プロトタイプ、Xbox 360「タイムリープ」

アニメのような3Dグラフィックスが特徴の恋愛ADV


6月 発売予定

価格:6,720円



パッケージイラスト

 株式会社プロトタイプは、Xbox 360用恋愛アドベンチャー「タイムリープ」を、6月に発売する。価格は6,720円。

 「タイムリープ」は、ゲームブランド「フロントウイング」から、2007年12月に発売された恋愛アドベンチャー。自然溢れる海に面した静かな街「浜ヶ瀬(はまがせ)」の夏を舞台にした作品で、個性豊かな5人のヒロインたちとの恋愛ストーリーが描かれている。

 本作の最大の特徴はグラフィックスにある。キャラクターグラフィックスは一見すると2Dに見えるが、実は3Dで描かれており、どの場面でも常に動く。台詞に合わせた表情の変化はもちろん、前屈みになったり、髪を触ったりなど、キャラクターごとにさまざまな仕草が用意されており、各キャラクターの個性や気持ちがグラフィックスからも感じ取ることができる。

 Xbox 360版では、ヒロインたちとの物語をさらに深く描いたシナリオやイベント、グラフィックスを新たに追加。PC版ではムービーが流れるだけだったイベントシーンが、リアルタイムCGになり、さらに多彩な動きを実現している。

 また、PC版で話題となった「ぶーとべんち」も、おまけモードとして搭載。Xbox 360版では性能を測るためではなく、カメラのアングルを動かして、アップにして表情を楽しんだり、ダンスを堪能することができる。

ゲームシステムはオーソドックスなアドベンチャースタイル。オープニングに出現する選択肢でその後のルートが決定。もっとも好感度の高いヒロインのルートに突入する
歩の回し蹴りシーン。通常のアドベンチャー画面でもこのようにキャラクターたちがリアルタイムに動く

【ストーリー】

 尾道市の市街を挟んで、瀬戸内海に浮かぶ島。主人公はここで生まれ育った。小さいころ両親と別れ、この神社で同じような境遇のみんなと家族同然に過ごしてきた。

 そして、今年も夏がやってきた。いつも以上に楽しく毎日を過ごしていた。

 ある朝、境内に1人の少女が倒れていることを発見する。――その少女とは……




【登場キャラクター】

■ 長瀬 歩(ながせ あゆむ)

 「あんたがなんとかしなさいよね」

 浜ヶ瀬学園3年生。浜ヶ瀬神社の孫娘。成績優秀、スポーツ万能。

 同居している主人公たちを支える中心的な存在で、“歩姉”と呼ばれている。

 性格はかなり怒りっぽく、たまに理不尽。必殺技はかかと落とし。見た目もよく学園では人気が高い。今までに男子から告白された人数は38人だが、付き合った人数はゼロ。好みの男性のタイプは年上の頼れるタイプで、年下には興味がないとのことだが……。


■ あゆむ

 「どんなことをしたら信じてくれるの?」

 主人公達の前に突然現われた「過去」の歩。みんなから“あゆ”と呼ばれている。本人もなぜこの時代に来たのかはわからない。

 「現在」の歩より更に強気で短気。歩とよく衝突している。何事もそつなくこなすことができる万能タイプで、必要な場合は非常に上手く立ち回れる。

 表面上は強がっているが、時間跳躍という突然の事態に内心では見知らぬ時代(未来)での暮らしに対する不安を抱えている。


■ 葉山 悠(はやま ゆう)

 「私は元気だから、すっごく元気!」

 浜ヶ瀬学園2年生。主人公と共に浜ヶ瀬神社に住んでいる、同い年の幼馴染。

 みんなから可愛がられる妹的な存在で、主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。大人しく、引っ込み思案な性格で、やや寂しがりやな一面も。運動は少し苦手で、炊事洗濯など家庭的なことがとても得意。

 遥とは年が離れているが、大の仲良しである。


■ 川澄 遥(かわすみ はるか)

 「私は結構お似合いだと思うけどな」

 浜ヶ瀬学園の史学教師で、主人公と悠のクラスの担任。8年ほど前から浜ヶ瀬神社で暮らすことになった、みんなのお姉さん。

 主人公、歩、悠の3人を弟妹のように可愛がっており、なぜか主人公と悠の仲を取り持とうとする。それをネタに主人公たちをからかうのが趣味。

 物腰の柔らかい気さくな性格だが、譲れない大切なことには頑固になることも。料理が得意で、一家の炊事を悠と共に担当している。


■ 東雲 こもも(しののめ こもも)

 「私、今なにか変なこといいましたか?」

 浜ヶ瀬学園1年生。越前屋久光のお付きをしている住み込みのメイドさん。

 失敗ばかりで学校の成績も低く、いいところナシの劣等生。そのせいで、普段から久光に怒られている。だがドジっ子ながらも本人は健気に努力を積み重ねていて、少しもへこたれることなく今日もメイドとして精進している。

 古びた青いハンカチを大事にしている。


■ 越前屋 久光(えちぜんや ひさみつ)

 「これは運命だろう。ああ、そうに違いない」

 浜ヶ瀬学園2年生。

 越前屋家の御曹司で、こももの主人。自尊心が高くワガママ。

 歩のことが大好きで、歩を自分付きのメイドにしようと付きまとっているが、全く相手にされていない。

 コミカルで意外と憎めない性格だが、みんなから嫌われている。


■ じっちゃん

 「すまんが、ちょっと頼まれてくれんか?」

 浜ヶ瀬神社の神主。

 歩の祖父であり、身よりない主人公たちを引き取って育てている。普段は優しいが、怒ると怖い。

 誠司達に神社の手伝いをさせて、不在なことが多い。


■ 風太(ふうた)

 「うん、任せてくれってっ!」

 主人公達と共に浜ヶ瀬神社に住んでいる。

 とにかく元気で素直、そしてワンパク。そのおかげで不用意な発言や行動を起こし、歩に怒られることも多い。

 いたずら好きの面もあり、歩目当てに神社にやって来る久光を落とし穴に落とすなどして撃退・退治することを心から楽しみにしている。


■ さくら

 「わたし、そんな子供じゃないもん」

 主人公達と共に浜ヶ瀬神社に住んでいる。最年少で長瀬家の“末っ子”。家族みんなから可愛がられている。

 風太と一緒にいることが多い。

 落ち込んでいる人にアメ玉をあげてなぐさめるというやさしい性格の持ち主。だが歩の影響なのか、久光に対しては風太と一緒になって容赦なく攻撃を加えたりもする。


【スクリーンショット】

(C) 2009 Frontwing / PROTOTYPE

(2009年 4月 27日)

[Reported by 滝沢修]