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「FFXIV: 黄金のレガシー」では、遊び応えと多人数参加型のコンテンツに注力、追加される報酬の量は1.3倍に

【ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー】

6月28日18時 アーリーアクセス開始

7月2日 正式サービス開始

 アメリカ、ボストンで開催されている「PAX East 2024」において、「プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」のプロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏は、7月2日に正式サービスがスタートする拡張パッケージ「黄金のレガシー」で予定している、今後の「FFXIV」の方向性について解説した。

パッチ事のアカウントの伸び

 「黄金のレガシー」は、「FFXIV」の最新拡張パッケージ。「暁月のフィナーレ」で大きな区切りを迎えた後の、新たな出発地点という位置づけだ。吉田氏は、これまでの拡張パッケージの中では、RPGとして楽しめるハイクオリティなストーリーや、ソロでもストーリーを進められるコンテンツサポーター、1人で攻略できるヴァリアントダンジョンなど、1人で遊べるコンテンツに力を入れてきたが、「黄金のレガシー」では「MMORPGとしてのさらなる進化」を目指していくと語った。

【これまでのパッチ】
「蒼天のイシュガルド」
「紅蓮のリベレーター」
「漆黒のヴィランズ」
「暁月のフィナーレ」

 そのための方向性として、「マルチプレイの強化」と「遊び応えの強化」という2つに力を入れていくという。これまでにも「禁断の地エウレカ」と「南方ボズヤ戦線」といった、昔のMMORPGを意識した多人数専用のバトルコンテンツはあったが、現在すでにこの2つに続く新たな多人数用バトルコンテンツの開発がスタートしているのだそうだ。ソロ用のコンテンツと平行して、「みんなで遊ぶ」ということも突き詰めていきたいと吉田氏。

「黄金のレガシー」でのポイント

 また、遊び応えについては、以前にプロデュサーレターの中でも言及されていたが、「黄金のレガシー」ではレイドなどのパーティバトルの難易度が少し引き上げられることになりそうだ。吉田氏は、ボスのターゲットサークルが大きくなりすぎて、近接と遠隔が同じ動きになってしまったり、似たようなギミックが増えて「またこのパターンか」と思ってしまうことを問題視しており、もう少しエキサイトメントを高める方向で、遊び応えの強化に意識的に取り組んでいきたいという。

 ただ、これは単に難易度を上げるだけではなく、「もっと新しい、オリジナリティのあるものを作っていきたいという意思表明だ」と吉田氏。「極タイタン」が実装された当時のような緊張感があり、プレイヤーが工夫して攻略していく余地があるような遊び応えのあるものを作っていきたいのだそうだ。

7月2日からスタートする「黄金のレガシー」

 こういった方向性に沿ったコンテンツが、7.1から7.3にかけて実装されていく。「黄金のレガシー」のこういった方向性を聞くと、現在のジョブのスキル回しはどうなるのかと心配する向きもあるだろう。吉田氏によれば、7.0でジョブの方向性を大きく変える予定はなく、現在の延長線上としてアップデートしていくことになるそうなので、安心して欲しい。

 さらに、単に難しくなるだけではなく、報酬の面でも大幅に強化されることになる。これまで、なかなか増やすことができなかった1パッチあたりに追加される報酬の数が、「黄金のレガシー」では7.3にかけて約1.3倍程度に増加する。

【黄金のレガシーの実装項目】

 東京で発表された、惑星を巡って開発していく非戦闘系の新コンテンツ「コスモエクスプローラー」は仕様が固まり、開発に取り掛かる段階。さらに、早くも「8.0」について考えなくてはならない時期になっているそうで、レベルをこのまま上げていくのか、それとも1回50に戻すのかといったことを長期計画として考えているのだそうだ。

 発売日と予約の開始日が発表され、いよいよ間近に迫ってきた「黄金のレガシー」。4月13日に予定されている新生10周年記念 「第9回 14時間生放送」内の「プロデューサーレターLIVE」では、実機を使ってグラフィックアップデートを紹介する。また、5月からは全世界でメディアツアーが始まり、恒例のジョブトレーラーやベンチマークソフトの情報も出てきそうだ。今後も最新情報に注目して欲しい。