「MHF VS.クエスト チャンピオントーナメント in Autumn 2012」開催

「フォワード.5」新登場の覇種武具・狩護防具など最新情報を公開


10月13日 開催

会場:スペースクリエイト自遊空間 BIGBOX高田馬場店

参加費:無料(事前申し込みが必要)



東京会場のスペースクリエイト自遊空間 BIGBOX高田馬場店。37チームが大会に参加し、観戦者を含めると124名が来場した

 Xbox 360/Windows用オンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン(MHF)」のオフラインイベント「MHF VS.クエスト チャンピオントーナメント in Autumn 2012」が、10月13日に開催された。イベントの主催はテクノブラッド。

 本イベントは、「MHF」では大型アップデートに合わせてネットカフェで行なわれている恒例のイベント。前回の夏のイベントで47都道府県での開催を完遂し、再出発となる今回は東京と京都の2会場で同時開催となった。東京会場にはプロデューサーの杉浦一徳氏、京都会場にはアシスタントプロデューサーの宮下輝樹氏が来場。今回はスペースクリエイト自遊空間 BIGBOX高田馬場店で行なわれた東京会場の内容をレポートする。


司会進行は今回もテクノブラッドの山脇正利氏とタレントの篠田有香さんが務めた



■ 「フォワード.5」最新情報をデータ入りで紹介

プロデューサーの杉浦一徳氏

 10月17日に予定されている大型アップデート「フォワード.5 “砂漠に浮かぶ紅の楼閣”」(F.5)について、杉浦氏によるプレゼンテーションが行なわれた。

 まずは目玉コンテンツの覇種「オディバトラス」について。アップデート当日の17日から登場する「オディバトラス」は、覇種の中では最も甘めのバランスになっている。杉浦氏は「まずはみなさんに覇種を狩っていただくため。今後登場する2番目、3番目はより強力になる」としている。


「オディバトラス」は「F.5」で6体登場する覇種モンスターの中では狩りやすい強さになっているそうだ

 続いて「F.5」の新カテゴリーとなる武具「覇種武具」が具体的なデータとともに紹介された。また指定された覇種武具を生産することで、2013年4月17日に実装される「MHF-G」のオリジナルのG級武具が入手できるイベント「覇種連続迎撃戦」も行なわれる。詳細は10月17日に発表される予定。

覇種武具の性能が具体的なデータで示された。武器は既存の剛種武器・天嵐武器からの強化派生となる

 同じく「F.5」の新カテゴリー武具「狩護防具」は、HCクエストにおいて防御力アップの効果がある上、SR100以上のクエストではダメージ軽減効果が追加されるのが特徴。これについて杉浦氏は、「なるべく死なないようにというコンセプト。練習してうまくなっていくのが理想だが、途中でやめてしまうという方が多いので、その救済策として調整した」と説明。会場では覇種「オディバトラス」の攻撃を受けた際のダメージ軽減効果がわかる比較動画も公開された。


狩護防具のダメージカット効果検証動画では、かなりの効果が確認できた

 リファイン要素としては、変種の「ヒプノック」、「フルフル」、「ババコンガ」の肉質を柔らかく調整。HCクエストにおいても上記3種は防御力が減少する。

 新スキル「いたわり+2」については、自分の攻撃で味方を怯ませず、逆に味方の攻撃を受けても怯まなくなる。ボウガンの拡散弾を受けても怯まないなど、戦略の幅を広げるスキルとなる。なお剛種防具などのスキルランクアップの効果の対象にはならない。


一部変種モンスターの肉質を調整新スキル「いたわり+2」は味方の攻撃を受けてもひるまなくなる

 新要素「グーク鍋」は、アイテムを煮込んで別のアイテムにできるというもの。「古龍種の剛翼」が出ることもあるそうだが、「古龍種の上翼」が欲しいという声も考慮したいとしている。またグークと仲良くなっているといいことがあるかもしれない、という。

 イメチェンサービスには、10月17日に人気声優のボイスが追加される。今回は花澤香菜さん、大塚芳忠さん、石田彰さん、田村ゆかりさん、豊崎愛生さん、玄田哲章さんの6人が発表された。


