハイテンションな小野氏のトークと共に、会場は大きく盛り上がった。
「STREET FIGHTER V」は現在、リュウと春麗の参戦が明らかになっている。今回はさらにPVの最後に現れる人物がガイルの親友ナッシュであることが明らかになった。彼はまだここでは言えない謎があるという。小野氏は「台湾のキャラクターもいるかもしれませんよ」と、会場を見ながらニヤリと笑い会場も大きな声を上げたが、新キャラクターの情報は出なかった。
イベントでは「STREET FIGHTER V」はコンシューマーハードではPS4のみの展開であることが発表された。Windows版も発売予定で、オンラインでPS4とPCでの対戦を実現する。これによりゲーム大会などを開催しやすくなった。カプコンは「STREET FIGHTER V」で格闘ゲームコミュニティをできるだけ交流させていくことを目指すという。
そして梅原大吾氏とGamerBee氏によるデモプレイが行なわれた。梅原氏はリュウ、GamerBee氏は春麗を使って戦った。解説は綾野氏が担当した。リュウはこれまでの作品と同じ戦い方ができる。一方の春麗は新しい必殺技やアクション、通常技を豊富に取り入れており、これまでとは違う戦いができるキャラクターとなっているという。
第1ラウンドは梅原氏のリュウが壁際で春麗を倒し、壁が崩れる演出が入った。第2ラウンドでは攻撃がオレンジ色に輝く「カウンター」が入る場面があった。カウンターが成立すると、たくさんのコンボが入るという。そして何らかのコマンドで春麗が一定時間パワーアップ「気功拳」を連射するというこれまでにない攻撃を見せた。小野氏は「これはオメガモードではありません」と解説を入れた。春麗の猛攻により2ラウンド目はGamerBee氏が取った。
最終ラウンドではリュウも一定時間パワーアップ。特殊行動中はリュウが両手に稲妻をまとうエフェクトが入った。パワーアップ中のリュウは空中で波動拳を放つといった動きも見せるが、春麗に止められてしまう。しかし波動拳で試合の流れを切り開き、リュウの勝利となった。綾野氏は「バトルバランスの調整はこれからで、どんどん私の方に意見を寄せてください」と会場に語りかけた。
デモプレイの後は、カプコン台湾ジェネラルマネージャーの越知雄一氏が登場し最新アップデート「モンスターハンター フロンティアGG」のPS3版の実装が2015年第2四半期に行なわれることを発表した。さらに「モンスターハンター フロンティアG」のPS Vita版の繁体字中国語版のサービスもスタートすることを発表すると、会場は大きく盛り上がった。
「GG」では、新武器「穿龍棍(せんりゅうこん)」が実装されるほか、新モンスターや新マップをはじめ、様々なコンテンツが実装される。「穿龍棍」は、トンファーをモチーフにした武器となっており、ガードが可能、空中からの連続攻撃が可能なうえ、武器を変形させてリーチの異なる攻撃もできる。
強力な雷轟竜「 ディオレックス」や、華鳳鳥「フォロクルル」、新地域、“歌姫”に関するクエストなど様々な要素が紹介された。
メディアインタビューでは、「STREET FIGHTER V」の繁体字中国語版の登場に関して、小野氏は「多分出します」と答えた。「STREET FIGHTER IV」では中国語版の発売を前提としていなかったが、今作はローカライズを視野に入れており、可能性は高い。ネット対戦のシステムも進化しているという。
キャラクターに関しては、各国のキャラクターはとても要望が多いが、現在はキャラクター数も含めてゲームの設計を考えているところであり、まだまだ今後だという。さらに新キャラクターはどのくらいか、という質問などキャラクターに関する質問が複数出た。新キャラクターそのものはデザイナーが作っているが、小野氏は個人的に、「STREET FIGHTER IV」ほどは多くしたくないと思っているとのことだ。
小野氏は「キャラクターが多すぎるのは好きじゃない」という。プレーヤーとしてみると、キャラクターが多すぎると、対策や戦いの進め方に知識が必要になりすぎる。それが初心者を置いていく要素になりかねない。あくまで小野氏の個人的な思いであり、ディレクターなど、今後スタッフと話して決めていくところではあるが、小野氏はキャラクターの技や特性をみんながわかった上で戦えるようなバランスにしたい、という想いを持っている。また、ナッシュに関しては、どう出すかはかなり固まっており、今後に期待してほしいと語った。
1つ小野氏を感心させた質問が出た。「ロゴに何か秘密はあるのか?」。この質問は先行で公開した欧米メディアが気がつかなかった着眼点だという。残念ながら答えは今後であるが、質問した記者に小野氏は「来年も台北ゲームショウにきてくれたら、なんかプレゼントします」と約束した。何らかの大きな秘密が隠されているようだ。
台湾の「モンスターハンター フロンティアG」に関しては、カプコン台湾のKim Chen氏が「台湾ではマップのナビゲートや、モンスターへのカメラのロック機能など、日本にはない仕様を入れています。現在アップデートは日本に比べ時間がかかっていますが、これをできるだけ近づけていきたい」と語った。ちなみにPC版はすでに「GG」を実装している。「モンスターハンター フロンティアG」のPS4版向けの予定はないが、台湾ユーザーのPS Vita版への期待は高く、こちらも努力していくという。