「東京ゲームショウ2011」セガブースステージレポート
MAGES.「ROBOTICS;NOTES」ステージを開催
科学アドベンチャーシリーズ第3弾の概要に迫る


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 東京ゲームショウの一般公開日初日となる17日、セガブースでは新規ステージとして、MAGES.の科学アドベンチャーシリーズ第3弾「ROBOTICS;NOTES(ロボティクスノーツ)」のステージが新たに開催された。本稿ではこのステージを中心に、新たなゲストが登壇していたセガタイトルステージの情報についても、ピックアップしてお届けする。



■ 志倉氏と主要キャストの声優3人が作品に関するトークショーを展開
  科学アドベンチャーシリーズらしいこだわりにも注目だ

「ROBOTICS;NOTES」の企画・原作であり、株式会社MAGES.代表取締役社長の志倉千代丸氏

 ステージが開始すると、最初に登場したのは「ROBOTICS;NOTES」の企画・原作である、株式会社MAGES.代表取締役社長の志倉千代丸氏。続いて、志倉氏が主要キャストを演じる、南條愛乃さん、徳井青空さん、細谷佳正さんを迎え入れたところで、いよいよゲームの内容に関するトークショーがスタート。

 トークショーはスクリーンに表示されるテーマについて進められるようになっており、「ROBOTICS;NOTES」のもつ“拡張科学ADVというテーマについて”志倉氏は「現代の科学をさらに少し拡張して考えるという意味、AR(拡張現実)という技術についての意味を含めたダブルミーニング」と説明。


瀬乃宮あき穂役の南条愛乃さん大徳純和役の徳井青空さん日高昴役の細谷佳正さん

 続いて、AR(拡張現実)が、実際にゲーム中でどのように使われているかの例がわかるムービーを紹介。このムービーではポケコンと呼ばれる端末の中にある「居ル夫。」というアプリケーションを通して、あき穂を映すと、メイド服姿になって見えるという内容になっていた。

 さらに志倉氏は「ポケコンには、ほかにもいくつかアプリケーションが入っている。他にはたとえばTwitterアプリが入っている。そのTwitterで誰かの何かのつぶやきを拡散するかしないかで、事件が大きくなるかどうかが変わる。『それ、お前のTwitterだろ』ってみんな思ったかもだけど(笑)、それをみんなにも体験してもらいたいんだよ!」とポケコンのほかの使い方についても紹介。

 「STEINS;GATE」の携帯電話が鍵となる“フォーントリガーシステム”と同様に、「ROBOTICS;NOTES」ではポケコンがゲームを進める上での大きな鍵を握ることになりそうだ。

AR機能の実演ムービー。ゲーム中のキャラクターは3DCGで描かれており、会話中にもちょこまかと動き回る。ちなみに「居ル夫。」を通した際に見えるメイド服は、「STEINS;GATE」に登場したネコ耳メイド喫茶「メイクイーン+ニャン2」と同じのもの

 続いて“3人が演じるキャラクターについて”がテーマの際には、細谷佳正さんは「日高昴の僕のイメージは、何個かある得意分野の中の、ある1個だけが欠落している人。その欠落している部分というのは女の子が苦手というところで、一芸に秀でたスペシャリストな部分と女の子が苦手というギャップを出せば出すほど面白くなるんじゃないかと感じています」

 大徳純和について徳井青空さんは、「努力家の空手少女ということで、結構何に対しても前向きに一生懸命にがんばるからこそ、へこんじゃったときはダメージが大きかったりするのかな……」

 南條さんは「あき穂はロボ部の部長を務めているのですが、私が感じたのは部長だからといってみんなを引っ張っていくという部類ではなく、あき穂なりにとても一生懸命でまっすぐなんですけれど、不器用すぎて時には周りにも迷惑をかけ、最終的に手を貸さないとロボ部が成り立たないというか、自然に周りの人に協力したい気持ちにする女の子なんじゃないかなと思いました」とそれぞれ紹介していた。

3人が演じるキャラクターは、それぞれ良い面と悪い面を持つ、人間らしさを備えていることが紹介された。彼らが織りなすドラマの部分にも期待できそうだ

 最後に作品のタイトルにも大きく関係している、“2足歩行ロボットに対する考えについて”というテーマに対しては「2足歩行で歩くというのはバランスをとるのがすごく大変。だったら4本足でワンちゃんみたいな形のほうがバランスはとれます。ただ、人間が操作するときに、人間型であるがゆえに直感的に操作ができる。そこに人間型であるという優位性がある。というところで2足歩行は必要だと言われているんです。ただ、重力の問題や電力の問題があって、たとえば背中に大きな電池を背負っても、電池を大きくすればするほど動力が必要になってどんどん打ち消されていっちゃう。それもこの作品では『じゃあワイヤレス電源を使おう』とかいろいろ用意しています」と、現実の世界における二足歩行ロボットに対して、自分なりの考察を交えてコメントし、ロボットに関してもいろいろと考えていることをアピールしていた。

