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AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」9月10日より「REV.3.31」にアップデート

初のミラーステージ「ニューヤーク(M)」、「ニューヤーク(M)(R)」登場!

9月10日 アップデート

 バンダイナムコゲームスは、稼働中のアーケード用ドームスクリーン式戦術チーム対戦ゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を9月10日に「REV.3.31」にアップデートした。

 今回のリビジョンでは、本作初のミラーステージとなる「ニューヤーク(M)」、「ニューヤーク(M)(R)」が登場(9月11日よりスケジュールに組み込まれる)。また、先行支給されていた「ジム改(シャドウズ)(WR仕様)」と「ゲルググJ(SM)」が正式支給される。

「ニューヤーク(M)」、「ニューヤーク(M)(R)」――左右反転しただけなのに、ちょっとしたところで惑わされる不思議感覚

 ロケテスト以来、本作の定番ステージとして親しまれてきた「ニューヤーク」。大きな変更は行なわれてこなかったこのステージに、新たなバリエーションとしてミラー(鏡像)ステージが追加される。

【「ニューヤーク(M)」】
「ニューヤーク(M)」俯瞰マップ

 ミラーステージは、拠点を含めてすべてのオブジェクト(構造物)が両軍進行方向を軸にステージ中心を境に左右反転して配置されている。破壊可能オブジェクト、戦闘ユニットの配置も左右逆となっているだけで、基本的には変わっていない。スタート位置、リスタートポイントも左右反転。つまり、地球連邦軍はノーマルステージでは自拠点左側→自拠点右側からスタート、ジオン公国軍は自拠点右側→自拠点左側からのスタートとなる。

 レースゲームなどでおなじみの「ミラー構造」だが、「左右のオブジェクトの位置関係が変わっている程度ならたいした違いはないだろう」と思いつつ、何戦かプレイしてみたので、レポートしていこう。

 まずはスタート地点。出撃シーケンスが終了し、ステージが表示されたところで、何か頭にモヤッとしたものが感じられる。そこから前進していくと、地球連邦軍側なら通称「体育館」付近に、ジオン公国軍側なら通称「ひな壇」付近に来ると「あれ?」と違和感を感じるだろう。これは、視覚に入ってくる建物の位置関係と、慣れからくる「この位置からはこの風景、この建物がこう見えるはず」という思い込みと、目の前に広がっている風景との差からくるもので、スタート地点では視野が広く、位置関係を頭の中で再整理する余裕もあるのだが、建物が近くになってくればくるほど、パッと見た視覚情報と、自分の経験による想定とのギャップがよりはっきり認識できることによる違和感につながっているのだろう。

【両軍のスタート地点】
地球連邦軍側
ジオン公国軍側
地球連邦軍側。正面に直進して分岐路横からの風景
ジオン公国軍側の通称「ひな壇」横から「ドーム」あたりの風景

 これは稼動直後から「ニューヤーク」に慣れ親しんでいる、記憶でニューヤークのステージマップがビジュアライズできるプレーヤーであれば想像がつくだろうし、実際にプレイしてみると、違和感もこのステージの熟練度合いに応じて大きくなるのではないだろうか?

 戦闘状態に突入し、レーダーを見ながらの戦いを繰り広げていると、まったくの新ステージを初見でプレイしている際の感覚にも似ているのだが、特に後方への移動時に「ここから1ブーストで次の建物の影に隠れて……」と戦いを組み立てていく際、ブーストワークと実際の行動に少しズレが出たりする。格闘のひっかけあいや連撃抜けなどを繰り返し、機体の向きが変わっていくと、水平移動ならまだしも、さらに高低差が絡んだ攻防になると、ある瞬間、障害物に向かってバックブーストしていたり、「あれ?」と細かいミスが出たりする。狙撃型機体のスコープモード時も、レーダーを見ながら敵機を待ち受けている際などに、ちょっとした「あれ?」が感じられると思う。

 もう1つ戸惑うのはリスタート時。画面が転換して、ぱっと空中に飛び出しながらジャンプやブーストを始めると、やっぱり「あれ?」となる。

【地球連邦軍拠点付近リスタート地点近く】
拠点そばからリスタートしたあたりの風景。そばの橋がつり橋ではない
そこから前に進んだ風景。ぱっと見ると「倒れた建物がない?」という状態に

