Take-Two、PS3/Xbox 360「MafiaII」
アメリカ裏社会を描くCOOLなオープンワールドアクション


11月11日 発売予定

価格:各7,140円

CEROレーティング:Z(18歳以上対象)


メインビジュアル

 Take-Two Interactive Japanは、プレイステーション 3/Xbox 360用アクション「MafiaII」を11月11日に発売する。価格は両機種共に7,140円。CEROレーティングはZ(18歳以上対象)。

 「MafiaII」は、2003年にPC用タイトルとして発売され(海外では2002年発売)、好評を博したギャングアクションゲームの続編となる作品。前作「Mafia」は、禁酒法時代のシカゴを彷彿させる1930年代のマフィアの世界を忠実に描き、全世界で200万本以上のセールスを記録した。

 本作では、プレーヤーは主人公「ヴィト・スカレッタ」となり、マフィアの世界でのし上がっていくための様々なミッションをクリアしていくことになる。ストーリーを進めるためのメインミッションはもちろん、ストーリー進行とは関係のない別ストーリーを楽しむサイドミッションを多数収録し、実世界では体験することができないマフィアの世界を通して1950年代のアメリカを堪能することができる。

 また、主人公の所属するイタリアンマフィア以外にも、人種によっていくつかのギャンググループが存在し、プレーヤーの行動によって敵対、友好関係が変化していくという。登場キャラクターの衣装をはじめ、車や街の概観、銃器は1950年代当時を完全再現。ゲーム内で見ることができるTV番組も1950年代の番組というこだわりよう。


【ストーリー】

 貧しいイタリア人移民の子として生まれたヴィト・スカレッタは、幼少時代からの貧しい生活から抜け出す方法として、犯罪に手を染めることを選んだ。犯罪によって得た富と力で、幼少期の惨めな自分から抜け出す近道だと考え、裏社会でのし上がっていくことを夢見るようなる。

 幼馴染のジョーと共に、チンピラのような生活を送る中で、徐々に大きな裏社会の闇に足を踏み込んでいく。自分たちが街で顔役になるには、自分たちの所属するファミリーの勢力を拡大するために様々な“仕事”をこなしていかなければならない。

 下っ端であるうちは、敵対するファミリーの構成員の車を壊したり、盗んだりするようなくだらない仕事しか無いが、そのような仕事で経験と信頼を得ていくことで、ヴィトとジョーは、すぐに幹部へとのし上がっていくのだった……。



■ 登場キャラクター紹介

■ ヴィト・スカレッタ

 典型的な移民二世であったヴィトは、貧しいイタリア移民の子として、マフィア社会に直接的な影響を受け、また、マフィアのファミリーに関わることで、社会的成功を手に入れることのできる環境の中で育った。

 彼の行動は、金持ちになり、彼の両親のように貧困にあえぐような生活は絶対に送りたくないという強い思いによって支配されている。父親のように飲んだくれるか、マフィアにこき使われて死んでいくことだけはごめんだった。

