サイバーフロント、PSP「水の旋律2 ~緋の記憶~」

前作の2年後の物語を描いたゴシックロマンスアドベンチャー


2010年2月25日 発売予定

価格:5,040円(通常版)
   7,140円(限定版)



PS2版のパッケージイラスト

 株式会社サイバーフロントは、PSP用ゴシックロマンスアドベンチャー「水の旋律2 ~緋の記憶~」を、2010年2月25日に発売する。価格は通常版が5,040円、限定版は7,140円。

 「水の旋律2 ~緋の記憶~」は、2005年9月に株式会社キッドから発売された「水の旋律」の続編となる女性向けアドベンチャーゲーム。12月24日に発売が予定されているPSP版「水の旋律」に続き、PSPに移植されることになる。

 ゲームシステムはテキストを読み進めるタイプのアドベンチャーゲーム。マップ画面での移動先の選択と、時折現われる選択肢によりエンディングが変化する。本編中は、事件の真相を知る鍵となる「キー・シナリオ(事件シナリオ)」の合間に、恋愛の一コマを綴った「フリー・シナリオ・デート・シナリオ(恋愛シナリオ)」がランダムに挿入される。また、1日の始まりや終わりには、1分程度の「マルチプル・シナリオ」と呼ばれる“他キャラクター視点のシナリオ”が用意されており、本作の世界を多角的に楽しめる。

 本作の新要素の1つに「戦闘モード」がある。ゲーム内の世界が特定の日付になると、マップ上に通常とは異なるアイコンが表示され、そこへ行くと戦闘に突入する。戦闘モードでは、これまでに知り合ったメンバーの中から2人を選択し、戦いに挑む。戦闘では攻撃・反撃・牽制の3つの行動から選択。これらは3すくみになっており、いわゆるジャンケン方式で進行する。

 パッケージは通常版のほか、特典を同梱した限定版を同時発売。限定版特典は、ドラマCD「プロジェクトK~男たちの夢ふたたび~」と、キャラクター紹介や攻略資料、描き下ろしイラストなどを収録した全35ページの冊子「水の旋律2限定版ブックレット(仮)」。


【スクリーンショット】
テキストを読み進めるオーソドックスなアドベンチャースタイルのゲーム画面

【ストーリー】

 養護施設「柏木ホーム」で育った「きら」(主人公)は、高校2年生。周りが受験ムードに染まり始める中、すでに就職をするつもりの彼女は、ちょっとした疎外感を感じていた。

 そんな折、同じホームの卒業生「手塚京輔」に誘われ、一緒に訪れた森で、きらは吸い寄せられるように、古びた祠の前にたどり着く。彼女が祠に触れた瞬間、その扉はゆっくりと音をたてて開いた。

 中に入っていたのは―――― 一振りの太刀。

 手にとった瞬間、太刀が鈍い色に光り、ついさっきまであったはずの祠は跡形もなく消えてしまう。さらに、太刀に触れた瞬間、「きら」の手に、不思議な形の紋様が浮かび上がり、その太刀が彼女にむかって語りかけてきたのだ。

 夕日輝く者よ 聞きなさい
 この太刀こそが、
 あなたを運命に導くでしょう……


【登場キャラクター】
柏木 きら
CV:伊瀬茉莉也
本作の主人公。養護施設「柏木ホーム」出身。尚和高校・剣道部のエース。負けず嫌いで気が強い。高校卒業後は就職するつもりである。ホームにいた手塚京輔にひそかに憧れているが、別の人間がいることを知り、失恋してしまう。
柏木 好春
CV:下野紘
主人公の幼馴染み。柏木高校1年。家庭の事情で柏木ホームに預けられ、主人公と一緒に育った、弟のような存在。柏木高校に通っており、設楽優とはクラスメイト。主人公を真似てはじめた剣道は初段の腕前で「抜き打ち小手」が得意。
安曇 康秀
CV:森川智之
主人公の先輩で、寮生。冷静沈着・学業優秀で尚和高校生徒会長。九艘の血を引くひとりで「灼風の力」という、炎をまとった風を相手にぶつけて攻撃する力を持っている。
式部 吉乃
CV:岸尾だいすけ
主人公が何者かに襲われたところを助けたくれた青年。左手に水色の数珠をはめている。「影見のちから」という、対象の影を看破し、どこにいるかを把握することのできる力を持つ。
設楽 優
CV:斎賀みつき
元一謡のハンター。「水季」という青年を探しているらしい。無口で、人と一緒にいることを好まない。チビと言われるのが実は心底嫌い。箏を好む。「幻惑謡」という、幻を見せる力を持つ。
明月 涼
CV:近藤隆
街で偶然会う。小さな町の道場で師範代をしているらしい。剣道はかなりの腕前で、ときおり主人公にも指南してくれる。「昏睡謡」という、相手を一時的に眠らせる力を持つ。
遮那
CV:小西克幸
八咫鴉や妖を使い、一謡や九艘の人々に対して攻撃をしかけてくる。首に黒石の勾玉の首飾りをしている。「鏡聴」という、鏡を使った攻撃を得意とする。
普賢
CV:下野紘
遮那の部下。「式神」をつかった攻撃を得意とする。式神は鳥や妖の姿をとらせるほかにも、自分自身の分身を作り出して喋らせることもできる。

【イベントCG】

(C)CYBERFRONT

(2009年 11月 19日)

[Reported by 滝沢修]