「グーク鍋」では古龍種の剛翼が手に入ることもイメチェンサービスには豪華声優陣による新ボイスを追加

 続いてネットカフェの話題。公認ネットカフェ店舗で大会を開くためのシステム「VS.トーナメント」が用意される。11月より特定の店舗でβテストが行なわれた後、2013年1月より順次店舗を広げて展開される。システム実装後は、店舗単位での大会が開きやすくなるほか、「VS.トーナメント」でしか手に入らないゲーム内アイテムも用意するとしている。

 毎回ネタにされているNポイントで獲得できる大剣「カリバーン」の強化派生は、「カリバーンFX」が登場。睡眠属性は600になるが、Nの塊は80個必要。杉浦氏は「あくまでネタなので」といつもどおりの説明だったが、「MHF-G」でついに「エクスカリバー」になることが発表された。


店舗単位での大会が開催しやすくなるシステム「VS.トーナメント」「カリバーンFX」は16,000Nポイント相当のNの塊が必要。さらに「エクスカリバー」への強化派生も発表された

 続いて各種データを紹介。先日から時間限定で配信されている「UNKNOWN」の討伐データでは、やはり覇種の失敗率が50%を超えていた。特に配信初日は成功率が17.5%と低くなっている。これを見た宮下氏が、Twitterで「覇種討伐がんばってください」と書いたところ、「狩れない俺を馬鹿にしているのか」といったメッセージが多数寄せられて落ち込んでいたのだとか。


覇種「UNKNOWN」の難しさがよくわかる数字。武器はやはりガンナーが人気

 続いて秘伝書の所持ランキング。双剣が頭1つ抜けて人気が高く、ガンランスとヘビィボウガンは低め。平均では約5冊を所持しているという。また武器種別のSR平均ランクは、こちらも双剣が1位で、2位は僅差で弓。下位はガンランスと片手剣だった。杉浦氏は「これがSRの評価にも繋がっていると思うので改善したい」と語った。このほか、HR帯別のアイテムBOXの平均データなども公開され「どういった素材が余っているのか、足りていないのかをデータで見ている」と語られた。


秘伝書関連のデータは武器種の人気がはっきりと反映されており、杉浦氏はこれを改善したいとコメントした
祭ポイント交換アイテムランキングと、アイテムBOX内の所持アイテムのデータも公開。平均値とはいえ「カラ骨【小】」の所持数がすさまじい



■ 秘伝防具は今後どうなる? 杉浦氏による一問一答

 次はプレーヤーから寄せられる質問に対する一問一答のコーナー。「UNKNOWN」の配信が2時間は短いという声に対しては、「長時間やると疲れるので2時間にした。とはいえ配信時間に遊べないという声もあるので、配信時間は色々考えたい。公開したままだといろんな部分でバランスが崩れるので、慎重かつ臨機応変に検討する」と述べた。また覇種「UNKNOWN」のクエスト時間が20分になっている件は、「F.5」以降は「UNKNOWN」を含めた覇種クエストは制限時間を40分とし、20分経過後にモンスターの体力を一定以下にした場合は撃退とすることを明かした。

 「ギルド優先依頼の対象モンスターを増やして欲しい」という声には、対象モンスターを増やすとともに、一定周期となっている対象モンスターの見直しも検討するとした。

 「空色ゲージが出るランスがない」という現状に対する意見については、「F.5」で追加するとした。具体的には、「ネブラダ・ライリス」と「弩岩獄槍【闇雲突】」という2つの武器の名前が挙げられた。

 「狩猟笛やガンランスにも特殊リーチが欲しい」という声に対しては、「音色や砲撃で武器ごとの差別化を計っているため、現状は実装予定なし」と答えた。

 「ブースターパックの武器の魅力が低い」という意見には、「F.5」で販売予定のブースターパック第15弾で、HC武器への強化が可能なものを追加するとした。今後については、「課金系の武器は強化が簡単な分、ゲーム内で入手できる武器と同じようなものがすぐ手に入るのはよくないので、バランスを見ながらやっていく」と説明された。