 小学校さえまともに出ていないヴィトであったが、生まれ持った明晰な頭脳で、裏社会でのしあがっていくのだった。


■ ジョー・バルバロ

 ヴィトの幼馴染であり、ストーリーを通して親友。

 同年代の子供よりも体の大きかったジョーは、学校でも一目置かれる存在であり、頭の良かったヴィトにちょっかいを出すクラスメイトからヴィトを守っていた。

 ヴィトが徴兵で戦地に送られ戦場で戦っている頃、イタリア裏社会とのつながりを持ち、ヴィトが帰国すると、彼を金と血にまみれ穢れた世界へ誘っていくのだった。



【システム紹介】
【バトル】
バトルは、○ボタンでパンチ、△ボタンで大攻撃(大振り)の2つが基本攻撃となる。連続でボタンを押すことでコンボ攻撃が発生し、相手に大ダメージを与えることができる。相手の攻撃は×ボタン長押しで回避可能。相手の攻撃をかわすことで、隙を誘い一気に攻めるというテクニックも!
【アクション】【セーブ】
「ドアを開ける・閉める」、「電気をつける・消す」、「休む」、「服を着る」などといったアクションは、全て□ボタンで行なうことができる。様々なアクションを楽しむのも本作の魅力の1つだろうセーブを行なう際、マフィアやエンパイアベイに関するちょっとした豆知識を見ることができる
【車】
オープンワールドで作られている本作では、車に乗って街中を移動することはもちろん、警察や敵対勢力を相手にド派手なカーチェイスを楽しむこともできるという
【開錠ピック】
鍵付きのモノを開けるのに鍵を持っていない場合、ピックを使って開錠することができる。開錠はピンを持ち上げて色が変わったところでレンチを固定し、ピンが全て持ち上がると成功。慣れるまでは難しそうだが、練習用の錠前が用意されているのでまずは練習から始めるといいだろう
【警察】
警察は街のいたるところに存在している。信号無視やスピード違反はもちろん、窃盗や喧嘩などの悪事を行なうことで追いかけてくる。悪事を働きすぎて指名手配されてしまった場合は、服装を変えるといい
【ナンバープレート交換】
車が指名手配されてしまった場合は、一旦は警察の追跡を振り切っても、再度出くわした場合、すぐに追いかけてくるので自由に動くことが困難になってしまう。そんなときは、街中に点在する「塗装工場」へ行き、ナンバープレートの交換か塗装を行なうといいだろう
【射撃】
バトルは素手だけでなく、ときには激しい銃撃戦となることもある。射撃はL2ボタンで狙い、R2ボタンで撃つ。敵からの銃弾を回避するには、×ボタンを押すと物陰に隠れることができる
【食事】
主人公の親友であるジョーの部屋に置いてある冷蔵庫には、飲み物と食べ物が入っており、それらを飲食することで体力が回復する。飲食物にはいくつかの種類が用意されているようだ
【PLAYBOY】
ゲーム内には、1950~70年代の「PLAYBOY」がいたるところに隠されている。隠されたPLAYBOYを発見し入手することで、プレイメイトのピンナップをコレクションするというやり込み要素も!




 本作のストーリーはプロローグから始まり、ヴィト・スカレッタの生き様を各章に分けて描かれている。ここからは、ストーリーに沿った流れで物語の序盤となるシーンを紹介していく。

~プロローグ~

 ヴィト・スカレッタ。1925年シチリア生まれ。

 ヴィトの幼少期に、父とその家族はより良い生活を夢見て、イタリアからアメリカに移住した。その時に初めて見たエンパイアベイほど美しい街はなかった。しかし、夢に溢れた彼らを待ち受けていたのは汚いアパート。これほど汚くておぞましいところもなかった。なにがアメリカンドリームだ……。


 父は移住を手配した奴のもと港で働き始めたが、骨が折れる仕事の割には稼ぎが少なく、そのほとんどが酒代に消えた。やがて両親はヴィトに英語を勉強させるために学校へ行かせた。イタリア人だらけの街に住んでちゃ難しかったからな。そこで出会ったのがジョーだ。ジョーはやがて親友となった。


 貧しい生活から抜け出す方法として犯罪に手を染めることを選んだヴィトとジョーは、ある日強盗を働いている最中に警官に捕まってしまう。ヘマしちまったってわけさ。あの頃は1943年。アメリカは戦争の真っただ中。軍はシチリアを侵略するために、イタリア語を話せる人間を探していた。そこに該当したのがヴィトだった。18歳だったヴィトは、ムショに入らずに済むのであれば何でも良かった。



第一章 母国(1943年、シチリア)

