THQ、話題のFPS「HOMEFRONT」のマルチプレイモードを公開
最大32人による拠点争奪戦。最新トレーラーも紹介!



10月6日公開



 米THQは10月6日、現在、プレイステーション 3/Xbox 360/PC向けに開発中の新作FPS「HOMEFRONT」のマルチプレイモードに関する情報を公開した。本作は近未来を舞台とするFPSで、北米大陸を軍事制圧した「大朝鮮連合」と、それに対するアメリカ人レジスタンスとの戦いを描く作品だ。マルチプレイモードでは最大32人対戦が実現される予定で、非常に戦略性の高いシステムが開発されている。

 本稿では今回の発表に先立って行なわれたプレス向け試遊会の様子を交えつつ、本作「HOMEFRONT」のマルチプレイモードがいかなる内容に仕上がっているのか、その詳細をお伝えしたい。

 なお、「HOMEFRONT」の北米での発売時期は2011年第1四半期が予定されている。日本での取り扱いについては未定となっている。


【「HOMEFRONT」マルチプレイトレーラー】



■ 舞台は2027年、祖国を取り返すための「大規模」で「ハイペース」なマルチプレイゲーム

「HOMEFRONT」メインビジュアル
大朝鮮連合に占領されたアメリカが舞台
試遊スペースにあった「バトルポイント」の乗り物価格表

 「HOMEFRONT」のマルチプレイモードのお披露目は、東京ゲームショウに合わせて幕張メッセ近くのホテルを会場に行なわれた。会場には、本作の開発を担当するKAOS Studiosのスタッフが出席し、マルチプレイモードの詳しい解説などが行なわれた。本作は今年6月に米国ロサンゼルスで行なわれたE3 2010にて非常に高い評価を受けたFPSだが、E3の時点で公開されていたのはシングルプレイ部分のみであり、マルチプレイ部分について情報が公開されるのは今回が初めてということになる。

 本作の舞台は2027年のアメリカ。北米全域は金正恩率いる「大朝鮮連合」によって軍事占領されており、プレーヤーは米市民レジスタンスのひとりとして、強大な占領軍への戦いを挑んでいく、という設定だ。シングルプレイ部分については、弊誌E3 2010レポート「E3 2010最大の話題作! THQ『Homefront』プレビュー」にてお伝えしているので、そちらもご参照いただきたい。

 北朝鮮問題を身近に感じている日本人としては少々「えっ?」と思うような設定の本作だが、そのゲーム内容はすこぶる大真面目。開発のKAOS Studiosは以前「Frontline: Fuel of War」の開発を担当しており、現代・近未来を舞台とするFPS製作にかけては高い実力を持つ。特にマルチプレイモードに関しては、大規模感のある戦闘を再現することにかけて世界トップレベルのスタジオでもあるのだ。

 というわけで、KAOS Studiosのスタッフが本作のマルチプレイモードを説明するにあたり力説したのが、その「規模感」。大規模、大人数、多数の兵器が登場するというのがまず第1の特徴となる。プレイ人数はすべてのプラットフォームで最大32名同時対戦を実現し、それに合わせた大規模な戦場が用意される。

 もうひとつの特徴は「ハイペース」であること。現代的なFPSとしてノンストップのアクションを楽しませつつ、さらに多数の兵器類を縦横無尽に活用できるようなゲーム性。その実現のために本作では、スタッフが革命的だと自負するシステムとして「バトルポイント」というものを実装している。これはプレーヤーが戦いの中で敵を倒す、拠点を確保するといった活躍をするたびに得られるポイントで、これを使ってプレーヤーは上位武器を購入することができるのだ。

 これだけなら単に購買システムのあるFPSだが、本作の凄いところはその使い方にある。戦闘で稼いだ「バトルポイント」は、再出撃などのタイミングを待たずに、いつでも、常に、すぐ使えるのだ。例えば、アサルト兵をプレイしていて、前方に敵戦車が現われた場合。すぐにロケットランチャーが欲しいところだが、充分なバトルポイントさえ所持していれば、十字ボタンを押すだけで即座にロケットランチャーが手に入り、すぐさま発射状態になるのだ。これが本作の「ハイペース」なゲーム性の秘密である。


【「HOMEFRONT」マルチプレイスクリーンショット】
マルチプレイモードの人数は最大32名。「グラウンドコントロール」と呼ばれる特殊な陣地争奪戦ルールで展開するゲーム内容は、多種多彩な兵器類で大規模感たっぷりだ




