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【特別企画】Logicool Gシリーズ新5製品を総点検

ゲーミングキーボード「G510s」も新コーティングを採用

ゲーミングキーボード「G510s」も新コーティングを採用

「G510s ゲーミングキーボード」。5月17日発売予定。14,800円。
付属パームレストを装着。疎水性に優れたコーティングを採用している
FPSでよく使うキーに高グリップの特殊コーティングを採用
18個のゲームキーは3つのモード切り替えで計56個のマクロボタンと化す

 5月17日に発売となる「G510s ゲーミングキーボード」も、前モデル「G510」から機能面の仕様変更はない。3モードの切替が可能な18個のゲームキー、5キーロールオーバー、USBサウンド機能、各種メディア・コントロールキー、Windowsキー無効化機能、カスタマイズ可能なフルカラーバックライト、そして特徴的な多機能LCDの搭載。これらの特徴をそのまま引き継いでいる。

 その上で本製品では、「SCIENCE WINS」の証となる新コーティングを採用している。まず手のひらと接触するパームレスト部には、疎水性に優れたコーティングを採用。そして一部のキートップには非常に高いグリップ力を持つコーティングが施されている。

 具体的に、顕著な違いを体感できるのは[WSAD]キーだ。FPSやTPSで移動キーに使われることを想定し、これらのキーにだけ特別なコーティングが施されている。前掲のゲーミングマウス「G400s」、「G500s」、「G700s」のメインボタン部に似て、湿り気を帯びるとさらに吸い付きを生じるようなマテリアルだ。

 この部分、他のキーボードでは手汗で滑りを生じると余計な力が入ってしまうのはマウスと同様だが、本製品の場合は指に吸い付くようなグリップ力と、サクッと軽く打鍵できるメンブレンスイッチの感触が相まって、非常に高速かつ確実な操作感が得られる。

 このコーティングが施されているのは [WSAD]部分とカーソルキー部分だけで、他のキーについては通常のサラリとした質感である。移動キーに [EDSF]を使う 派の筆者としては全キーに同様のコーティングがあっても、と思ったが、そうすると通常のタイピング用途で問題を生じそうである。とにかく指先に食らいつくようなグリップ感があり、キー表面に指先を走らせる際には不都合なためだ。

 18個のマクロ専用キーによって大量の特殊操作を行えるだけでなく、USBサウンド機能も搭載している点に注目したい。キーボード背面に装備されたヘッドフォンとマイク端子からヘッドセットを接続できるため、PCが机の下にあるような環境でも即座にサウンド環境のセットアップができてしまう。

 この点、従来ロジクールのゲーミングブランドであった「G-Series」にアナログヘッドセットが存在しなかったのが不思議なほどだが(USB接続の『G35』のみだった)、本製品と同日の5月17日に、ついにその穴が埋められる。「G230 ステレオ ゲーミング ヘッドセット」がそれだ。

【G510s ゲーミングキーボード】
背面にはUSBサウンドを出力するアナログ端子を装備し、ヘッドセットを接続できる
多機能LCDはキーボード側でのプロファイル切り替えのほか、任意にストップウォッチや時計、パフォーマンスメーター、ニュースフィードの表示などのアプレット機能を使用できる。対応ゲームではHUD代わりにも。
18x3モードと大量のマクロが登録可能なゲームキーには、各ゲームコマンドのほかチャット定型文などの登録も可能。MMORPGの戦闘中など、チャットを打つ隙がない際のコミュニケーションに大助かりだ

(佐藤カフジ)