 ポケコンにおけるAR機能や2足歩行ロボットに対するこだわりなど、科学アドベンチャーシリーズの作品らしく、「ROBOTICS;NOTES」も、現実世界に存在する技術を基に、志倉氏のアイデアを加えていった、独特の世界観を持った内容になることが期待できるステージと感じられた。

先日,老朽化のために取り壊しが決まった「世界のラジオ会館秋葉原」。その「ラジオ会館」と「STEINS;GATE」のコラボレーションが行なわれる。期間は10月28日から30日まで10月8日から放送される、志倉氏がパーソナリティの1人である「電人☆GA部ぅ~」という番組には「ROBOTICS;NOTES」のコーナーがあるとのことだ。ファンは忘れずにチェックしておこう

(C) MAGES./5pb./Nitroplus



■ 17日のセガブースステージは始まりも終わりも「ぷよぷよ!!」
  キャストの声優4人とぷよぷよアイドリング!!! がライブを披露

左から、アルル役の園崎未恵さん、アミティ役の菊池志穂さん、りんご役の今井麻美さん、ウィッチ役の佐倉薫さん

 17日のセガブースステージでは、10時30分からと16時20分から2回に渡って「ぷよぷよ!!」のステージが行なわれ、ゲストを迎え入れて白熱の“ペアでぷよぷよ”による対戦コーナーや「ぷよぷよ!!」関連楽曲のライブが行なわれた。

 最初に行なわれた、10時30分からのステージでは、アルル役の園崎未恵さん、アミティ役の菊池志穂さん、りんご役の今井麻美さん、ウィッチ役の佐倉薫さんが登場。「ぷよぷよ7」の主題歌である「ぷよぷよのうた」を全員で熱唱して会場を盛り上げていた。

 16時20分からの「ぷよぷよ!!」のステージでは、ぷよぷよアイドリング!!! から10名が登場。「ぷよぷよ7」のイメージソング「ラブマジック フィーバー」と「ぷよぷよ!!」のための新たなタイアップソングである「恋の20連鎖!!」を熱唱して、観客から多くの拍手を受けていた。

ライブ後、ぷよぷよアイドリング!!! の10名が、観客たちとともに「たのしされんさ、みんなでぷよぷよ!!」と掛け声を合わせて17日のセガブースのステージを締めくくっていた

(C) SEGA



■ 「バイナリー ドメイン」では岩崎征実さんと久川綾さんが登場
  音声入力を持つタイトルならではの収録時のエピソードを披露

左からロイ・ボーデン役を演じた岩崎征実さん、フェイ・リー役を演じた久川綾さん

 13時20分から行われた「バイナリー ドメイン」ステージには、主人公とともに戦う重要な仲間役を演じる、ロイ・ボーデン役の岩崎征実さんとフェイ・リー役の久川綾さんが登場し、セリフを収録した際のエピソードを披露。

 特に印象的だったのが、久川さんが告白していた、「莫大なんて量じゃないほどの多数のセリフ」を収録したエピソード。音声入力によって仲間からの返答が変わるため、何パターンものセリフの収録が必要だった旨が説明されると、納得がいった様子だった。

 音声入力で仲間とのコミュニケーションをとれるのが「バイナリー ドメイン」の大きな特長といえるが、収録された莫大な量のセリフを楽しむという意味でも、ヘッドセットでのプレイをしてみたいと思わせるステージとなっていた。


(C) SEGA



■ 「ファンタシースターオンライン2」ステージに能登有沙さんが登場!
  能登さんをモデルにしたキャラクタークリエイトも実演された

のっちこと能登有沙さんがプレーヤー代表として登場

 12時20分から行なわれた「ファンタシースターオンライン2」のステージでは、公式ホームページの特別番組に出演している能登有沙さんが、プレーヤー代表として登場。

 このステージでは、能登さんをモデルにしたキャラクタークリエイトが実演され、能登さんの要望に従う形でキャラクターができあがると、会場からは大きな拍手が沸き起こっていた。

 また、αテストに関する報告が行なわれた場面では、αテストをプレイした際に、ロビーでほかのプレイヤーとチャットやダンスをしたりや、探し続けて見つけたドラゴンをみんなで協力して倒した思い出などを披露。最後には「αテストに参加した私が保証します。『ファンタシースターオンライン2』本当に楽しいです。ぜひ皆さん私と一緒に冒険の旅に出かけましょう!」とファンに向けたメッセージを残して、ステージを後にしていた。


最初は能登さんに似ても似つかないニューマンのモデルからスタートしたキャラクタークリエイト実演だったが、細かな設定を繰り返していくうちに、最終的には見事に能登さんに似たキャラクターが完成していた

(C) SEGA

(2011年 9月 18日)

[Reported by 菅原哲二]