EA、「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」発売記念イベントを開催

ローラさんがランボルギーニでアメリカ横断! Frostbite 2グラフィックスが魅力的な新世代の「NFS」


12月8日 発売予定

価格:7,665円(PS3/Xbox 360)
   6,090円(Wii)
   4,979円(3DS)

CEROレーティング:B(12歳以上対象)



 エレクトロニック・アーツ株式会社は12月7日、ランボルギーニ麻布ショールームにおいて、新作レースゲーム「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」の発売記念イベントを開催した。「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、プレイステーション 3、Xbox 360、Wii、ニンテンドー3DS向けに12月8日に発売を予定しており、価格はPS3/Xbox 360版は7,665円、Wii版が6,090円、3DS版が4,979円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。


【「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」トレーラー】


【ランボルギーニ麻布ショールーム】
ランボルギーニ麻布ショールームがイベント会場として使われた。ステージ横にはホワイトの「アヴェンタドール LP700-4」が鎮座し、その手前にはGallardo BicoloreやGallardo Noctisがクリスマス仕様で飾られていた



■ シリーズの原点に立ち返り、数々の新機軸を導入した「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」

アヴェンタドールを目の前にイベントが行なわれた
挨拶を行なうエレクトロニック・アーツ代表取締役社長ロバート・キム氏
会場には試遊台も設置されていた
今作は主人公が走る! QTE方式でコマンドを素早く入力するだけで、アクション性はほとんど要求されない

 記念イベントの内容に入る前に、簡単に「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」について紹介しておきたい。同作は、EAを代表する人気レースゲームフランチャイズ「ニード・フォー・スピード」シリーズ第10弾。同シリーズは、複数のデベロッパーを介して開発されているだけでなく、タイトルごとにレースゲームとしての方向性が大きく異なるのが特徴で、それがシリーズ独自の味わいとなっている。

 最新作となる「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、現在「NFS」シリーズを手がけているEA Black Box、Criterion Games、Slightly Mad Studiosの3社のうち、いわば本家本元に相当するEA Black Boxが開発を担当している。EA Black Boxの前作は2008年の「ニード・フォー・スピード アンダーカバー」で実に3年ぶりの登場となる。

 ちなみにこの間に発売された「NFS」は3作品。2009年にリリースされた「ニード・フォー・スピード シフト」およびその続編「Shift 2 Unreashed」はSlightly Mad Studiosが開発を担当し、そのゲーム性は徹底したリアル系レースシムとなっている。あまりにも本来の「NFS」のテイストからかけ離れたゲーム性だったためか、今年3月に発売された「Shift 2 Unreashed」では「NFS」の冠が外され、日本でも発売されなかった。

 昨年2010年に発売されたのが「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」。開発はCriterion Gamesが担当し、そのゲーム性は同社の代表作「Burnout」シリーズを彷彿とさせるミニゲームたっぷりのオープンワールド系レースアクションとなっている。プレーヤーはレーサーの立場のみならず、警察の立場でもプレイが可能で、様々なモードでカーチェイスが楽しめる。

 そして12月8日に発売される「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、ストーリードリブンのゲーム展開に、常時200kmオーバーの高速レース、警察やマフィアを交えた映画顔負けのカーチェイスという、いわゆる最も「NFS」らしい「NFS」となっている。「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、そうした「NFS」の基本をしっかり押さえながら、3年ぶりのEA Black Boxタイトルということで、様々な新機軸にチャレンジしている。

 1つ目は、サンフランシスコからニューヨークまでの3,000マイルを一気に走りきるという実にチャレンジングなゲーム性。実際のレース展開は、1つの区間内で、「何台の車を抜け」、「タイムを縮めるために、この区間を何秒で走破しろ」、「ライバルに勝利せよ」と言った具合に、複数のバリエーションのミッションが与えられ、その小さな目標を1つずつクリアすることでニューヨークに近づいていく。

 ニューヨークまでの道のりには、サンフランシスコ、ラスベガス、シカゴといった大都市を突破する必要があり、そこでは執拗な警察の追跡のほか、主人公を勝たせたくないマフィアからの妨害など、様々なイベントが待ち構えている。また、「ザ・ラン」というサブタイトルからも想像できるように、主人公が車から降りて走って逃げるシーンもある。このカットシーンはQTE(Quick Time Event)になっており、画面内に表示されたコマンドを一定時間以内に素早く入力することで、絶体絶命のピンチから脱出することができる。

 2つ目のポイントとしては、グラフィックスの美しさだ。「NFS」シリーズはストーリー性やゲーム性を重視し、グラフィックスに関してはマイクロソフトの「Forza Motorsport」シリーズやSCEの「グランツーリスモ5」などリアル系レースシミュレータに劣る部分があったが、今作では「バトルフィールド3」で世界に衝撃を与えたEA DICEのゲームエンジンFrostbite2を採用し、一気にグラフィックスクオリティがグレードアップしている。

