セガ、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII」

「ジョイポリス ナノ」にて先行体験会&飯塚氏サイン会を開催


4月28日、29日 開催

会場:ジョイポリス ナノ

【ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII】
5月16日 配信開始予定(PS3/Xbox 360版)

価格:1,500円(PS3版)
   1,200MSP(Xbox 360版)
   未定(その他の機種)

CEROレーティング:A(全年齢対象)



 株式会社セガは、5月16日に配信を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用2Dアクション「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードII」の先行体験会を、4月28日、29日の2日間、東京・お台場の「ジョイポリス ナノ」にて開催中だ。また、4月28日の14時から15時まで、「ソニック」シリーズのプロデューサー・飯塚 隆氏のサイン会を実施した。


サイン会では、歴代「ソニック」シリーズや「NiGHTS」のパッケージ、サウンドトラックCDのインナーシートなどにサインをもらう来場者が長蛇の列を作った

■ 体験版は「シルバニア キャッスル」と「ホワイト パーク」のACT1をプレイ

「ソニック4 EPII」の試遊台が2台出展されている。本編はすでに完成しているという

 試遊台はPS3版が2台出展されており、自由にプレイできる。試遊できるのは専用の試遊バージョンとなっている。

 「ソニック4 EPII」では、クオリティアップをめざし、前作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI」(ソニック4 EPI)から物理演算やアニメーションなどを一新しているだけでなく、相棒「テイルス」が登場することにより、タッグアクションを実現。ネットワーク越しでも協力プレイが可能となっている。

 プレイ中に□ボタンを押すことで、その状況により、ソニックがテイルスに空中を運んでもらえる「フライトコンビネーション」、2人が協力して高速回転しながら突き進める「サブマリンコンビネーション」や、水中でもテイルスのおかげでソニックがおぼれずに移動できたりする「サブマリンコンビネーション」といったタッグアクションが可能。

 なお、前作「ソニック4 EPI」を購入していると、「ソニック4 EPII」で「エピソードメタル」がプレイ可能となる。この「エピソードメタル」では、復活した「メタルソニック」の復活の謎が明らかにされるという。

 なお、5月30日までの期間中、PS3用「ソニック4 EPI」がPlayStation Storeにて500円(通常価格は1,500円)で配信されている。

2つのステージのACT1がプレイできた体験版「ソニック4 EPII」ではR2でテイルスを呼び寄せる、□ボタンはタッグボタンとなっており、陸、空、海でそれぞれ能力が変化する
体験版でプレイできるのは2つのステージ前作「ソニック4 EPI」を購入していると、「ソニック4 EPII」で「エピソードメタル」がプレイ可能となる

■ 飯塚プロデューサーに聞く「ソニック4 EPII」

飯塚氏は、iOS版「ソニック4 EPII」を見せてくれた。内容的にはPS3/Xbox 360とほぼ変わらないが、協力プレイはBluetoothを使ったものになる

 サイン会の前に、飯塚氏に囲み取材が行なわれた。

――まず、「ソニック4 EPII」の概要などを教えていただけますか?

飯塚 今回、「ソニック4 EPII」をようやく皆さんにアナウンスすることができました。「ソニック4 EPI」が2010年にリリースされたときから、「ソニック4 EPII」の構想はスタートしていまして、今度は「テイルス」を含めた協力プレイを入れよう、ということで進めていたんですけれども、「ソニック4」シリーズは「クラシック・ソニック」に慣れ親しんだお客さんにもう1度あの懐かしさと新しさを提供したい、というのがもともとのゲームコンセプトでして、今回も「II」はあのキャラだろう、という形で「テイルス」を入れました。

 それに、「クラシック・ソニック」といえば、私も関わっていた「ソニック&ナックルズ」の「ロックオンシステム」……これを持っていれば、すべての「ソニック」シリーズがロックオンできる、というあの要素をデジタルコンテンツでもなんとか実現したいという思いがありまして、「ソニック4 EPI」と「EPII」両方お持ちいただけると、ロックオンコンテンツとして「エピソードメタル」がプレイできる、ということで、ファンの方には喜んでいただけるんじゃないでしょうか。

 「エピソードメタル」は、「ソニックCD」で大破した「メタルソニック」が……それ以降しれっと「ソニックアドベンチャー2」などに登場していますが……どうやって復活したのかを描いていますので、それも楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

――協力プレイに関しても教えてください。

飯塚 協力プレイは、実際にお友達同士で並んで遊ぶ(1つのハードでの2人同時プレイ)も可能ですし、インターネットを介した協力プレイも実装していますので、世界中の見知らぬ方ともプレイできますので、ぜひお楽しみください。

――体験会で遊んでいる方々の反応などをご覧いただいているかと思いますが、いかがでしょうか?

