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インスタントカメラが謎解きの鍵を握る!? サイコホラーゲーム「MADiSON」体験レポート!【TOKYO SANDBOX 2024】
ホラーと謎解き要素が見事に融合
2024年6月22日 17:01
- 【TOKYO SANDBOX 2024】
- 6月22日 開催
- 会場:ベルサール秋葉原
Beep Japanより、7月4日発売される一人称視点のサイコホラーゲーム「MADiSON」。PC版はすでにSteamで配信されているが、6月22日に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催されたインディーゲーム中心のイベント「TOKYO SANDBOX 2024」で、本作のPS5版がプレイアブル出展されていた。
タイトルにもなっている「MADiSON」とは、血にまみれた儀式を行なうなど、忌まわしい行為をさせる悪魔のことをさしている。しかし、ゲームをスタートした時点では全くわからない状態だ。プレーヤーはある日突然、身に覚えのない暗い部屋に閉じ込められた状態で目を覚ます。そこからあちらこちらを探索していき、徐々にその全貌を明らかにしていくのだ。
ジャンルとして最も近いと感じたのは、脱出系のゲームだ。部屋の中を見渡していると、ときおり虫眼鏡マークなどが表示される。そこを調べてみると、アイテムを手に入れることができたり、あるいはドアに鍵が掛かっていることがわかったりするなど、何かしらの手がかりを集めて行くことができるのだ。
たとえばドアノブを拾ったあとで、小さい扉に付けることでその中にアクセスできるようになる。そこから道具を入手することで、新たな場所に移動できるといった感じである。部屋の中はとても暗く、一部の場所はよく見えない。そこで、付けっぱなしになっているテレビの角度を変えることで、暗い場所も見えるようになるなど、ちょっとしたプレーヤーのヒラメキが謎解きに繋がっていくような面白さがあるのだ。
プレーヤーが探索する場所は、外の世界がどうなっているのかわからない建物の中だ。面白いところは、その状況は刻々と変化するところである。たとえばさっき見たときにはなかったものが突然現われたり、部屋の明るさが急に暗くなったりする。
部屋の中の見た目も何かの儀式が行なわれた後のようで、怖いというよりも不気味な雰囲気が漂っている。このあたりは、日本的なお化け屋敷よりも西洋的な呪いの館といったスタイルになっており、逆に興味深く感じるところだ。また、ときおり人影のようなものが通りすぎることがあるなど、あれはいったいなんだったんだ? といった場面にちょくちょく出くわす。
この「MADiSON」のユニークなポイントのひとつが、探索の途中で手に入れることができるインスタントカメラである。気になるところでこのインスタントカメラを使うことで、写真を撮ることができる。このときのアクションも細かく、ただ撮影するだけではなくプリントされた写真を振ることで徐々に絵が浮かび上がってくるのである。
実はこのカメラで撮った写真も、ゲーム内に様々な影響を及ぼすことがある。今回試遊した範囲では大きな影響を及ぼすポイントには出くわさなかったのだが、とあるアイテムを元々あったと思われるところに取り付けた後で、インスタントカメラで写真を撮ってみたところ、それまでなかった扉が現われるということがあった。
このように、様々なアイテムを駆使していきながらいろいろな場所を探索していくという、パズル的な要素が楽しく、ついつい続きがプレイしたくなるようなゲームとなっている。
ちなみに今回はノーマルの難易度でプレイしたのだが、それとは別に視覚的なヒントなどが一切表示されないハードモードも用意されていた。よりリアルに探索を楽しみたいという人は、そちらで挑戦してみるのもいいだろう。この「MADiSON」は、7月4日にPS5とNintendo Switchで発売される。真夏の夜にヒンヤリとした気分が味わえるゲームをお探しの人は、ぜひ挑戦してほしい1本だ。
MADiSON 2024 (C) BLOODIOUS GAMES LLC. Published in Japan by Beep Japan Inc. and Perpetual-Europe ltd. Developed by BLOODIOUS GAMES LLC. "Perp" and "MADiSON" are trademarks or registered trademarks of Perpetual-Europe and BLOODIOUS GAMES LLC. All rights reserved