セガ、PS4/PS3「龍が如く 維新！」完成披露記者会見を開催！

　セガは、2月22日発売予定のプレイステーション 4/3用アクションアドベンチャー「龍が如く 維新！」の完成披露記者会見を、東京・渋谷ヒカリエにて開催した。本シリーズのファンであり、キャラクター出演もしている原口あきまささんをMCに、名越稔洋総監督、高橋克典さん、桜庭ななみさんら豪華出演陣が登壇した。

　「龍が如く 維新！」は、2005年12月にプレイステーション 2向けに発売された「龍が如く」から続く、豪華キャストによる迫力の人間ドラマが堪能できる大人向けのアクションアドベンチャーシリーズの最新作。激動の幕末を舞台とした本作はPS4とPS3の2機種での発売となる。PS4とPS3では基本的なゲーム内容は同じながら、PS4は1,080p/60fps、PS3は720p/30fps、PS4はゲーム開始前にゲームデータのインストールなし、ローディング画面での待ち時間もPS4の方が短いなど様々な違いがある。

　また、本作と連動するアプリ「龍が如く 維新！ 無料アプリ for PlayStation Vita」も2月13日に配信される。本作の面白さが凝縮されており、制限はあるものの「バトルダンジョン」、「アナザーライフ」、「賭場ミニゲーム」の3つが収録されている。ネットワーク経由でセーブデータのやり取りができるため、家ではPS4/PS3、外ではVitaと、どこでも「龍が如く 維新！」が楽しめるようになっている。

過去シリーズと比べても遜色のない豪華キャストが登壇！ 無料の連動Vitaアプリは2月13日に配信！

名越総合監督とMCの原口あきまささん

　MCの原口あきまささんが「ひょうきん者の町人役として出演しています。業界初の『龍が如く』芸人として張り切って仕切らせていただきます！」と意気込みを語り始まった記者会見。最初に呼び込まれた名越総合監督は「2月22日に発売を控え、PS3、PS4そしてPS Vitaアプリと3つの展開を発表させていただきながら、会を進めさせていただきます。本日はよろしくお願いします」と冒頭の挨拶を行なった。

　「発売日が近づくと緊張したり、不安はないか？」と聞かれた名越総合監督は「それしかない。間に合うかどうか、ゲームは時間もかかるし、間に合わないのは1番おっかないので……。ただ、この日が迎えられたというのは、内容の伴った、自信を持ったものが提供できるということが確信できたということです」とコメント。また、本作で使用されている楽曲「ONE OK ROCK」の「Clock Strikes」については「この『Clock Strikes』という楽曲に出会って、これを使いたいと思った。楽曲をメインに押したいからと映像を作ったというのは初めて」だそうだ。

初公開となる2本のCMを披露。このCMでも「Clock Strikes」が使われている

　ドラマがしっかりしていること、バラエティに富んだゲームが楽しめる「龍が如く」シリーズ。時代劇バージョンとしては第2弾となる。キャストに関しても龍が如くシリーズらしく、過去作と比較しても遜色のない豪華なメンバーだ。本記者会見では、主要キャストから黒田崇矢さん(坂本龍馬/斎藤一役)、高橋克典さん(武市半平太役)、桜庭ななみさん(おりょう役)、大東駿介さん(藤堂平助役)、高橋ジョージさん(伊東甲子太郎役)、徳重聡さん(徳川慶喜役)が登壇し、収録時のエピソードなどを披露した。

第1作目から本シリーズの主人公を演じる黒田崇矢さんは「本編ではシリーズを追うごとに桐生一馬が歳をとっていくが、本作では第1作目の若い頃を意識して演技した」、「収録中、とんでもない痛みが体にあり、痛み止めを飲んで耐えながら収録していたが、収録後病院に行ったら緊急手術になり、その救急病院の記録を作るほど大きな12cmの盲腸だった。病院で泣き言を言いそうになったが、看護婦さんからやっぱり桐生一馬さんは我慢強いですねと言われ、泣き言を言うわけにはいかなかった。桐生一馬としてのイメージを崩さないよう必死で生きています(笑)」と、本作では若い桐生一馬を演じたことや驚きのエピソードを披露

ゲームの仕事は初めてという高橋克典さん。どう進行していくのか、自分の解釈で演じればいいのか、どういう意図でキャスティングされたのかなど、収録前に名越総合監督と話し合いを持ったそうだ。本作については「実写ともアニメとも違う。この世界観の中で実写の映画ではやりきれないことがやり切れる。特殊なまだまだ広がりのあるコンテンツだと実感した。台本が本当に面白い。歴史は諸説あり、1つの圧倒的な見事な裏切りと驚きがある。歴史ファンもそうでない人も誰でも驚いてもらえる作品になっている」とコメントしていた

専任の方言指導の人がずっと傍らにいながら演じたが、京都弁で苦労したという桜庭ななみさん。お気に入りの男性キャラクターについて「斎藤一さんですかね。男っぽさもありつつ、優しさも兼ね備えていて本当に素敵。声も素敵なのでキュンキュンします。素敵なキャラクターがたくさん出てくるのでそこを楽しみに女性の方にも遊んでもらいたいです」と語った

前作「5」に続いての大東駿介さん。「前作に続いて声をかけてもらって本当に嬉しかった。ファンとしての意見ですけど、今までの『龍』シリーズにないダンジョンがあり、武器が鍛えられたりもする、それがVitaでもできるなんてとんでもないことを考えるなと思いました」とゲームファンらしいコメントを披露

シリーズ「3」、「4」に出演しながらも「5」では出演がなく、「こういう復活の仕方があるのか！」と驚いたという高橋ジョージさん。「地方に行った際には『浜崎(豪)やってますよね！』と言われることがあり、そういうことからも浜崎は自分の中で大事にしている」そうだ

シリーズでは「2」から出演している徳重聡さん。「ずっと大吾は出ているが、大吾に時代ものはどうなの？ と思っていたので(出演は)意外だった。幕末という激動の時代の大きなスケール感と『龍が如く』の大きなスケール感が合っていると感じています」とコメント

来場できなかった中村獅童さん(土方歳三役)からはビデオメッセージが届いた

完成を記念して鏡開きも行なわれた

　名越総合監督から「みなさん本を読んでいただいて解釈いただいた上で演じていただけて幸せです。どれも一癖、二癖あるキャラクターになっています。おりょうであっても一癖あったりします」とキャラクターについて聞くこともできた。

　最後に「チャレンジとして『龍が如く 維新！』を発売させていただきます。『龍が如く2』までPS2で発売しましたが、今回はPS3を経て、PS4まで手を伸ばす作品になりました。ハードウェアに負けない中身になったと自負しております。『龍が如く 維新！ 無料アプリ for PlayStation Vita』というアプリを2月13日から配信します。1つのゲームとして販売できるんじゃないか、というレベルのもので、シリーズに触れたことがないという方に触れていただけるきっかけを作りたいという願いから無料で配信させていただくことになりました。本日ご登壇いただいたキャストの方々のパワーをいただきつつ、関係者にたくさんご尽力いただいた上で完成することができました。間違いない作品になったと思いますので、ぜひよろしくお願いします」と名越総合監督から発売に向けた意気込みが語られ、記者会見は幕を閉じた。