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PS3/Xbox 360「バイオハザード6」DLCプレイレポート
多彩に遊べる「バイオ6」。アップデートによる改善も総まとめ
(2013/3/18 00:00)
- 発売日:
- 2012年10月4日(PS3/Xbox 360版)
- 2013年3月22日(WIN版)
- 価格:
- 7,990円(PS3/Xbox 360パッケージ版)
- 6,400円(PS3/Xbox 360ダウンロード版)
- 5,990円(Windows パッケージ版)
- 59.99米ドル(Windows STEAMダウンロード版)
- CEROレーティング:
- D(17才以上対象)
サバイバルホラー「バイオハザード6」では、ダウンロードコンテンツで多彩なゲームモードを配信している。NPCを守る「シージ(SIEGE)」、最後の1人になるまで対戦する「サバイバーズ(SURVIVORS)」、プレーヤーの内1人が捕縛者“ウスタナク”となって他のプレーヤーと戦う「プレデター(PREDATOR)」、マーセナリーズ形式で相手と競う「オンスロート(ONSLAUGHT)」の4種類が現在配信中だ。本編であるストーリー、ザ・マーセナリーズ、エージェントハントと合わせれば、そのゲームモードの数は7種類となる。
今作では、本編のストーリー以外にこうした多彩なゲームモードがあるのが特徴になっているように思える。そこで、これらDLCによるゲームモードが実際にどんなプレイを楽しめるものなのか、プレイレポートとしてお伝えしていこう。
DLC「シージ」、「サバイバーズ」、「プレデター」、「オンスロート」をプレイ
エクストラコンテンツ「シージ」(PS3版:400円/Xbox 360版:320MSP)
BSAA訓練兵(NPC)を守るエージェント側と、それを襲うエネミー側に分かれて戦う最大6人対戦のモードだ。制限時間の3分間、BSAA訓練兵(NPC)を守り切ればエージェント側の勝利に、逆に、BSAA訓練兵(NPC)を倒せばエネミー側の勝利となる。
試合は2ラウンド行なわれ、ラウンドごとに攻守が交代する。エージェント側はレオンやクリスといったおなじみのキャラクターで、エネミー側は本編に登場するクリーチャーになって戦うというものだ。双方ともに倒されると復活地点から復帰する。
このモードのポイントはやはりNPCのBSAA訓練兵をどう守るか、そしてどう倒すかだ。エージェント側はBSAA訓練兵に誘導と停止の指示が出せる。エージェント側は速やかにBSAA訓練兵の周囲に集まり、より守りやすい位置へと誘導するのが基本的な立ち回りになる。エネミー側は、その動きに対応して守備を破るのがポイントだ。
ステージには赤と青のオブジェクトが出現する。青のオブジェクトは色のイメージの通りエージェント側のオブジェクトで、壊せば制限時間が短縮される。出現直後に、これを壊しに行くエージェント側のプレーヤーと、それを阻止するエネミー側のプレーヤーという動きが出るわけだ。もう1つの赤のオブジェクトはエネミー側のもので、破壊するとNPCの強力なクリーチャーが増加する。
実際にプレイをしてみると、このモードはシンプルなルールながら戦術性があり、BSAA訓練兵を中心とする攻防なのだという理解から、上達していくゲームと思える。BSAA訓練兵をどう誘導するか、どのように戦うのか。理解度が高まるにつれて面白くなるという性質があるだろう。3月5日に配信されたばかりのモードなので、まだそこに関しては始まったばかりという印象だが、チームプレイによる連携も欠かせないモードなだけに、気心のしれた友人とボイスチャット等も積極的に使って遊びこんでいくと面白そうだ。
エクストラコンテンツ「サバイバーズ」(PS3版:400円/Xbox 360版:320MSP)
こちらはプレーヤー同士の対戦モード。前作「バイオハザード5」にはオンライン対戦の「VERSUS」があったが、その進化形と言っていいだろう。最大6人対戦で、チーム戦、個人戦の設定が可能。最後まで生き残った1人、またチームが勝利となる。
このモードの最大のポイントは、最初は参加プレーヤー全員がエージェントでプレイするが、倒されるとクリーチャーになって復帰するということだ。クリーチャーの状態で他のエージェントを倒せば、またエージェントとして復活できる。敗者復活のような要素と考えてもらえば話が早く、ここが「VERSUS」から進化した部分と言える。
もちろんクリーチャーになったプレーヤーは、エージェントで生き残っているプレーヤーを執拗に攻撃することになる。その展開に乗っかってまた別のエージェントが攻撃してくることもある。クリーチャーに狙われないよう立ち回るのもポイントだ。
チーム戦になると、ここに協力関係が入ってきて、お互いをカバーできる距離感で戦って瀕死状態になった仲間がいたら助けたり、クリーチャーになったらチームメンバーの後押しをしつつ、あわよくばエージェントに戻れるように立ち回る。そうしたプレイを心がけると勝敗に差が出てくる。
お馴染みなところのあるゲームモードだけにプレイしている人も多く、DLCの中でも入りやすいので、まずはこれから始めてみるのがオススメだ。
エクストラコンテンツ「プレデター」(PS3版:400円/Xbox 360版:320MSP)
プレーヤーの1人が、本編に登場した強力なクリーチャー“捕縛者”ことウスタナクになって、他のプレーヤーのエージェント側と戦うという異色のゲームだ。ウスタナクのプレーヤーは他のプレーヤーを瀕死、または捕獲すれば勝利。エージェント側はウスタナクの撃破、または制限時間内を生き残れば勝利となる。最大6人が参加でき、参加人数分のラウンドが行なわれる。そのラウンドごとに全員が1回ずつ、ウスタナクになる。