■ 「バトルポイント」を貯めて使うか、小出しに使うか、プレーヤーセンスが問われるゲーム性

マルチプレイ試遊の様子。30名ちかくでプレイすることができた
1,400ポイントで買える攻撃ヘリは非常に強力。しかし歩兵も即座に対空ミサイルを出してくるので立ち回りも大切だ
1,000ポイントで買える戦車は鈍重で使いづらいが、最強の火力。味方との連動次第で大活躍できる

 この発表会では、現時点で「プリアルファ版」とスタッフが説明するバージョンで、実際に2つのマップをプレイすることができた。ひとつは「Farm」という、16人程度の小規模戦向きのマップで、もうひとつは「Cal-de-sac」という、32人フルで楽しむ大規模戦向けのマップだ。

 ゲームルールは「グラウンドコントロール」と呼ばれる、本作独自のルールが採用されている。マップ上にはいくつかの拠点があり、対戦する両陣営がそれらの拠点を奪いあって戦う。そして、どちらかの陣営が全ての拠点を確保すると、その陣営が進撃する方向に「戦線」が推し進められ、新たな拠点が出現するというものだ。FPSファンの皆さんであれば、「Battlefield」シリーズのルール「コンクエスト」と「ラッシュ」を足して2で割ったようなルール、という表現でおわかりいただけるかもしれない。

 そして各プレーヤーは、米レジスタンス軍もしくは大朝鮮連合軍のどちらかに所属してプレイすることになる。プレーヤークラスは全6種類用意されており、その内訳は「Assault」、「SMG」、「Heavy Machine Gun」、「Tri Burst Assault」、「Sniper」、「Stealth」となっている。メインウェポンの種類によって簡易に分けられている印象だ。操作感覚としてはすこぶるカッチリとしたFPSとなっており、「Call of Duty」シリーズや「Battlefield」シリーズと同様のフィーリングでキャラクターを操作できる。

 そして、プレーヤーの個性が本当に出るのは、その先にある「バトルポイント」の使い方次第だ。本作の武器切り替えは十字ボタンの4方向で行なう仕組みだが、出撃時はメインのライフルとサブのハンドガンの2種類の武器しか装備していない。しかし十字ボタンの下方向には「ロケットランチャー」、左方向には「弾薬補給」が割り当てられている。これらは「バトルポイント」を消費して使うという仕組みだ。

 「バトルポイント」は、敵を倒すと50ポイント、車両を破壊すると100ポイント、拠点を確保すると200ポイント、というふうに活躍に応じて得ることができる。一方、ロケットランチャーは100ポイント消費で切り替えできるという感じなので、目の前に敵車両が現われたら即座にロケットランチャーをゲットして即発射、即破壊というふうにプレイできれば、消費したポイントを即座に取り返すことができる。

 このシステムで面白いのは、そのロケットランチャーが弾切れになっても、もう1度十字キーの下を押せば即座に「再購入」できることだ。「バトルポイント」が残っていれば、無限にロケットランチャーを使用できるのである。これは他の武器でも同じで、例えば「Stealth」クラスが使用する遠隔操縦武器「ドローン」も、敵に破壊されても即座に再度出すことができるなど、とにかくゲーム進行がストレスレスでスピーディなのだ。

 大規模戦闘のマップ「Cal-de-sac」では、装甲車、戦車、戦闘ヘリといった大型の兵器も登場する。ここでは「バトルポイント」をどのように使うかがキモだ。各クラス毎の追加武器は100ポイントから数百ポイント程度だが、戦車は1,000ポイント、ヘリは1,400ポイントと非常に高価。どうせ出すなら相手チームの準備が整う前に兵器を投入したほうが良いという場合もあるわけで、序盤はポイントを全く使わずに節約し、ポイントが溜まったら一気に戦車、ヘリを出すという戦略も非常に効果的で面白い。

 あるいはその逆をとって、ポイント消費を避けつつ地味に戦う相手に対して、こちらは100ポイント、200ポイントで買える追加武器をふんだんに使って、火力で上回ることによって迅速に拠点を確保してしまう、という作戦も考えられる。いずれにしても、オンラインで戦うプレーヤーたちが互いに作戦を共有できたとき、本作の戦略性は非常に面白い展開を見せてくれそうだ。

 KAOS Studiosの前作「Frontline: Fuel of War」は戦略性の高いオンライン対戦が楽しめた作品だが、本作「HOMEFRONT」はそれに輪をかけてスケールアップした内容と、さらにスピードアップしたプレイ感触がある。本作の発売時期は2011年を予定している。期待して待つ価値は大いにありそうだ。




(c) 2010 THQ Inc. Developed by Kaos Studios. THQ, Kaos Studios, Homefront and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All rights reserved. All other trademarks, copyrights and logos are property of their respective owners.

(2010年 10月 6日)

[Reported by 佐藤カフジ]