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日本のRPGへの愛を込めたフランス産RPG「ZODIAC」がTGS会場に登場

シナリオに野島一成氏を起用、2Dグラフィックスとゲームシステムにこだわる

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

 東京ゲームショウで注目を集めていた小さなブースがある。フランスのkobojoというメーカーの「ZODIAC」というRPGだ。kobojoのスタッフは道行く人に積極的に声をかけ、ユーザーに自分たちのゲームをアピールしていた。

美しい2Dグラフィックスは、とても魅力的だ
フィールドは絵画のようだ。グリフィンに乗って進んでいく
戦闘はターンバトルとなる

 そのスタッフ達の表情には、どこか誇らしさがある。彼らは自分たちが大好きな日本のRPGへのリスペクトを込めた作品を、日本人がプレイして、楽しんでくれているのがうれしくてたまらないのだ。

 kobojoはフランスではいくつかのスマートフォン向けタイトルを製作しているメーカーだが、JRPGが大好きなスタッフが多く、ついにその愛の結晶ともいえるゲームを作成することになったという。そして満を持して、あこがれの東京ゲームショウで、自社タイトルをアピールしに来たというのだ。

 本作は、シナリオを「ファイナルファンタジー」シリーズや「キングダムハーツ」を手がけた野島一成氏が担当し、音楽を「伝説のオウガバトル」、「ファイナルファンタジーXII」、「戦場のヴァルキュリア」などを手がけた崎元仁氏が担当している。kobojoスタッフは彼らにぜひ担当してもらいたいと頼み込み、実現したという。

 野島氏はキャラクターの設定、物語のシナリオなど、全て日本語で資料を作る。このため、ゲームは最初から日本語で作られており、英語版と同時のリリースを目指している。2015年に発売予定で、ビジネスモデルは検証中だ。

 ストーリーは現在あえて明らかにしていない。12の神々がいる世界で、主人公達は星座の力を使い戦っていく。ゲームは美しく描き込まれた2Dグラフィックスで展開し、シンボルエンカウント方式のフィールドを、グリフィンに乗って進んでいく。人間以外にも魚族などいくつもの種族がいて、彼らは星座の力で様々な能力を発揮する。

 戦闘時には画面が切り替わりターン制の戦闘となる。コマンド選択式ではなく、駅をタッチしたり、素ワイプすることで攻撃をしたり、スキルを使う。戦闘時キャラクターの星座を切り替えることで姿が変わり職業も変化する。

 獅子座で戦士だったキャラクターが、山羊座に変わることで服装も魔法使いのものに変わる。また気まぐれでグリフィンが戦闘を助けてくれることもある。グリフィンは物語の鍵を握る重要な存在だという。

 今回はマップ移動と戦闘が楽しめるくらいのコンテンツボリュームだったが、グラフィックスの描き込みから戦闘のテンポで、開発者達が本当にJRPGが好きで、リスペクトしているのが伝わってくる。今後の続報に期待したいタイトルだ。

【Zodiac: The Game - Official Reveal Trailer】

2Dグラフィックス、演出、戦闘のテンポなどあらゆるところからJRPGへの熱い想いが伝わってくる

(勝田哲也)