フロム、「FROMSOFTWARE GAME FESTA 2011」を開催
「DARK SOULS」「アーマード・コア V」の2タイトルが体験可能
「アーマード・コア V」の発売日は2012年1月26日に決定!!


9月18日開催

会場:千葉「ホテル ザ・マンハッタン」


 9月18日、株式会社フロムソフトウェアは、東京ゲームショウの会場である幕張メッセから歩いて5分ほどの距離にある「ホテル ザ・マンハッタン」において、「FROMSOFTWARE Game Festa 2011」を開催した。

 本イベントは、同社が開発中の最新タイトルであるプレイステーション 3「DARK SOULS」と、PS3/Xbox 360「アーマード・コア V」を体験プレイできるほか、同社のサウンドチームが演奏を行なう「Live on ARMORED CORE vol.01&2」といったスペシャルステージも用意されている豪華な内容となっている。

 今回は、第1部となる13時~16時30分の内容について取材を行ない、展示されていた試遊台での体験プレイも行なうこともできた。本稿では、この第1部の内容を中心に、「アーマードコア V」の発売日に関する情報などについてもお届けしていこう。



■ 会場左右には「DARK SOULS」「アーマード・コア V」の試遊台がズラリ
生バンドによる「アーマード・コア」シリーズ楽曲のライブ演奏も

会場正面ステージでライブ演奏を行なった、フロム・ソフトウェアのサウンドチーム「FreQuency(フリーケンシー)」

 会場は天井にシャンデリアが飾られているような豪華な場所になっており、入って右側に「DARK SOULS」、左側に「アーマード・コア V」の試遊台が設置。第1部は事前にエントリーを行ない、招待状を受け取った方300名のみが入場できるクローズドイベントだったため、混雑とまではいかない状況。しかし、事前エントリーに応募するほど興味を持っていることからもわかるとおり、試遊台に並ぶ人の列は、制限時間ぎりぎりまで続いていた。

 また、13時30分からは、フロム・ソフトウェアのサウンドチームのバンド「FreQuency(フリーケンシー)」によるライブ演奏「Live on ARMORED CORE vol.01&2」も行なわれ、体験プレイ待ちの来場者たちを楽しませていた。




■ いよいよ発売間近! 「DARK SOULS」先行体験でシビアさを味わう

壁面には「DARK SOULS」の大きなタペストリーが飾られ、一面に試遊台がずらりと並べられていた

 いよいよ9月22日に発売されるPS3用ダークファンタジー「DARK SOULS」。こちらはゲームの製品版を使って、序盤を自由にプレイできるようになっていた。

 試遊台はそれぞれ台ごとにキャラクターの「生まれ(職業)」が決まっていて、「戦士」、「騎士」、「放浪者」、「盗人」、「山賊」、「狩人」、「魔術師」、「呪術師」、「聖職者」、「持たざるもの」、このようになっていた。プレイ時間は1人10分で交代していく。

 プレイは「火継ぎの祭祀場」からスタート。こちらは製品版でも冒頭のシーンを終えたあとの、実質的なスタート地点になっている場所だ。ここから進んでいくわけだが、本作はオープンフィールド的にフィールドが区切りなくずっと繋がっている。そのため、どこに進んでいけるのか、そもそも“どういったルートがあるのかを探す”ところが最初の一歩になる。

 参加者の方のプレイを見ていると人それぞれに違っていて面白い。ある人はあの道へ、またある人は別の道へ。時々、見つけにくい場所から進めるある特殊な道を進んでいる人も見られた。探索するほどに「こんなところも進めるんだ。しかも先が続いている!」というような驚きの発見ができるわけだが、参加された方はその一端を感じたのではないだろうか。

 どの道を進もうとも、ついて回るのは「死」だ。今作は雑魚敵の動きがとても良くできていて本当に手強い。1対1でも気を抜けばやられてしまう。複数に囲まれて追い詰められたりしたら、もう手に負えないほど。そこら中で死にまくっている様子が見られた。だいたい10分間のプレイでは、まず「火継ぎの祭祀場」の周りを探索し、進める道を見つけて進むも幾たびも死んで、そうしているうちに10分が終わるという具合になっていた。参加者の方は、前作をしのぐシビアさを感じたことと思う。

 なお、会場の試遊台は全てネットワークに接続されていた。他の試遊台のプレーヤーの姿が幻影としてときおり映る。他のプレーヤーを呼び出したり、侵入して襲うプレイも可能だ。さすがに初体験の製品版のプレイということで、ネットワークプレイは控えめにしている人がほとんどだったが、侵入プレイで他人を襲っているところも見られた。ただでさえ初めての場所を進んで死にまくりなところに侵入者まで来てしまうのだから、本当にシビアなことこの上ない。

 イベントに来場した方はもちろん、発売を楽しみにしている方も多いであろう本作。発売はもう間近だ。シビアさにしびれる日々が、それを乗り越えて途方もない達成感にしびれる日が、もうすぐやってくる。


