【特別企画】
ファミコン版「ボンバーマン」が発売40周年!
爆弾をセットして敵を撃破! あの「ロードランナー」の前史にあたる爽快アクションゲーム
2025年12月20日 00:00
- 【ボンバーマン(ファミコン版)】
- 1985年12月20日発売
1985年12月20日にハドソン(現: KONAMI)が発売したファミリーコンピュータ用ソフト「ボンバーマン」が、本日で40周年を迎えた。
本作は、主人公のボンバーマンを操作して、バロム、オニール、ダルなどの敵キャラクターを爆弾を仕掛けて倒していくアクションパズルゲーム。全50ステージで、画面内の敵をすべて倒し、レンガの中に隠された扉に入るとステージクリアとなる。敵に捕まる、または自ら仕掛けた爆弾の爆風を浴びるとミスとなり、ボンバーマンのストックがゼロになるとゲームオーバーになる。
以下、筆者が本作を発売直後に購入し、カンスト(※得点計算の限界)までやり込んだ当時の思い出を振り返りつつ、本作ならではの特徴や魅力を改めてご紹介しよう。
今なお忘れられない、とびきり派手な爆発音と爽快感の高さ
今となってははっきり覚えていないが、筆者が本作の第一報を知ったのはマンガ雑誌「コロコロコミック」か「コミックボンボン」の記事だった。
画面写真をパッと見て、十字型に炎が拡散する爆弾で敵を倒す遊び方は、今までに体験したことがなかったので新鮮に見えた。以前に夢中になった「ロードランナー」や「チャンピオンシップロードランナー」の敵だったロボットが主人公という意外さも相まって、素直に「面白そう!」と思った筆者は、年明けに親や親戚からもらったお年玉を使って早速購入した。
当初は、以前までは敵キャラだったロボットが主人公となり、自身の操作に合わせてコツコツと足音を立てながら走る姿は実に新鮮だった。爆弾は、セットしてから爆発するまでに3秒ほど待ち時間があり、しかもステージ1の敵キャラ、バロムはスピードこそ遅いが、いつ、どの方向に動くのかが全然予測できないこともあり、なかなか敵を倒すことができない。しかも、途中でミスをすると倒した敵がすべて復活した状態からやり直しになるので、ステージ1をクリアするだけでもかなり苦労した。
敵を1体倒すだけでもたいへんだったが、「ボーーーーン!」と残響音がすこぶる長い、今まで聞いたことがない本作独特の爆弾の爆発音がとにかく気持ち良かった。また倒した敵が、目玉を一瞬ギョッと大きくさせてから消滅するアニメーションが可愛らしいこともあり、タイミングよく爆弾を仕掛けて倒したときも実に快感だった。
逆に、ボンバーマンがやられると「ブーッ!」という大音響とともに、体が破裂してしまう。ボンバーマンの破裂音は何十、何百回聞いても体が一瞬ビクッと震えてしまうほど驚かされてしまう、強烈なインパクトがあったことも忘れられない思い出だ。
本作は残りタイムがゼロになると、画面内に高速で動く最強の敵、ポンタンが大量に出現する。なので、せっかくノーミスで敵を全滅させたのに、扉をなかなか発見できずタイムオーバーとなり、ポンタンになす術もなくやられたときも本当に悔しかった。
各ステージのレンガの中には、パワーアップパネルが1個だけ隠されている。ボンバーマンは、初期状態では爆弾を1個ずつしか置けず、射程も1ブロック分しかないが、ステージ1で炎のパネルを取ると射程が2ブロック分にアップし、ステージ2で爆弾のパネルを取ると、同時に爆弾を2個置けるようになる。少しずつではあるが、ボンバーマンがパワーアップするにつれて、敵を倒しやすくなるのがとても嬉しかった。
筆者が「これは便利だ!」と、最初に感激したパネルが、ステージ3で入手したリモコンだった。リモコンを取ると、Bボタンで爆弾をいつでも好きなタイミングで爆発できるようになるので、敵を狙い撃つのが格段に易しくなったからだ。
本作に登場する敵キャラは、前述のバロム、ポンタンなど全8種類。見た目は可愛いらしいが、どの敵も行動パターンがほとんど読めず、しかもボンバーマンよりも移動スピードが総じて速く、中には壁をすり抜けて移動する敵もいるので、筆者は初見の敵に対して毎回必ずミスをしていた記憶がある。
しかし、パワーアップパネルを取るたびに敵に対する恐怖感は薄れ、とりわけ後半のステージに出現する、ボンバーマンが爆風に当たってもミスにならない効果を持つ、火炎バリアを取ってからは、もはや怖い者などいなくなった。
火炎バリアを装着後は、たとえ画面の処理が落ちまくろうが、画面の一部が時折おかしな表示になろうが、もうお構いなし! ボタンを連打してそこかしこに爆弾をセットしまくり、さらに誘爆をしまくって敵に向けて突進を繰り返し、次々と敵をなぎ倒せるようになったのは最高に快感だった。同様に、5ステージおきに遊べるボーナスステージでもボンバーマンは無敵状態になるため、夢中になってボタンを連打したものだ。
すこぶる強烈な火炎バリアのおかげで攻略が一気に進んだ筆者は、ソフトを購入してから3、4日ほどで50ステージのクリアに成功、無事エンディングを迎えることができた。
豊富な隠れキャラと裏技探しにも没頭した日々
本作は発売前から、雑誌の記事中で取ると高得点のボーナスが獲得できる、隠れキャラが存在することがすでに明記されていた。「コミックボンボン」だったか「コロコロコミック」だったか、誌名は忘れてしまったが「最高2000万点の隠れキャラが出るらしい」と、文字どおりケタ違いの隠れキャラが登場することを示唆する記事を最初に読んだときには、「マジかよ!」と驚かされた。
