米ZeniMax、三上真司氏率いるTangoを買収
Tango GameworksとしてBethesda Softworks傘下に


10月28日発表


 米大手ゲーム会社Bethesda Softworksの親会社ZeniMax Mediaは10月28日、三上真司氏が設立したゲーム会社Tangoを買収したことを明らかにした。買収金額は未発表。

 三上真司氏は、言わずと知れた日本を代表するゲームクリエイター。「バイオハザード」、「デビルメイクライ」シリーズを皮切りに、カプコン時代から数々のヒット作を生み出してきた。最新作はプラチナゲームスと共に手がけたシューティングアクション「VANQUISH」。現在開発中のタイトルとしては、9月の東京ゲームショウ前日に米Electronic Artsより発表された、グラスホッパー・マニファクチュアと共同開発している「Shadows of the DAMNED」がある。

 今回のTangoの買収は、それらタイトルの発売にはまったく影響なく、三上氏自身の会社を買収したことで、今後Tangoからリリースされる作品の独占的な権利を得るという契約となる。具体的なタイトルについては明らかにしていない。

 今後はTango Gameworksとして、Bethesda Game Studios(「Fallout 3」、「The Elder Scrolls IV: Oblivion」の開発元)、id Software(「DOOM」、「Quake」シリーズの開発元、現在「Rage」を開発中)、Arkane Studios(「Bioshock 2」の開発元)らと共に、Bethesda Softworksの傘下組織として活動していくことになる。日本でのパブリッシャーは、ZeniMaxグループの日本法人であるゼニマックスアジアとなる見込み。

【Tango Gameworksゲームディレクター 三上真司氏のコメント】
「開発スタジオを信頼し、ヒット作を生み出す為に必要な様々なサポートを惜しまないと言うスタンスのパブリッシャーとの出会いを新鮮に感じる。ゼニマックスの非常にクォリティの高いシリーズ作品が全てを物語ると思う。ゼニマックスの一員となり、一緒にベストなゲームをつくっていける事を誇りに思う」

【ZeniMax Media CEO Robert Altman氏のコメント】
「三上氏が携わった過去の作品の多くは世界中のユーザーや批評家から絶賛され、氏は世界的にもトップ・クリエーターとして評価されている。我々は革新的でゲームと言う分野をリードする彼のビジョンを共有し、今後は三上氏並びにタンゴのスタッフとの協力関係に期待を寄せる」


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(2010年 10月 28日)

[Reported by 中村聖司]