セガ、PSP「クロヒョウ 龍が如く新章」
店頭体験会開催! 名越総合監督によるサイン会&握手会も!


8月7日開催

会場:ビックカメラ新宿西口店

【クロヒョウ 龍が如く新章】
9月22日 発売予定

価格:6,279円(UMD版)
   5,600円(ダウンロード版)
   9,429円(限定版)

CEROレーティング:D(17歳以上対象)


会場に設置されたプレイアブル筐体は4台。多くのファンが会場を訪れ、プレイを満喫していた

 8月7日、東京都新宿区にあるビックカメラ新宿西口店において、「クロヒョウ 龍が如く新章」(以下、クロヒョウ)店頭体験会が開催された。本体験会は本日を皮切りに全国15会場で開催される。「クロヒョウ」初となるプレイアブル出展ということもあり、楽しみにしているファンの方も多いことだろう。

 さらに一部会場では名越総合監督によるサイン会&握手会も開催されるということで、「龍が如く」シリーズ、「クロヒョウ」だけでなく、名越総合監督ファンも見逃せないイベントとなっている。




■ 「クロヒョウ」初のプレイアブル出展。多くの新事実が判明!

 本体験会では、1プレイ15分程度、メインとなるストーリーが進んでしまう場所への移動禁止という制限はあるものの、ほぼ完成版といえるレベルの「クロヒョウ」がプレイできる。

 用意されたデータは第3章の神室町。街中でのバトル、スタイル習得や技のきっかけをくれるサブイベント、ボウリングなどの娯楽施設までもが体験できた。すでに発表された内容も含まれるが、プレイでわかった情報を紹介していきたい。

 街中では、例によって難癖をつけてくる相手が主人公を追いかけてくる。接触すると、自分と相手の情報が表示される。この段階では格闘スタイルの切り替えが可能。その後、格闘ゲームのステージカメラのような演出などが入り、バトルがスタートする。バトル画面はカメラが近めに設定されていて、互いが接近している状態では全身が写らないほどズームし、迫力あるバトルが楽しめる。倒すと仲間にするかどうかを選択できる。

 操作は、Lボタンでガード、Rボタンで視点切り替え(複数相手の際にはこれを用いてターゲット変更可能)、方向/アナログキーで移動、□でパンチ、△でキック、○でつかみ、×でダッシュ/ステップ。ダウン中の相手に↓+□or△でダウン攻撃、L+○でステージに落ちている物を拾うなどもできた。□や△を続けて入力するだけで簡単に豪快な連続技が出せる点やヒートアクションは健在で、シリーズをプレイしている人であれば、すんなりとバトルがプレイできるだろう。

 これまでのシリーズと異なり、基本的に本作ではバトル中に体力やヒートゲージは表示されない。体力は少なくなった場合のみ表示されるようで、ヒートはキャラクターの纏うオーラの色で判別できる。これはリアリティを追求した結果のようだ。さらに本作ならではの要素としてあるのが頭や腕といった4カ所の部位表示。これらはバトル中、常に表示され、ダメージを受けると部位表示の色が変化し、ガードが崩されやすくなるなど、部位に応じてキャラクターに変化が生じる。

 

 これまではスタイル固定であったが、本作では格闘スタイルを切り替えることが、様々な格闘技を使うことができる。会場に設置された資料には、喧嘩、ボクシング、空手、プロレス、古武術、中国拳法の6つの格闘スタイルの特徴が記載されており、喧嘩、ボクシング、ムエタイの3つが実際に体験できた。喧嘩、ムエタイは手技、足技とバランスが良く、戦いやすい格闘スタイルという印象。逆に、蹴りは出せるものの、パンチとスピードに特化したボクシングは、パンチがメインとなるだけにリーチが短く、慣れるまでに多少時間がかかった。また、これら格闘スタイルにはレベルがあり、高いレベルになるとスタイルの性能が向上していく。

