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ネクソン、「マビノギ英雄伝」開発・運営インタビュー
今後力を入れていく日本運営。最初はプレーヤーの輪に入っていくところから
(2013/12/6 12:00)
今後力を入れていく日本運営。最初はプレーヤーの輪に入っていくところから
――次に日本の運用に関して質問します。運用部の山崎さんにお聞きしたいのですが、「マビノギ英雄伝」はまさに“次世代のオンラインゲーム”として強い期待をかけられた作品でした。しかし、他のオンラインゲームメーカー同様、昔ながらの作品のプレーヤーが多いという現状に対し、どう思われていますか?
山崎氏: 「メイプルストーリー」や「テイルズウィーバー」、そして「マビノギ」は今でも多くのプレーヤーにプレイしていただいています。「マビノギ英雄伝」はまだ2年目のコンテンツと言うことで、過去のコンテンツに比べ、リーチできていないプレーヤーさんがいるのかな、と感じています。
そこで、期間を限定する形ですが「マビノギ英雄伝」は開発と連携しながらアピールしていこうと思っています。その1つとして、イベントのためのGMを用意して、プレーヤーの皆さんと一緒に遊ぶ、というのをやってみています。ネクソンではこれまでこういったプレーヤーとGMの関わり合いをやっていなかったので、新たな試みとして実施したいと思っています。
「マビノギ英雄伝」はネクソンが手がけるタイトルの中でも新しいタイトルであり、まだ成長できる要素が様々な面であると考えています。
――そういったい考えのもとで、石川さん達運営チームが実際に進めていくことになるのですね。
石川氏: 今年は準備期間で、実際に進めていくのは来年以降の予定です。まずは来年の夏くらいまでで目標を立て、力を入れていきます。運営チームのメンバーがGMになって、突発的にゲーム内に出現し、一緒にダンジョンに向かうといったことも行ないます。「ソードアートオンライン」とのタイアップの時には「討伐イベント」があったので、GMも一緒にプレーヤーに混ざって討伐をお手伝いしました
――では12月はどのような活動を行なっていくつもりですか?
石川氏: 12月18日にハルクが実装されるのに合わせて何らかのイベント企画を検討中です。現在休眠しているプレーヤーにもぜひ戻ってきてもらえるような何かを、また、私達がGMとして、プレーヤー達とコミュニケーションをとりながら何ができるかを考えています。
――プレーヤーを集めるためにはどういったことをなさっていますか?
石川氏:今のところはGMイベントのみですが、ゲリラ的に行ないました。数時間前にTwitterや公式ページで告知し、平日の夕方でしたがサーバーが重くなるくらいに集まっていただきました。お客さんと触れあえた、反応を得られたというのはとても大きな経験となりました。プレーヤーさんがうれしいと感じてくださってるのは、こちらとしてもとてもうれしいですね。
質問なさってくる方などもいますが、イベントに出るときは運営チーム内で一定のルールを決めて対応しています。その場での受け答えなどはなかなか難しいですが、意見をおっしゃってくださるのを聞き、反映できる部分は取り入れていきます。プレーヤーの皆さんと楽しいイベントを通じてコミュニケーションをさせていただければと思います。
GMイベントについては、ブログなどの展開も考えていましたが、現在はTwitterと、ゲーム内で直接に触れあうことを中心に考えています。また今後は、動画コンテンツなどで「マビノギ英雄伝」ならではの楽しさ、迫力ある映像などをお見せできればと考えています。いくつかの企画があり何を実施していくか、現在検討中です。公式サイトでも何かできればとも考えています。
――実際皆さんとプレイしてどうですか。
石川氏: 改めてプレイしてみることで、お客さんに近い視点での「マビノギ英雄伝」を見直すきっかけになっています。プレーヤーの声に耳を傾けながら、提案ができれば良いなと考えています。
――これまでネクソンはプレーヤーと運営がゲーム内で触れあうというのはあまりなかった印象がありますが、この発案は会社として出てきたものでしょうか?
山崎氏: 「マビノギ英雄伝」運営チームからですね。イベントを進行させるGMは以前からいたことはいたのですが、キャラクターを演じる感覚で積極的に交流するというのはこれまでありませんでした。僕がやってきたオンラインゲームではGMは裏方というものが多かったですから、まだ迷いはあります。しかし現場がやってみたいと言いますし、現在のオンラインゲームの運営のあり方というのを考えた上で、試していきたいと思っています。
――現在、「ドラゴンクエストX」や「ファイナルファンタジーXIV」といった日本でヒットしているMMORPGがありますが、韓国での大きなヒット、日本にぜひ来て欲しいMMORPG、MORPGというところがあまり聞かなくなっているかなと。ネクソンとして、韓国開発にどういったことを望んでいきたいでしょうか。
山崎氏: 韓国ではMMORPGの制作そのものが少なくなっている現状があります。それでも大作を作る人達もいるので、彼らにアプローチしたり、アジア地域以外にも働きかけていきます。
一方で韓国はスマホ向けゲームやソーシャルゲームが増えているのですが、面白いのが韓国産のスマホ向けゲームはMMORPG的な結構がっつり遊ぶ内容になってるので、私達のノウハウが活かせるのではないかと思っています。
――最後にプレーヤーへのメッセージをお願いします。
キム氏: 「マビノギ英雄伝」は2周年を迎えられました。皆さんにはとても感謝しています。これからも皆さんの意見、要望を聞き、我々のコンテンツを改善していき、良質のサービスを目指して努力していきます。
イム氏: 日本でのサービスが2周年というのには感動しています。これからも「マビノギ英雄伝」のスリルあるアクションを楽しんでいただければと思います。韓国ではこの冬SEASON 2がついに終わりを迎えます。今後は海外と韓国のアップデートタイミングを近づけていけるようにしていきたいです。
石川氏: 運営チームはプレーヤーの声を開発に伝えるというそれだけの存在になりがちですが、これからはもっと積極的にプレーヤーの皆さんとのコミュニケーションにも取り組んでいきます。良い意味で運営が変わった、と言っていただけるように努力していきます。
山崎氏: 今回のプロジェクトを通じて、「マビノギ英雄伝」の様々なチャレンジを皆さんと共に行なっていければと思っています。
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