飯塚 「ジョイポリス ナノ」での体験会ということで、いつものプレーヤー層とは違う、お子さんや親子で遊んでいる姿を目にしたんですけれども、お父さんがすごく懐かしい感じのコメントをしていただいたり、小さなお子さんも協力プレイを頻繁に楽しんでいただいていましたので、お父さんと一緒に「こうやって遊ぶんだよ」って教わりながら協力プレイで2人一緒に楽しんでいただける感触は得ましたね。

――本作はPS3/Xbox 360だけでなく、iOS/Androidでもリリースされますが、協力プレイなどはどうなるんでしょうか?

飯塚 もちろんできます。iOS版ですとBluetoothで協力プレイができます。ほかのモバイル端末も同様ですね。インターネットを使った協力プレイは実現できませんでしたが、Bluetoothを使えば、アドホック状態でプレイできますね。「ソニック4」シリーズは、モバイルとコンソールで同じゲーム体験を提供する、というのが1番の目標ですので、今回、グラフィックレベルからゲームプレイの内容、ロックオンシステムにいたるまで、すべてモバイルとコンソールも同じ条件で遊べます。今、iOS版を持っているんですけれども……(といって見せる)。ほぼ完成している状態です。

 2010年当時では、モバイル版は制限が多かったんですが、今現在、端末もすごく進化していますので、本当にコンソールと同じ見た目を実現できているのがおわかりいただけると思います。「ソニック4 EPII」でも「テイルス」との協力プレイを実現し、コンソール版に匹敵する内容になっています。内容はまったく同じといっていいですね。

――タッグアクションに関して、開発はスムーズにいきましたか?

飯塚 タッグアクションですが、実際どうするのかはすごく悩んだところです。2人で遊ぶゲームプレイを1人で遊ぶときには、「テイルス」を使わないでプレイするのか、「テイルス」役を1Pが担うのか、いろいろ開発内でもトライ&エラーを繰り返しました。せっかく協力プレイベースなので、ステージのレベルデザインも協力プレイ用に構成したほうが面白い、ということで、1人で遊ぶ場合も協力プレイができるようなデザインに最終的に落ち着きました。

――「ソニック4 EPII」のストーリーは前作とつながっていますか?

飯塚 そうですね。前作で「Dr.エッグマン」がいつものように復活して、すぐにそこで途絶えたんですけれども、あれは「EPII」構想の一部だったと。実は「エッグマン」が「EPI」でやっていたことは意味があったんですね。その意味があったというのは、「メタルソニック」復活のエピソードによって、「ああ、こういうことで洞窟にいったんだ」、「マッドギアの世界を作ったんだ」といったことは、「エピソードメタル」でわかると思います。「ソニック4」シリーズはストーリーで多くを語らないんですが、今回、昔ながらのカットシーンを実装しまして、遊んでいただければストーリーの展開がわかるようになっています。そういった点も前作からの大きな進歩といえるかもしれません。

――ちなみに、「ソニック4」シリーズは何部作の構想なんですか?

飯塚 「ソニック4 EPI」の製作段階では「ソニック4」シリーズは「EPII」でストーリーとしては完結する内容になっています。一部ではすでに「エピソードIII」が欲しい、という声もあがっているんですが、「EPII」の状況を見ながら考えたいと思います。

――最後に、ファンの方々にメッセージをお願いいたします。

飯塚 「EPI」の登場から長らくお待たせしてしまいましたけれども、20周年も終わって、新しい「21年目のソニック」のスタートをこの「EPII」が飾ることになりますので、今後の期待も含めて、みなさんに「EPII」を遊んでいただきたいですね。それと、モバイル端末でも同じ体験ができますので、端末をお持ちの方はぜひ、そちらのほうも楽しみにしていただければと思います。よろしくお願いします。


「ジョイポリス ナノ」の物販コーナーでは「ソニック」グッズを販売中。「ねんどろいど」の「ソニック」が売れ行き好調とのことだった

 なお、「ジョイポリス ナノ」では、4月14日から5月15日までの期間、「エピソードII」のコンセプトアートを展示するコーナーが店舗奥に設置されている。「ソニック」シリーズのデザイナー・上川祐司氏による原画をはじめとした様々なコンセプトアートが展示されており、来場者によるぬりえなども展示。なお、物販コーナーもあり、「ソニック」グッズを購入した人先着200名に「『ソニック×ぷよぷよ』カレンダー」がプレゼントされる。


5月15日まで「エピソードII」のコンセプトアートを展示するコーナーが店舗奥に設けられている

(C)SEGA

(2012年 4月 29日)

[Reported by 佐伯憲司]