 神室町にある自室ではアイテム整理、仲間にしたメンバーの管理、各種情報閲覧などが行なえた。

 ゲームの直接的な内容とは関係ないが、データインストールに対応しており、体験会ではデータインストールを用いた状態でプレイできた。




■ 年齢、性別を越え、多くのファンが駆けつけた名越総合監督の握手会&サイン会

開始前から多くの人が順番待ちで並んでいた
年齢、性別を問わず、多くのファンが駆けつけた

 名越総合監督の握手会&サイン会は開始前から行列ができており、名越総合監督、本作の注目度の高さが伺えた。

 PS3「龍が如く4伝説をつぐもの」のパッケージ、「龍が如く」がどのように生まれたのか? 名越総合監督の生い立ちまでもが掲載された単行本「龍の宿命 『龍が如く』を作った男」、本作のテーマソングを歌う「RIZE」のアルバムなど、サインに持ち寄られたものは豊富で、中には財布にサインをしてもらっている人もいるほどであった。

 いくつかインタビューに答えてもらえたので紹介したい。

――― 本体験会の感想をお願いします。

 過去「龍が如く」シリーズでも体験会を行なってきましたが、毎回人が来てくれる不安な気持ちがあります。今回は1発目ですが、たくさんの人が集まってくれて正直ほっとしています。これからもユーザーの皆さんと触れ合える機会を作っていきたいと考えています。全国15会場で開催される体験会では、「龍が如く」シリーズのファンだけでなく、「クロヒョウ」のファンに会えることも楽しみにしています。本日は夏休みのせいもあるかもしれませんが、中高生が多く見うけられたのが特に嬉しかったです。若い世代の方に多くプレイしていただきたいです。

――― 本作をPSPで作るにあたって意識した点や挑戦した点は?

 ドラマは若い世代を意識した作りになっていますし、PSPの通信に関して拡張性の高さを活かし、街中の不良と戦って集めた仲間を使った遊びなど、通信を中心とした街遊びの展開を強く意識して作りました。若い人に受けたいという気持ち、願いが強く込められているんです。これはこれまでの「龍が如く」シリーズとは異なる点と言えます。

――― 「暴力」がテーマで、さらに主人公が少年と、避けられがちな設定ですが、何故このような設定を取り上げたのでしょうか?

 「龍が如く」シリーズで得た様々な自信があり、ちゃんとしたものを作ればユーザーがついてきてくれ、誤解も生まれない。このジャンル、テーマ、雰囲気をきちっとした意識でやっていれば、認めてもらえるし、マーケットができると思っています。

――― 体験会で特に注目して欲しい点はどこですか?

 たくさんありますが、「龍が如く」シリーズをプレイしていない人には街遊びを楽しんでもらいたいです。「龍が如く」シリーズを知っている方には、バトルや通信部分を中心とした拡張されたゲーム性を感じてもらいたいです。格闘ゲームのノリとは違い、エネルギーゲージのない、一見アバウトそうでありながらも夢中になれるバトルにも注目してもらいたいです。

――― 本作を開発して、手ごたえはいかがでしょうか?

 「龍が如く」シリーズもそうですが、積み上げてきた信用をちょっとずつ崩しながら新しいチャレンジをしてきています。本作では若者にガチンコの雰囲気のものを正面からぶつけており、どうなるのか楽しみです。もちろん、「龍が如く」シリーズであるが故のシナリオやバトルの完成度には手ごたえを感じています。いい反応が返ってくることを期待しています。

――― 最後にファンの方に一言お願いします。

 中高生といった若い人に向けて作った本作ですが、発表したいネタがたくさん控えています。東京ゲームショウまでの期間、新情報をお伝えしていきますので、これからも注目し続けて下さい。




 PS3からPSPへとプラットフォームを移し、これまでの「龍が如く」シリーズとは異なるターゲットを狙った「クロヒョウ」。未発表のネタがまだまだあるという。弊誌でも新情報をお伝えしていく予定なので、ご期待いただきたい。




(C)SEGA

(2010年 8月 7日)

[Reported by 木原卓]