ウスタナクは本編でもそうだったが、とてつもない体力と破壊力を持ち、攻撃方法もタックル、捕獲、叩くなど多彩。羽虫のようなオコがエージェントの位置を教えてくれるという能力もある。ストーリー中に暴れ回っていたウスタナクに自分がなれるという点でもユニークなモードだ。
さすがにエージェント側のプレーヤーの方が機敏だし、助け合える。さらにプレイ中に支援武器(ロケットランチャーなどの強力な武器)の投下などもあるので、ウスタナク側のプレーヤーの方が腕を問われるところがあるかもしれない。だが、それだけに自分がウスタナクになる順番が回ってくるのが楽しいモードでもある。プレーヤーが操作することにより、ライブ感のある動きで迫ってくるウスタナクと戦えるという点でも、「バイオハザード6」ならではの面白さがあるモードだ。
エクストラコンテンツ「オンスロート」(PS3版:400円/Xbox 360版:320MSP)
「オンスロート」は、対戦型の「ザ・マーセナリーズ」とも言える対戦プレイモード。筆者一押しのモードだ。2人対戦のルールで、互いに「ザ・マーセナリーズ」同様のスコアアタックを行なうのだが、こちらが稼いだコンボによって、相手側に大量の敵を送り込める。
ゲーム性としては“落ちものパズルゲーム”のようなところがあり、大きな連鎖をすれば相手側に大量のブロックが降り注ぐという感覚に近い。こちらがエネミーを連続撃破してコンボを稼いだ分だけ、それが途切れた時に相手側に大量のエネミーが出現する。最大30コンボまで可能で、30コンボ分ともなると相手側に送られるエネミーの量は数十体に及ぶ。本編含め全モードで1番の敵の量で、そうした光景が楽しめるという点でも面白い。
また、大量の敵が出現するということは、それを素早くまとめて撃破すれば、コンボ数を稼げるということ。落ちものパズルゲームだと相手の攻撃で送ってきたブロックを活かして、大連鎖を仕返すなんていう攻防があるのが、それに近いところもあるというわけだ。
ひたすらにエネミーを倒すというシンプルさ、互いのコンボで出現する大量のエネミー、攻防の熱さと、DLCの中でも最もオススメしたいモードとなっている。
アップデートによる改善がされ、発売当初よりもグッと遊びやすくなった
「バイオハザード6」ではDLCの追加以外にも、難易度の追加やシステムの改善などのタイトルアップデートが行なわれてきた。そうしたアップデートによる改善についてもまとめておこう。これまでに行なわれてきたタイトルアップデート、およびダウンロードコンテンツの追加は以下のようになっている。
2012年12月17日:タイトルアップデート
- ADA's シナリオ with Co-op
- NO HOPE MODE
- OPTIONS“カメラ設定”
2013年1月22日:タイトルアップデート
- ステージセレクト機能
- エージェントハント解放&セッション検索機能強化
- オートアクションボタン全難易度対応
2013年2月19日:ダウンロードコンテンツ(Xbox 360版は2012年12月18日に先行配信)
- サバイバーズ
- オンスロート
- プレデター
2013年3月5日:ダウンロードコンテンツ(Xbox 360版も2013年3月5日に配信)
- シージ
※これ以外にもバランス調整などアップデートは行なわれている
やはり最も大きいのはオプションにカメラ設定が加わったことだ。筆者も本作の発売直後にレビューでカメラがキャラクターに近く周囲が把握しづらいということを記述したのだが、そうした声に応えてくれたアップデートだ。
カメラ設定は3項目あり、「通常カメラの見える範囲」、「エイムカメラの見える範囲」、「カメラ位置」となっている。いずれも0~15という数値で調整できる。
「通常カメラの見える範囲」は、エイム(銃を構える)をしていない通常画面のこと。数値が大きいほど表示範囲が広くなる。「エイムカメラの見える範囲」はエイム中の表示範囲設定で、数値が大きいほど見える範囲が広くなる。「カメラ位置」はエイム中のキャラクター位置の設定で、数値が大きいほどキャラクターが画面端に表示されるようになる。
詳しくは下の画像をご覧頂きたいが、3項目とも0のものと、15のものとではかなり表示が変わってくる。3項目に分かれているので、通常画面は広く、エイム時は近くといった設定が可能だ。また、エイム中のカメラ位置を変えられるので、エイム中は視界を遮らない程度にキャラクターを映すという微妙な設定もできる。しっくり来る設定というのは人それぞれにあるとは思うが、筆者の場合だと15、8、12という設定で基本的に広め、エイム時はキャラクターを端に寄せ気味という設定にしている。
この他のアップデート項目だと、「オートアクションボタン全難易度対応」というのも大きい。元々本作は難易度アマチュアだとこの機能があって、例えばイベントシーン中のボタン押下などのいわゆるQTE操作を自動で行なってくれる。これがどの難易度でもオプションでオンにしておけば使えるようになったわけだ。こちらも非常にありがたい機能で、カメラ設定と合わせてだいぶ遊びやすくなったという印象だ。
セッション検索やステージのチャプターセレクトも加わり、手軽にリプレイしやすくなっているし、完全無料のWeb連動型サービスの「RESIDENT EVIL.NET」では、常に様々なオンラインイベントが行なわれており、参加するとエクストラコンテンツで使えるコスチュームも入手できる。本稿で紹介したDLCによる多彩なゲームモードとも合わせて、長く遊んでいける。未プレイの人はもとより、1度一通りプレイしたという人にも、改めて触ってみてもらいたいところだ。
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