 「過去販売したキット防具に強化派生を追加してほしい」という声には、「色違いもあって数も膨大だが、少しずつやっていく」とした。なお「F.5」のタイミングでプレミアムパッケージやコレクターズエディションの再販が予定されており、それらのキット防具にHC防具への強化派生が追加される。既に所持しているものについては「F.5」アップデート後から強化が可能になる。

 「イベントコードの入力が面倒」という、なるほどとうなずいてしまう要望も。これについては、イベントコードを発行するのではなく、アイテムがゲーム内の倉庫に直接届くシステムを構築中で、将来的には入力が不要になるとしている。杉浦氏は「イベントコードは臨時措置。今後はイベントコードがオークションで売買されることの対策も考えてやらねばならない」と述べた。

 「マイミッションで武器倍率上限解放が、『F.5』の改変で無駄になるのでは」という質問には、「『MHF-G』以降で入手できる強力な武具や新スキルにより、今までの武器倍率では上限に当たる。そのためマイミッションの武器倍率上限解放は無駄にはならない」と回答した。

 「覇種防具が強力すぎて、秘伝防具が無駄になるのでは」という質問には、「秘伝防具はどういう用途でも万能な性能として力を発揮するが、その他の防具は特定の状況やモンスターで秘伝防具より優れた性能を発揮するという形で特色を出す。状況次第でスキル構成を考えるような形に持っていきたい」とした。

 一問一答はここまで。最後に杉浦氏は、先日から公開中のテストサーバーについて、「怪しいと思っていたところに、やはりバグがあった。これでアップデート当日に緊急メンテナンスを入れなくて済む、と言うのは複雑な気持ちだが、皆様に救っていただけたということで、お礼を申し上げたい」と語った。


ゲーム内のバランスの話だけでなく、イベントコードなどシステム面での話題も聞けた



■ 一瞬のミスが命取り! 緊迫の「VS.クエスト チャンピオントーナメント」

20台のPCを並べて一気に予選を実施

 「VS.クエスト チャンピオントーナメント」の大会予選クエストは「エスピナス」の特異個体の討伐時間で競われた。大剣やガンランスなど強力な1発を持っている武器と、手数もある太刀が人気。最速タイムは2分13秒70の「上位陣は焼肉だな」を始め、決勝進出4チームは2分台前半のスピード勝負になった。

 決勝クエストは「クアルセプス」の討伐。装備がSP防具Lv1になっており、防御が232しかない。さらに「クアルセプス」には気絶や麻痺を起こす攻撃もあるため、1回のミスで倒されてしまうリスクもある。準決勝の2試合ではいずれも2人が倒されたチームが敗退する結果となった。

 決勝戦は「上位陣は焼肉だな」対「リア充闘技士」の2チームによる争い。2本先取で争われた1戦目は、「上位陣は焼肉だな」が優勢に進めていたが、大剣の選手が倒されるハプニング。それでも最終的には「上位陣は焼肉だな」が勝利した。2戦目は逆に「リア充闘技士」の大剣が倒されてしまい勝負あったかと思われが、「上位陣は焼肉だな」にも焦りが出たか片手剣が倒されてしまい、1勝1敗に。

 3戦目は「上位陣は焼肉だな」が狩猟笛でスタンを取るなどして有利に進めた。さらに終盤「支給VS戻り玉」が発動して「リア充闘技士」が1人戻され、勝負あり。「上位陣は焼肉だな」が優勝を決め、金色の特製プーギートロフィーなどを手に入れた。


「エスピナス」の特異個体で競われた予選。2分少々での討伐という、いつも以上にスピーディな展開
準決勝では倒されてしまう選手もおり、その時間のロスが勝敗を分けた
決勝戦ではリーチの短い大剣が活躍するも、麻痺から倒されてしまう場面も。一進一退の試合展開となる中、決め手となったのは「支給VS戻り玉」。会場では驚きと笑い声が混じった歓声が上がった
イベント終了後、HC剛種の「オディバトラス」の体験会も実施。真っ先に参加した優勝・準優勝チームの4人からは、驚きとも悲鳴ともとれる声がたびたび上がっていた

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(2012年 10月 15日)

[Reported by 石田賀津男]