スクエニ、PS3/Xbox 360/PC「クウォンタム コナンドラム」

「Portal」開発者が贈る、物理法則を変化させるアクションパズル


発売日未定

価格:未定

CEROレーティング:A(全年齢対象)



いなくなってしまった「プロフェッサーQ」。インターホンを通じて、ヒントをくれる

 株式会社スクウェア・エニックスは、プレイステーション 3/Xbox 360/PC用アクションパズル「クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法」を発売する。発売時期、価格は未定。CEROレーティングはA(全年齢対象)。本作はダウンロード販売で、PlayStation Network、Xbox LIVEアーケード、Steamを通じて発売される。

 「クウォンタム コナンドラム」は米Valve Softwareの「Portal」を手掛けたKim Swift氏の新作アクションパズルゲーム。4つの“次元”を切り換え、様々な仕掛を突破していくという、物理エンジンを駆使したユニークな作品となっている。こちらも、5月31日にスクウェア・エニックスからの発売が発表された。E3ではデモプレイや、開発者インタビューが行なわれており、掲載予定だ。

 「クウォンタム コナンドラム」はIDS(インタ-ディメンショナル・シフト)デバイスと呼ばれる“何やらよくわからない装置”を駆使して探索していくアクションパズル。プレーヤーは、発明家で億万長者で変人のおじさん「プロフェッサーQ」の行方を捜して、研究所内を進んでいく。

 建物の内部は博士の研究用に改造され、さらに次元の混乱もあって、常識では説明できない奇妙の空間になっている。おまけに訳の分からない装置や仕掛があり、プレーヤーが前に進むのも大変だ。こんな奇妙な空間を突破する鍵になるのが、プレーヤーが手にしているIDSデバイスだ。

 IDSデバイスを使用することで、[ふわふわ]、[おもおも]、[のろのろ]、[さかさま]の4つの次元を切り替える事ができる。次元を切り替えると視界全体の色が変わり、物理法則そのものが変化する。プレーヤーはその物理法則を切り替えて、ステージの仕掛を解き明かし、博士の行方を探していく。

 [ふわふわ]の次元は物体の質量が1/10になる。通常では重すぎて持てないものを持ったり、放り投げることが可能。風などの影響も受けやすくなる。[おもおも]は反対に、物体の質量が10倍になる。この次元に切り替えれば、軽いダンボールで質量感知型のスイッチを押し込んだり、強化ガラスを突き破ることができる。また、硬度も上がるので、物体はレーザーなどの光線を通さなくなる。

 [のろのろ]では物体の運動が通常より遅い速度で進行する。つまり、ほぼ静止した時の中で自分だけ動くことができるようになる。高速で移動する物体に飛び乗ったり、レーザーやブレードを回避するのに便利だ。[さかさま]では物体に加わる重力の向きが反転する。物体は上に向かって落ちていくので、飛び乗れば高所への移動などに使用できる。ノーマル次元の重力(↓)と反重力(↑)をタイミングよく切り替えることで、物体はその場に浮かび続ける。

 複雑そうにも感じるルールだが、ステージは様々な解決方法があり、試行錯誤の楽しさがある。うまくいったときは強い爽快感が得られる。「プロフェッサーQ」は姿は見えないが、インターホンでヒントをくれる。博士は、隙あらば小粋なジョークをはさもうとするし、奇妙なマスコット超次元生命体 アイク(IKE:Interdimentional Kinetic Entit)も登場するユーモラスな雰囲気も楽しいアクションパズルだ。


次元を切り替えると、視界が変わる。[ふわふわ]の次元では重いものも持ち上げることができるようになる
[おもおも]の次元にすると、周囲のものが鉄製(?)に。ものを動かして、レーザーを遮るといった切り抜け方も
こちらは[さかさま]。上下反転をうまく駆使すれば、物体を空中に浮かばせ続けることも
投げたものがゆっくり落下していく[のろのろ]。右は超次元生命体 アイク
研究所内には様々な仕掛がある。どうやって突破していくのか?

(C) 2012 Square Enix, Inc. All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです

(2012年 6月 7日)

[Reported by 勝田哲也]