試遊台はそれぞれプレイするキャラクターの生まれが決まっていた。プレイできたのは製品版でのまさにスタート地点から。今作の、全て繋がっているフィールドを進んでいく魅力、シビアさを、味わえた体験イベントとなったはず

■ 「アーマード・コア V」はUI周りが改善、新マップや新武器も登場
  チーム戦の醍醐味が十分に味わえた

シングルプレイ側も常に人が絶えないほどの盛況ぶり。来場者たちはそれぞれのペースで体験プレイを楽しんでいた

 「アーマード・コア V」の体験コーナーは、シングルプレイ用とチームプレイ用で列が分けられており、チームプレイではさらに戦闘メンバーとオペレーターの列も分けられ、遊びたい内容がしっかり選べるようになっていた。

 シングルプレイの試遊時間は10分、チームプレイは1戦のみと限られているため、アセンブルを行なって自分好みの機体をセットアップすることはできないものの、軽量二脚、中量二脚、重量二脚、軽量逆間接、重量逆間接、四脚、タンクと脚部のカテゴリーに合わせたACのプリセットデータが用意されており、それぞれ機体の特性に合わせた武装になっていた。

 また、パーツ的にもクローズドベータのときとは違うパーツも多数用意されており、機体の見た目的にも新鮮だったほか、ジャミングに強いパーツなども用意。製品版ではどのような性能のパーツが追加されるのか楽しみといえるのではないだろうか。

 シングルプレイは7~8月に行なわれたクローズドベータと同じ内容となっており、チームプレイ側の試遊台では、新たなマップである廃棄施設というマップが楽しめるようになっていた。ここからはチームプレイに関する情報を中心にお届けしていく。

 まず気がついたのは、メニュー画面でチームのメンバーがミッションに出撃したり、逆に戻ってきた際にメッセージが表示されるようになったほか、ミッション中のメンバーが点滅するようになったり、ブリーフィングにガレージに入っても残り時間が表示されるなど、メニュー画面でのUI周りが大きく改善されていること。クローズドベータでの参加者のアンケートから、いくつもの不満点が解消されつつあることが感じられた。

 また、チームプレイ側の戦闘を観戦していた際の感想としては、廃棄施設のマップはルートが制限されにくいオープンフィールド型のマップになっており、比較的正面からのぶつかり合いになりやすく感じられた。ただし、マップの中央部分に多く配置されている建物や、外周に配置されている砂丘の高低差、なによりプリセットされている武装の種類により、遠距離での狙撃戦よりは中・近距離での戦闘が多く行なわれていた。

 本イベント向けに、設置されている砲台の配置が甘めの設定になっているため、侵攻側と防衛側がクローズドベータ版よりもよりイーブンに近い設定。

 実際にチームプレイに戦闘メンバーとして参加した際に感じたのは、ヘッドセットから聞こえるオペレーターの指示に合わせて、動くことを心がけることが大切だということ。特に、自分が囲まれそうな場合には、後退の指示に従うことで、危険な状況になることを事前に回避することができた。また「2番機が囲まれている!!」といった情報を聞いたときには、うまくそちら方向に援護できた際には、チームとして戦う楽しさを十分感じられた。

 多数の改善点や新たなマップやパーツなど、クローズドベータから順調にバージョンアップしていることが感じられたのは、ファンにとっては朗報といえるだろう。このまま発売までの間のさらなるクオリティアップを期待してほしい。


オペレーターをはじめ、チームプレイの試遊台にはヘッドセットも用意されており、プレーヤーたちはボイスチャットで声をかけあっていたチームプレイ側の席も横並びだったため、戦闘前には直接仲間に声をかけあう、体験会ならではの場面も見受けられた



■ 「アーマード・コア V」の発売日は2012年1月26日に決定!!

PS3版「アーマード・コア V」のパッケージ画像

 ここで、延期となっていた「アーマード・コア V」の発売日が決定されたニュースが飛び込んで来たので、合わせてお伝えしよう。気になる発売日は2012年1月26日。価格はPS3/Xbox 360版ともに、7,800円となっている。

 また、フロムソフトウェア公式のサウンドレーベルが設立され、その第1弾として、本イベントにおいてライブを行なった「FreQuency(フリーケンシー)」のアルバム「ARMORED CORE REPRISES」となることも発表されている。このアルバムは「ARMORED CORE」シリーズから厳選した楽曲をセルフリメイクした内容となり、「ARMORED CORE V」の楽曲も3曲先行で収録あれているとのことなので、ファンの方は合わせてチェックしてほしい。発売日はiTunes版が2011年11月23日で価格は1,500円、Amazonで独占販売されるCD版の発売日は11月25日で価格は2,000円となっている。


「FreQuency(フリーケンシー)」のロゴ「ARMORED CORE REPRISES」のパッケージ

「DARK SOULS」
(C)2011 NBGI (C)2011 FromSoftware, Inc.
「アーマード・コア V」
(C)2011 NBGI (C)1997-2011 FromSoftware, Inc. All rights reserved.

(2011年 9月 18日)

[Reported by 山村智美/菅原哲二]