 この困惑の原因は、先ほど挙げた記憶や経験から導き出されるステージ構造の認識と、実際の風景が「似ているのに違う」ということ、それによって「自分が今立っている位置と機体の向きの認識」が狂うことから起こる。これが、例えばオブジェクトがミラー構造でも、別のテクスチャーを貼り付けたステージだったら、こうした困惑は少なかったかもしれない。

ドームの中。このビジュアルだけパッと見て、後ろにある抜け穴がどっちの方向にあるか、とっさの判断ではミスしやすくなる。慣れるまではレーダーのこまめな確認は必要だろう

 建物の形状が似ているのに、位置関係が変わっている……視野の広いパイロットなら、レーダーを併用しつつ、周囲のオブジェクトの構造を把握しながら戦うため、そこまでの混乱はないだろうが、相手に高飛びされてレーダーを注視していたり、ダウンさせた敵の後ろを取ろうと動きつつレーダーをチラ見した際、切り離してきた別の敵に後ろから射撃された、なんていう思考に中断が入るような状況になると、その後の思考に「自分の位置の確認を含めた周囲の状況の再把握」が1ステップ挟まることになる。こういった自分のペースで考えたり感じたりする余裕がなくなったとき、ミスや混乱が起こりやすいと思われる。閉所で戦闘しているときも、周囲の視覚情報が限定されるため、抜け道の方向が左右逆になってみたりとミスを起こしやすいだろう。

 また、かぶせルートを選択する場合は別として、通常の進軍ルートが左回りであるものが、右回りになるのも違和感につながっている。相手が来る方向が従来とは逆になるからなのだが……。「なんだか、左側から攻めるのもおもしろそう?」なんてことを考えたりもするかもしれない。実際はノーマルステージでかぶせルートを選択した際と同じで、例えば遠距離砲撃型でプレイしている場合は、「ロック(オン)が取りにくいなー」となるわけだが……。

 また、機体の所持武装が右手持ちか左手持ちかによっても違和感は出るだろう。基本的には射撃は右手から射出されるものが多いが、建物の影から射出する際など、従来と逆方向から敵のラインが上がってくるため、これも少し意識しておいたほうがいいかもしれない。個人的には、“利き腕と逆でスポーツをしているような違和感”が感じられた。

 こうした違和感は、プレイを重ねていけば修正されていくが、やはり熟練度が高ければ高いほど、とっさの判断を必要とされるタイミングでは「あれ?」ということが起こるかもしれない。

 慎重派のパイロットなら、1度オンラインでプレイして(後述)から、トレーニングモードでステージを観光したりして体験してから本格的に全国対戦に臨むのもありだ。「REV.3」になってさらに細かく描かれたテクスチャーなど、普段は見ない角度からステージを眺めたり、ステージ四隅の拠点の左右の奥のエリアオーバーライン付近など、戦闘の機会の少ない場所などに行ってみたりすると、「こんなところにこんなものが……」という宝探し的な楽しみもあるだろう。

 また、定番と言われる動きをノーマルステージと反転させるだけでなく、かぶせルートを高低差を使いながら攻めていくなどしていくと、戦いの幅を広げることにもつながるだろう。経験者から経験の浅いパイロットまで、この機会に「ニューヤーク」を見直す、自分のプレイのクセやレーダーの確認といった基本的事項を見直すいいきっかけになるかもしれない。

【直近のニューヤーク(M)のスケジュール】
日程時間ステージ対戦人数
9月11日全日ニューヤーク(M)6vs6
9月12日19時~ニューヤーク(M)4vs4
9月13日下記イベント以外ニューヤーク(M)6vs6
15時~21時ニューヤーク(M)8vs8
9月19日下記イベント以外ニューヤーク(M)6vs6
21時~ニューヤーク(M)4vs4
9月20日14時~17時ニューヤーク(M)6vs6
コスト200以下限定戦
9月21日全日ニューヤーク(M)6vs6
ミラーステージの勲章