 兵士としてイタリアに出兵させられたヴィトは、ハスキー作戦では第504空挺部隊に配属された。7月11日、ヴィトたちはシチリアの南岸上空で空挺降下するはずだったが、敵陣で対空砲火をくらうハメになり3人しか生き残れなかった。地元のレジスタンスのおかげで何とか助かった3人は、ムッソリーニの兵士が町に来たときに助けることにした。レジスタンスの隠れ家で壮絶な銃撃戦を行なったヴィトたちだったが、戦車の襲撃を受け絶体絶命の危機に。


 「撃つな! 私のことは知っているだろう。取引がしたい。アメリカが我々を解放しに来た。ムッソリーニを排除してくれる。戦争はもう終わりだ! バカなマネをしなければ、今日にも故郷の家族のもとに帰れる。安全は私が保証する! 私は信用できるはずだ。わかってくれるな?」

 声の主はドン・カロ、シチリアマフィアのトップに君臨する男だ。あの日、彼の一声で全ての駐留軍が降伏した。



第二章 愛しき我が家(2年後-エンパイアベイ 1945年2月8日)

 あれからヴィトは敵の弾を1発くらい、しばしの入院生活のあと1カ月の休暇をもらってひとまず家に帰れることになった。駅に到着したヴィトを待っていたのは親友のジョーだった。ジョーの出迎えを受けたヴィトは、家に帰る前に1杯やることにした。そこでジョーから除隊届けが入手できるとの話があった。特殊な人脈があるらしい。歓迎の意味でプレゼントしてくれるそうだ。


 バーを後にして久々に我が家に戻ったヴィトを母と姉が暖かく出迎えてくれた。つかの間の家族団らん。そして休息。

 「このままじゃダメだ。とりあえず泊まれる場所を探さないと」


 あくる日目が覚めたヴィトはジョーの家に行く途中で、男に絡まれる姉フランチェスカを見かけた。たまらず駆け寄るヴィト。男との格闘に勝って事情を聞くと、父が生前に2,000ドルの大金を借りており、その返金を催促する男だったことが判明。今週中に全額を返さないと、更に金額が上がるらしい。

 ジョーの家に着いたヴィトは、そのジョーから「好きなだけ俺んとこに住めばいいさ。でもって殺されずにいい金が稼げる仕事を見つけてやるよ。どうだ?」とのありがたい提案が。その提案に飛びついたヴィトはとりあえず除隊用の書類を取りに行くことにした。


 ジュゼッペの店……盗人には天国みたいな場所……偽造した銃携帯許可証から戦争に疲れたやつのために除隊用の書類まで何でも手に入る店。ジュゼッペは既に引退しているが、ここエンパイアベイでは1番の金庫破りだったらしい。そこで除隊書類を手に入れたヴィトは今後のために「開錠ピック」を購入することにした。たいていの鍵は開けられる非常に便利なアイテムだ。


 店を出たヴィトは、今後の足を確保するために建物の前に留まっていた白い車を拝借することにした。警察に追われたが上手く巻いたヴィトは指名手配を解除するためにナンバープレートの交換をし、晴れて自分の車に。早速ジョーの紹介で仕事をもらいに解体工場に。経営するのはマイク・ブルスキー。不法に入手した車を解体して売り払う悪いやつだ。街中の普通の車を盗んできてここに運ぶと高い金額で買い取ってくれるらしい。

 早速最初の仕事が舞い込んできた。本日中にウォルタークーペが必要らしい。「ローンスター」というバーの横に停まっているとの情報をもらい早速行くことに。ただ、その店は危険な黒人街にある。危険を覚悟しなければならないだろう……。ヴィトはジョーから拳銃を渡されてその店に向かった。車のそばまでは順調に行けたが、その瞬間黒人に見つかり銃撃戦に。3人を撃ち倒し、追いかける車を振り切ってマイクの工場にたどり着いたヴィトは報酬の400ドルを受け取る。ひとまず最初の仕事はやり遂げた。

 ジョーの家に帰りついたヴィトたちは、長い1日を終え休息につくのだった……。



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(2010年 10月 27日)

[Reported by 志賀康紀]