 後はEAが近年の「NFS」シリーズで重視しているオートログ機能がパワーアップし、メニュー周りが見やすく、使いやすくなっているほか、全ステージにおいて常にタイムを競えるようになっている。マルチプレイも最大16人まで対応している。ぜひ多くのフレンドを誘って楽しみたいところだ。


【スクリーンショット】



■ ローラさんがランボルギーニでレースに参戦! 「レースゲームはへたっぴいで、いつも逆走しちゃうの!」

司会者の質問に答えるローラさん。実は米国には1度も行ったことがないという
「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」をプレイするローラさん。足の踏ん張り具合が本気度を表わしている
ローラさんは喋るとお笑いタレント状態だが、ポーズを取るとスーパーモデルに。不思議なキャラクターだ

 さて、発売記念イベントは、レースゲームのイベントとしては理想的な場所となるランボルギーニ麻布ショールームで開催された。ステージの横には、日本にわずか2台しかないというランボルギーニの最新モデル「アヴェンタドール LP700-4」が鎮座するという非常にリッチな環境で進行した。「アヴェンタドール LP700-4」は、「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、初回限定特典というプレミアムカーとなっており、その縁でこの場所での発表会が実現したようだ。

 イベントではまずはじめに、エレクトロニック・アーツ代表取締役社長キム氏が挨拶し、関係者の来場と、場を提供してくれたランボルギーニジャパンに感謝を述べ、続いてプロダクトマネージャーの中松秀治氏がゲームの紹介を行なった。

 中松氏は、「NFS」シリーズが世界累計で1億本をリリースした大型タイトルであることや、主人公ジャックとなってサンフランシスコからニューヨークまで走破するというユニークなゲーム性、そしてEAグループの強みとしてFrostbite2を採用し、美しいグラフィックスを実現していることを紹介。さらに松本氏自身、かつてロサンゼルスからニューヨークまで車で旅行した経験があり、実際に走りながら既視感に囚われる場所にいくつも遭遇し、「個人的にも思い入れの強い作品となった」と挨拶。

 続いてメインイベントとして、ゲストのローラさんが登場。底抜けに明るい口調で自らのゲーム遍歴を語り、レースゲームについては「好きだけど実はとてもへたっぴいで、逆走しちゃうの」と告白。

 デモンストレーションでは、ローラさんがゲーム内でランボルギーニを運転し、デスバレーのレースにチャレンジした。デスバレーはラスベガスの東方にある砂煙の舞う荒野地帯で、岩間の間隙を縫うようにいくつかのショートカットが用意されている。

 キャンペーンとしては序盤であり、本来ならば、カーランクとしてかなり上位となるランボルギーニはデスバレーでは選択できないが、今回は特別ということで、ローラさんだけランボルギーニというかなり有利なレギュレーションでレースが行なわれた。

 ローラさんは、日頃からゲームもたしなむと言うことで、それを実証するようにハンドル操作、アクセル、ブレーキといったレースゲームの基本操作に加え、「NFS」シリーズ独自のターボやドリフトも小まめに使いながらデスバレーを疾走。ローラさんが運転するランボルギーニの直線でのスピードはやはり圧倒的で、ライバルカーをぐんぐん追い抜いていった。

 しかし、順調だったのは序盤だけで、レースの後半では、その圧倒的なスピードが仇となり、カーブを曲がりきれず大幅にコースアウトして再スタートとなったり、崖やガードレールに激突してクラッシュ事故を起こしたりなどでタイムを落としてしまった。ローラさんは「集中できなくなってきた!」、「ぜんぜん簡単、大丈夫!」と気丈に振る舞いレースを継続したが、ゴールまでに規定の順位を上げることができずにゲームオーバーとなった。

 お手本をということでEAのスタッフが代わりにプレイし、同じ条件でデスバレーをランボルギーニで走行。ターボやハンドブレーキ、ドリフトをうまく駆使した理想的なレース展開で余裕のレースでデスバレーをクリア。キャンペーンをひととおりクリアした後も、違う車でレースを楽しめることをアピールしていた。

 繰り返しになるが、「ニード・フォー・スピード ザ・ラン」は、明日12月8日発売開始で、初回生産分特典として、今回デモに利用された「アヴェンタドール LP700-4」などのハイスペックマシンがダウンロードできるコードが入手できる。「アヴェンタドール LP700-4」は、キャンペーン後半からラストまで活躍できる性能を備えているので、「NFS」ファン、ランボルギーニファンはこの機会を逃さないようにしたい。


【スクリーンショット】

(C)2011 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Need for Speed, the “N” icon and the Need for Speed logo are trademarks of Electronic Arts Inc. The names, designs, and logos of all products are the property of their respective owners and used by permission. All other trademarks are the property of their respective owners.
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(2011年 12月 7日)

[Reported by 中村聖司]