【特集】お正月にじっくり遊ぶならこの1本！ ブラウザ「V.D.」レビュー編

キャラクターは主に「スカウト」で入手。好みのパーティを編成可能

キャラクターにはそれぞれプロフィールが設定されており、「キャラクターライブラリ」ではその内容が一目瞭然。積極的にスカウトを行なって、早めに自分の戦略に合うキャラクターを獲得したいところだ

　「V.D.」の世界を華やかに彩るのが、部隊を編成するキャラクター「特隊生」たちだ。そのほとんどは高校生ぐらいの年齢設定となっていて、女性の比率が圧倒的に高い。個々のキャラクターは、「外見（イラスト）」をはじめ、「姓名」、「性別」、「レアリティ」、「ジョブ」、「能力値」、「キャラクター紹介」、「キャラクターボイス」と、細かい要素で構成されている。

　キャラクターを獲得する方法としては、「スカウト」の利用が一般的。スカウトを行なうには「エージェント」、「軍資金」、「調査ポイント」、「探索ポイント」、「交渉ポイント」の5つが必要だ。1回のスカウトでは、これらを投入する量を自由に設定できる。どのぐらい投入したかによって、獲得できるキャラクターのレアリティやジョブがある程度変化する。イメージとしては、「艦隊これくしょん -艦これ-」の「建造」と同じようなシステムだ。

　レアリティについては、現時点では下から順にN、R、R＋、SRの4段階が存在し、後半のレアリティほど強力なキャラクターとなっている。また、ジョブは5種類が用意されており、こちらはキャラクターごとに決まっている。ジョブ内容には、近接攻撃が得意な「アサルト」、防御力の高い「ヘビーガンナー」、狙い撃ち専門の「スナイパー」、回復役の「メディック」、味方の強化、敵の弱体化を行なう「エンジニア」がある。

　なお、1部隊の配置は5人まで。ストーリーが進むと6人目以降も設定できるようになるが、そちらは最初から戦闘に参加するのではなく、「増援」として戦闘中に入れ替えを行なうためのメンバーになる。部隊配置には前衛と後衛の概念があり、ジョブごとに得意、不得意な配置があるため、適正な場所を選ばなければうまく機能しない。部隊内にどのジョブを置くかはプレーヤー次第だが、あえて好きなキャラクターだけをそろえたセオリー無視のパーティ編成で遊ぶのも楽しい。

特定のジョブには相性があり、それを生かすことで有利に戦うことができる。また、部隊配置の際には、各ジョブに適した場所の確認も忘れずに

戦闘はサクサク進むが奥深い、ターン制バトル！

ターン開始前に、各キャラクターが攻撃する相手を指定できる。相性がいいジョブに対しては、「×1.5」の表示が出るためわかりやすい

ターン開始前なら配置変更も可能。HPが少なくなってきた味方はほかの味方の後ろに移動させて被弾を防いでいく

　先に述べたとおり、本作はターン制バトルを採用している。部隊への指示はターンの最初に一括して行ない、「GOボタン」をクリックしてターンを開始することで、以降は敵味方問わず行動順番の早いキャラクターから順に動くことになる。

　重要なのはターン前に味方へ与える指示で、これについては攻撃したい敵の指定および味方の配置変更がメインとなる。前衛の後方に置かれた味方は攻撃を受けずにすむため、後衛を守るように前衛を配置したり、HPが少なくなってきた前衛を別の前衛の後ろに配置するなど、戦況に応じた位置取りを考えていく。

　また、メインで戦うジョブには「アサルト＞ヘビーガンナー＞スナイパー＞アサルト」という相性が設定されている。優位のジョブが劣位のジョブに攻撃を仕掛けた際は、ダメージが1.5倍になるボーナスがつくため、より確実な勝利を目指すなら攻撃対象の指定は欠かせない。ちなみにそれ以外のジョブや、優位のないジョブが行なう攻撃は通常どおりだ。

　攻撃対象を指定しない場合は自動的に攻撃が行なわれる。ジョブの相性や味方の配置に問題がなければ、そのままGOボタンをクリックしても良い。ただし、ターンを開始すると終了までは戦闘への介入が一切できなくなるので、ボタンを押す際は十分に注意したい。

　ちなみに味方の戦力が強力かつ充実しているならば、ザコ敵との戦闘はGOボタンをクリックしているだけでも勝利できるようになる。戦闘は任意で3倍または5倍の速さで進められるため、慣れてきたら短時間で終わらせることも可能。とくに反復して行なうクエストをプレイする際には非常に便利な機能なので、活用したい。