加えて本作は、当時としては珍しく得点が9ケタ、つまり一億の位まで存在し、9億9999万9900点までカウントしていた。さらに「コミックボンボン」誌上では、読者のハイスコアコンテストを実施していたこともあり、筆者は50ステージクリア後もカンスト目指して毎日遊び続けていた。
本作に登場する隠れキャラは全6種類で、筆者が最初に見付けたのはステージ6などに出現する、隠れキャラの中では最も得点が低い、1万点の「Bパネル」。扉を通過するだけで出現したので、ステージ6以外でも何度か発見することができた。
「Bマーク」の次は2万点の「ゴーデス」を、その次には50万点の「ファミコン」を発見し、さらに1000万点の特大ボーナスが入る「中本さん」を自力で発見できたときも、飛び上がって喜んだ。ところが、後に雑誌に掲載された「中本さん」の正確な出現条件は、筆者が発見した方法とはまったく別であったことが判明して驚かされたことも、今なお鮮明に記憶している。
筆者も、そして筆者とまったく同じやり方で発見した友人も、なぜ独自の方法で「中本さん」を発見できたのか? 真相は今なお不明だが、ありがたく得点稼ぎができたのは確かである。
本作は、ゲームオーバー時にシークレットコード(パスワード)が表示され、次回プレイ時にパスワードを入力すると、得点と一部のパワーアップが維持された状態でゲームオーバーになったステージから再開することができる。
本来は全50ステージであるハズの本作だが、「コミックボンボン」のほか「ファミリーコンピュータマガジン」などのファミコン専門誌には、通常は登場しないハズの謎のステージが遊べる裏技も、隠れキャラと同様に盛んに掲載されていた。数々の謎のステージが遊べるおかげで、全50ステージクリア後も本作を大いに楽しめたことでも、筆者にとって本作は思い出深いものとなった。
例えば、パスワードを「BABA……」と繰り返し入力するだけでステージ0が遊べる裏技は、パスワードを簡単に覚えられることもあり、筆者の友人たちの間ではすぐに有名になった。また「コミックボンボン」には、表示が90を超えるステージが遊べるパスワードや操作方法などが、数号にわたり詳しく解説されていたと記憶している。
ある日のこと。筆者はいつもどおり前回メモしたパスワードを入力してゲームを始めたところ、画面に「STAGE E1」と表示され、直後に今まで見たことがない場面からゲームが始まったので、心臓が一瞬止まるのではないかと思うほどびっくりした。
ステージE1が遊べた理由は、単にパスワードを筆者が書き間違えたから。まったくの偶然だったとはいえ、未知のステージを自分で発見できた驚きと嬉しさのあまり、筆者は「ファミコンマガジン」だったか「コミックボンボン」だったか、雑誌の裏技コーナーにステージE1のパスワードを書いたハガキを送った。しかし、誌面に掲載されることはなく、がっかりしたのも今となっては楽しい思い出だ。
ちなみに筆者、「コミックボンボン」のハイスコアコンテストにも9億9999万点を突破した写真を送ったが、こちらも名前が掲載されなかった。その理由は多分、写真が9億9999万9900点ピッタリではなかったからだと思われる。なぜピッタリではなかったのかと言えば、これはうろ覚えになるが、本作は9億9999万9900ピッタリではなく、その直前の得点から加算された際に十億の繰り上がりが発生すると、下4ケタが全部ゼロに戻ってしまうためだったと思われる。
なので、本当はカンストを達成していたのに、写真だけではそれが証明できずにハイスコアとは認められず、またも涙にくれたことも、今となっては楽しい思い出となった。
ここで余談をもうひとつ。本作は発売当時、テレビCMが盛んに流れていたが、CM中の映像には何と、ステージ50クリア後に見られるエンディングのシーンも含まれていた。
実はボンバーマンは、「ロードランナー」の主人公であるランナーの在りし日の姿で、本作は「地下迷宮から地上に脱出すれば人間になれるらしい」との噂を聞いたボンバーマンが、地上を目指すというストーリーであった。筆者は雑誌の記事を通じてストーリーをすでに知っていたので、CMを見て「ひょっとしたら、これがエンディングなのかな?」と想像していた。
その後、実際にステージ50をクリアしたら、CMと同じ場面が画面に映し出されたので「あ、やっぱり!」と、その謎を解明できたことでも本作は思い出深い。今、振り返ってみても、最初から公開されたクライマックスの場面を見た後に実機で体験したケースは、後にも先にも本作だけかもしれない。
本作は、2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された「ファミコンミニ」シリーズの1タイトルとして移植され、2005年にも同じくゲームボーイアドバンス版「ハドソンベストコレクション Vol.1」に収録されて以降、残念ながら現在に至るまで移植が実現していない。
今となっては、「ボンバーマン」シリーズと言えば多人数対戦をイメージするかもしれないが、1人プレイ専用の元祖ファミコン版も十分に面白い。いつの日か、再び本作が移植され、発売当時を知らない世代のプレイヤーからも日の目を見る機会がやって来ることを切に願う。
(C)Konami Digital Entertainment





























































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