 なお、「ニューヤーク(M)」、「ニューヤーク(M)(R)」で勝利すると、「ミラーステージ」での勝利勲章が新たに追加される。ちなみにステージ別勝利数は「ニューヤーク」としてカウントされる。また、1回オンラインで同ステージをプレイすることで、トレーニングモードで選択可能となる。ちなみに、「REV.3.31」ではショップイベントモードやプライベートマッチでは選択できないので注意していただきたい。

【カバパンの一言】

 現行のプレーヤーにとっては柔軟に新しいステージとして受け入れてもらえるであろう今回の「ニューヤーク(M)」 / 「ニューヤーク(M)(R)」。

 しかし、長年絆をプレイされてきたみなさんはどうだろう。今まで新ステージが出る度に、既存の戦術、また新たな戦術を産み出してきた方々に問いたい。この戦術ではなく、マップに抱く「違和感」とは?

 「戦場の絆」を始めて日が浅い者には新しく見え、「戦場の絆」を長年プレイしてきた人間には頭の中にステージが染み着いているからこその「違和感」が産まれる。両者にとっていろいろな角度から楽しめるこの新しい試み。8年間も愛され続けてきたゲームだからこそのこの試みを是非、戦場で感じていただきたい。

「ジム改(シャドウズ)(WR仕様)」、「ゲルググJ(SM)」が正式支給

 「スプリングバトル2014」で先行支給された「ジム改(シャドウズ)(WR仕様)」と「ゲルググJ(SM)」が正式支給される。

 大型のウェポンラックを投擲し、接地するとその場で静止し、近づく敵機体に反応する近接信管地雷的なサブ武装「ウェポンラックA / B」とバズーカ弾兵装2種のメイン武装を持つ「ジム改(シャドウズ)(WR仕様)」、「ダブル・カートリッジ・システム」により射撃型と狙撃型の特性を併せ持ち、使いこなしは難しいが、広いレンジの戦闘に対応できる「ゲルググJ(SM)」。

 先行支給で使いこなして活躍しているパイロットも多いので、まだの方は手に入れてみてはいかがだろうか? インプレッションは「スプリングバトル2014」の記事をご確認いただきたい。

【ジム改(シャドウズ)(WR仕様)】
【ゲルググJ(SM)】
射撃型
コスト:240
地上/宇宙/コロニー出撃可
配備条件:大尉以上、「ジム・ストライカー / 改」、「ジム改」を支給済み
支給条件:勝利ポイント 60
射撃型
コスト:260
地上/宇宙/コロニー出撃可
配備条件:中尉以上、「ゴッグ」、「高機動型ザク(R-1A)」、「ザクタンク(V-6)」を支給済み
支給条件:勝利ポイント 60

「戦場の絆 頂上決戦 ~翔~ 2014」予選大会は10月25日! エントリーは9月17日より!!

 テレビ東京ほか放映中の「機動戦士ガンダム 第07板倉小隊」で「戦場の絆 頂上決戦 ~翔~ 2014」のスケジュールが発表された。エントリー期間は9月17日~30日、予選大会は10月25日に全国の7会場で同時開催される。会場は以下の通りで、各会場の優勝チーム、1チームが決勝トーナメントへの出場権を獲得することとなる。

 今回、大会で使用されるステージが「サイド7」になっていることが大きな特徴。地球連邦軍・ジオン公国軍で軍を入れ替えて2戦行なわれるところは従来の大会どおり。予選大会参加者全員に「大会参加勲章」が授与される。

 1チーム4名での応募となり、補欠は認められず、事情によるメンバー変更も認められていないので注意していただきたい。応募は「機動戦士ガンダム 第07板倉小隊」の公式サイトより応募書類がダウンロード可能だ(申し込みは郵送)。ルール等の細かい説明も同サイトにて掲載されているので、エントリーを予定している方々はご確認いただきたい。

【予選会場】
会場名店舗名
予選会場Aスーパーノバ会津インター店
予選会場Bnamco巣鴨店
予選会場Cnamco中野店
予選会場Dドラマ港北インター店
予選会場EGAME KING JOY
予選会場Fnamco大阪日本橋店
予選会場Gnamco博多バスターミナル店

 決勝トーナメントは12月13日、バンダイナムコゲームス 未来研究所にて行なわれる。

(三番町第20小隊)