ディースリー・パブリッシャー、DS「THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~」

第1話のあらすじと登場キャラクターなどを公開


5月21日 発売予定

価格:2,800円

CEROレーティング:C(15歳以上対象)



 株式会社ディースリー・パブリッシャーは、5月21日発売予定のニンテンドーDS用アドベンチャー「SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~」の新情報を公開した。

 今回紹介するのは、収録されている全5話のうち、最初にプレイする第1話。主人公・五條誠司が幽霊となり、初めて裁判員に憑依するところから、物語が始まる。



【第1話「有罪を訴える被告人」】

■ 事件概要

 某日深夜、1台の普通自動車が運転を誤り、磯部博泰氏運転の軽自動車と衝突。この事故により、磯部氏の妻と2歳の長女が死亡。磯部氏自身も全治2カ月の重傷を負った。本件の被告人は、普通自動車を運転していた女性・山口まつり(27歳)。なお、被告人は運転前に飲酒をしており、正常な運転が困難な状態にあったとされる。被告人の車に同乗していた男性、永瀬邦夫氏も全治1カ月の怪我を負った。

検察官・加勢憲悟

・検察官・加勢憲悟の求刑内容

 「被告人は茨城県水戸市で出生し、中学生の頃より地元の女性暴走族グループ“かげろうエンペラー”に所属し、高校入学後も幾度となく危険運転行為を繰り返し、地元では有名ないわゆる『札付』として認知されておりました! この事件によって何の罪もない2つの命が失われてしまったのです!幸いにして磯部博泰さんは一命をとりとめましたが、奥さんとお子さんは2度と帰ってくることがないのです!!」

 罪名及び罰条、危険運転致死傷罪。刑法208条の2。


被告人・山口まつり

・被告人・山口まつり

 「わ、わたしは……酔っぱらい運転して……反対車線で軽と衝突して……間違いございません……はい……」

 第1話被告人。危険運転致死傷罪にて、公訴される。酒癖が悪く、ゲームセンターやカラオケボックスの機材破壊、生け簀の魚を用水路に放流など、警察沙汰以前の狼藉は数知れず。以前、別の事件にて女子少年院に入っていたことがある。茨城県水戸市出身、現住所は東京都国分寺市恋ヶ窪。

 本人は、今回の事件について、自分が起こしたことであると認めているが……


■ 第1話ダイジェスト

ある雪の夜に生涯を閉ざされてしまった五條誠司。幽霊となりなんとなく裁判を傍聴していると、五條を成仏させるため、ヤマヤマが現われる
被告人の自白がヤマヤマの能力によって嘘であることを知る。“間違った裁判”をなくし、自身の未練をはらすため、五條は裁判員に憑依することを決断する

■ 第1話に登場する裁判員たち

・麻井さくら(あさい さくら)

 「信じられませんよねぇ……お酒を飲みながらの運転だなんて」

 専業主婦。56歳。被告人の前歴や酒癖の悪さに対して「信じられない」、「考えられない」を連発する、典型的な一般市民。

 事件に対する関心は低いが、被告人と、とある男の関係には強い関心を示す。テレビでこの事件の報道は見ていて、被告人に対してかなり悪感情を抱いているが、情に流されやすい面があり、心証がぶれやすい。


・松園正照(まつぞの まさてる)

 「け、け、けけ、検察官の示した証拠そのままだな。山口は酔っぱらって運転して事故った。疑う余地はありませんな」

 小遣い稼ぎにゲームソフトやイベントチケットの転売を繰り返す、いわゆるニート。33歳。

 ネット依存症であり、典型的なネット型差別主義者。そのため、元レディースの被告人に対して、「いわゆるDQN」、「いわゆるビッチ」などと言った蔑称を使い、周囲をドン引きさせる。やる気だけは充分だが、法律知識は極めて乏しい。


・高野朋子(たかの ともこ)

 「……なーんか引っかかるのよね。作家としては」

 漫画家。35歳。自身が執筆した漫画がのちにTVドラマ化されるなど、そこそこのヒットを記録。裁判員に選ばれたことは、取材にちょうど良いと考えている。

 性格はさばけており、今回の事件については、「無罪の方が面白そうな展開だから、なんとなく無罪」といまひとつ、不真面目な態度。


・小山昇(こやま のぼる)

 「俺の言うとおりにしとけって。山口さんは被害者だって。これでケッテーイ」

 現役の暴走族。21歳。法廷では検察官に野次を飛ばし、裁判長に注意をされる始末。

 被告人を無罪と断定しているが、その根拠は、「レディースが事故るわけがない」と短絡的。この事件を巡る報道に対しては、元レディースに対する偏見だと憤慨している。

 車に対する関心が高い。


・町城安里(まちしろ あんり)

 「でも……飲んでたのは、確かなわけだしなぁ……やっぱりこれって、彼女が有罪って思っちゃうかなぁ……」

 専門女子学生。20歳。音楽の勉強をしながら、メイド喫茶でアルバイト中。

 今回の事件については、あまり積極的に自分の結論を述べたがらない。しかし、ミステリー好きのため、証拠と証言の食い違いなどには、高い関心を示す。

 ちなみに、現在特定の彼氏はいない。


・越後孝一(えちご こういち)

 「だいたい……僕に、裁判員なんて無理なんだよぉ……」

 第1話で五條が憑依する裁判員。28歳。

 実は裁判員制度のことを全く知らず、辞退を申し入れるも認められず、仕方なく裁判所に赴く。できればすぐにでも、裁判所から立ち去りたいと考えている。そんな考えをヤマヤマに見抜かれ、五條の初めての憑依対象となってしまう。




■ 用語辞典など参照機能の紹介

意味を確認できる「用語辞典」機能

 本作のテーマとなっている裁判員制度。その設定上、ストーリーでは裁判に関わる難しい用語がたびたび登場する。ゲーム中ではそれらの意味などを調べられる「用語辞典」機能が搭載されている。

 1度、ゲーム中に意味の説明があった単語は、用語辞典に掲載され、意味を確認できるようになる。また、最初から登録されている単語もある。

 さらに用語辞典では、裁判に関わる用語以外にも、事件やストーリー中に登場するさまざまな単語の意味も調べることができる。

 登録された用語数は“登録率”として表示される。中には特定の証拠を裁判員などにぶつけたときに登録されるというレアな用語もあるので、用語辞典のコンプリートを目指すといった遊び方もできる。


用語辞典には「酒」、「ネットカフェ」、「風呂敷」など、裁判に関する用語以外の単語も収録されている
イベントグラフィックスの閲覧や楽曲鑑賞機能、人物辞典なども搭載されている

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(2009年 5月 19日)

[Reported by 滝沢修]