ネクソン、「マビノギ英雄伝」新キャラクター“イヴィ”体験レポート
正式サービスと共に実装される“魔女っ子”! 大鎌での活躍も


11月23日よりオープンβテスト実施

11月30日より正式サービス開始予定



 株式会社ネクソンは、11月23日よりオープンβテストを開始し、11月30日に正式サービス開始を予定しているMOアクションRPG「マビノギ英雄伝」のメディア向け先行体験会を実施した。体験会では正式サービスに合わせて実装される新キャラクター「イヴィ」を体験することができた。

 イヴィはこれまで実装されていた「リシタ」や「フィオナ」と違い杖を使い、魔法と錬金術で戦う少女。ゲージを溜めて技を放つスキルが多く、ヒーリングの魔法も持っているため、テクニカルで支援色が強いキャラクターと言える。今回はイヴィの基本的な能力の他、成長した魔法、さらに“2次武器”である「バトルサイス」を使った姿も紹介していきたい。



■ 第3のキャラクターは“魔法使い”。ゲージを溜めて強力魔法を放て!

新キャラクター“イヴィ”は魔法と錬金術を使うキャラクター
イヴィの衣装は現在のところ同じ女性キャラクターのフィオナと比べると派手でかわいらしいデザインのものが多いようだ

 イヴィは幼さの残る東方出身の魔法使いだ。魔法に加え“錬金術”を駆使するという。キャラクターメイキングでは髪型や肌の色、瞳の色や眉の形で個性を追求できる。身長や胸の大きさも変更可能だ。フィオナに比べると幼い雰囲気で、また装備もかわいらしいものが多い。韓国では他のキャラクター以上に人気を集めているという。

 これまでの2キャラクターは接近戦重視の剣で戦うキャラクターだったが、イヴィは魔法を放つ“スタッフ”を使い、操作方法から全く違う。リシタやフィオナは左クリックが通常攻撃で右クリックが「スマッシュ」になっており、何発か通常攻撃を当ててからスマッシュを使うと様々な技に変化した。状況に合わせて多彩なだけ技を繰り出して敵を倒していくキャラクターだった。

 対するイヴィは左クリックが遠距離攻撃もできるが威力が低い「マジックアロー」を放つ。そして右のマウスボタンを押しっぱなしにするとゲージが上昇し、Sキーで様々な魔法スキルを発動できる。イヴィは連打で敵を押し切るタイプでなく、ゲージを溜め魔法の大技を当てていくタイプのキャラクターなのだ。

 最初に使えるのは魔法の爆弾をその場に浮遊させる「マナマイン」と、ゲージが2つ溜まると前方に炎を発射できる「ファイアボルト」だ。マジックアローが威力が低いので、今回はもっぱら魔法を使って敵を倒していった。魔法はゲージが溜まってからSキーを押して発動させるのだが、普段は後退に使うSキーで発動という操作方法に慣れるのにはちょっと時間がかかった。

 「マビノギ英雄伝」ではキャラクターがある程度前進すると敵が現われる。敵はこちらを見かけると一心に突っ込んでくる。この時有効なのがマナマインだ。マナマインは複数設置できるので敵が近付いてくる前に設置し、追いかけてきた敵がぶつかるように逃げる。ぶつかれば爆発してダメージが与えられる。敵に切り込んでいたこれまでのキャラクターと全く違う戦い方だ。

 距離がある場合には時間をとってゲージを2段階まで溜めファイアボルトを撃つ。こちらは炎の弾を発射し当たると爆炎が吹き上がり爽快だ。敵の移動は早く、また高低差があると当てるのにはコツがいるが慣れていくことでメインの攻撃として活用できた。イヴィはこれまでの近距離キャラクターとは全く違う戦いができると感じた。テクニカルなキャラクターとして人気を集めそうだ。


