ハセガワ、プラモデル「宇宙海賊戦艦 アルカディア」11月に発売

精密なディテールと5色成形で無塗装でも雰囲気たっぷりの仕上がりに


11月中旬発売

価格:5,040円



 ハセガワは、アニメ映画「銀河鉄道999」に登場した、キャプテンハーロックが搭乗する宇宙戦艦をプラモデル化した「クリエイターワークスシリーズ宇宙海賊戦艦 アルカディア」を11月中旬に発売する。価格は5,040円。

ディテールの細かさは、ハセガワのプラモデルならでは
ボーナスパーツの999。劇中のクライマックス、崩壊する機械化母星を脱出する際にアルカディア号と併走するシーンが再現できる

 キャプテンハーロックは、漫画家の松本零士氏が生み出した“宇宙海賊”で、「宇宙海賊戦艦アルカディア号」に40人の仲間と乗り込み、宇宙を旅し、自由の旗の下に生きる。賞金首の無法者であるにもかかわらず、少年達の憧れの存在だ。寡黙だが熱い男であり、劇場版「銀河鉄道999」では友の最期を見とった主人公鉄郎を助けるため、強大な力を持つ機械化母星に戦いを挑んだ。キャプテンハーロックは、松本氏の様々な作品やアニメ作品で活躍する、松本氏の代表的なキャラクターだ。

 アルカディア号は艦首のドクロが印象的な宇宙戦艦だ。船尾には大航海時代の帆船を思わせる古風な船尾楼(帆船の後部の建造物)がついている。船体中央には航空機のような主翼がついている。船体上部は第2次大戦の“戦艦”を思わせる艦橋と大型の主砲がある。様々な要素を組み合わせたデザインだ。映画「銀河鉄道999」は1979年の作品だが、アルカディア号のデザインは現代でも魅力的であり、日本のアニメにおける“宇宙戦艦”を代表する船の1つと言えるだろう。

 ハセガワの「クリエイターワークスシリーズ宇宙海賊戦艦 アルカディア」はそんなアルカディア号を細部までこだわって再現。専用ディスプレイスタンドも付属している。ディスプレイのデザインは、「崩壊する機械化母星」をイメージしており、劇中の活躍を思い起こさせる。主砲部分にはポリキャップを使用し、スムースな回転が可能。砲身も上下に可動する。

 ボーナスパーツとして、船首に取り付けられる巨大なナイフ状の衝角(ラム)もついている。さらにホビーショーでは、もう1つのボーナスパーツとして、同スケールの「999号(12量編成)」が付属することが明らかになった。初回特典として、A3イラストポスターも付属する。

 船体各所のスジ彫りや船尾楼の表現などは、スケールモデルを長年手掛けているハセガワならではのディテール表現が遺憾なく発揮されており、アルカディア号の決定版とも言えるモデルとなっている。それでいながら、組み立てやすいパーツ構成になっているという。パーツは、あらかじめ「グリーン」、「ブラウン」、「ホワイト」、「クリアイエロー」、「ブラック」の5色で成形されており、塗装をしなくても原作の雰囲気が再現できるので、気軽に取り組むことができる。プラモデルを作るのは初めて、あるいは久しぶり、という人にもオススメだ。

 ゲーム関連としては、カルチャーブレインから2010年にニンテンドーDS用ソフトとして「銀河鉄道999DS」が発売されている。また、バンプレストから2001年に発売されたプレイステーション用「松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~」は「銀河鉄道999」をベースに、様々な松本氏のキャラクターが登場する作品だ。

【クリエイターワークスシリーズ宇宙海賊戦艦 アルカディア】
様々な要素が盛りこまれた宇宙戦艦だ。船尾には海賊旗もある
船首には衝角を取り付けることも可能

(C)松本零士・東映アニメーション
企画協力:零 Goods universe

(2012年 10月 19日)

[Reported by 勝田哲也]