キャラクター作成画面。幼さの残った顔立ちをしている
イヴィのスキル。中央が右マウスボタンで溜める魔法ゲージ、右が基本攻撃のマジックアロー
マナマインは設置して罠として使う。右は当たると強力なファイアボルト


■ 大鎌を使う戦士と、大魔法使いの2タイプに成長するイヴィ

大鎌「バトルサイス」を装備。魔法使いとは全く戦い方が異なる
高レベルの魔法使いは使用可能な魔法が増えて戦略に幅ができる

 体験会ではさらに高レベルキャラクターに触れることができた。「マビノギ英雄伝」ではキャラクターを24レベルまで育てると“2次武器”を使用することができる。2次武器を使うことでキャラクターは異なるスキルが使用可能となり、戦闘スタイルも全く変わる。イヴィの場合は巨大な鎌「バトルサイス」を使うことで、近接キャラクターになるのだ。

 バトルサイスを装備したイヴィは、広い攻撃範囲を持った素速い戦士となる。リシタやフィオナよりリーチが長く、さらに円を描くように鎌を振り回して攻撃するためまとめて複数の敵を攻撃できる。さらにスマッシュでは敵をはじき飛ばす。反面魔法使いの打たれ弱さを受け継いでいるため体力は少なく、敵に近付かれないような戦いを心がけなければならない。

 魔法使いタイプも体験してみた。高レベルの魔法使いはスキルが増える。ゲージを溜めたときSキーだけでなくAキーでも発動可能な魔法があり、さらにゲージは4段階まで溜めることが可能になっていた。1段階目のAキーでは「ヒーリングパール」が使える。緑色の弾を出現させる魔法で、これに触れた味方キャラクターは体力回復ができる。

 また2段階目のAキーで「アイスブラスト」、3段階目のSキーでは「アイススピア」が使える。アイス系の魔法は敵を凍らせ、その死体を敵にぶつけることができる。フィオナ達は重そうに敵の体を持ち上げるのだが、イヴィは魔法で手も触れずに持ち上げるのが面白かった。

 4段階目までゲージを溜められれば「ブラインドアロー」という強力な魔法の矢が放てるが、チャージに時間がかかりすぎて使い所が難しかった。今回は動きの速いボス戦も体験したが、マナマインを置くのが精一杯で、隙を見つけて2段階のファイアボルトを撃ち込むのが精一杯だった。4段階まで溜めて活用するにはパーティプレイで誰かが盾役になってくれなければ難しいと感じた。

 「マビノギ英雄伝」はミッション中は装備の交換はできない。イヴィのプレーヤーは自分のキャラクターをバトルサイスを使う近接職か、スタッフを使う魔法職かどちらか選択しスキルをとっていくようになる。魔法使いタイプは大技を使えるようになるがその分キャストタイムが長くなりソロでの戦闘が難しい。反面戦士タイプは1人でバリバリ戦えるが魔法使いのような力を溜めた爆発的な攻撃力はもてない。自分のプレイスタイルに合わせて選択していくようになるだろう。

 今回イヴィに触ってみて、リシタやフィオナと違う操作性や駆け引きを体験することができた。イヴィの登場で「マビノギ英雄伝」の幅が広がると感じた。これまで戦士系しかいなかった本作に魔法使いタイプが加わることで興味を持つプレーヤーも多そうだ。筆者は個人的に第4のプレーヤーキャラクター、ジャイアンとの「カロック」にも期待してる。今後の情報も楽しみだ。


赤い軌跡がカッコイイバトルサイス。広い攻撃範囲で敵を切り刻む。打たれ弱いので敵に囲まれないように注意が必要だ
魔法は強化すれば、派手に、高威力になっていく
左は魔法使いでの回避。氷に閉じこもり数秒無敵に。中央と右はボス戦。逃げ回りながらマナマインを設置
フィールド上のトラップ。右はボス討伐直後のシーンだ

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(2011年 11月 26日)

[Reported by 勝田哲也]