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元サッカーイタリア代表のデル・ピエロ、元日本代表の中澤佑二両氏が生出演!

セガが「サカつくRTW」ファンイベントを開催

9月18日 開催

 セガは、Android/iOS用スポーツ育成シミュレーションゲーム「プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド」(※以下「サカつくRTW」)のファンイベント「Owners' Fest. 2023 Autumn with デル・ピエロ」を、9月18日に同社の本社で開催した。

2019年5月から登場した「サカつくRTW」のデル・ピエロ選手

 今回のイベントは、いつもとは打って変わってゲームの新着情報ありきではなく、特別ゲストのトークにほぼ終始する内容となった。なぜなら、ゲストが元サッカーイタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏と、同じく元日本代表の中澤佑二氏という豪華メンバーだったからだ!

 以下、本稿では日・伊両スターによるスペシャルトークの内容を中心にたっぷりとお伝えしよう。

【ファンイベントに出演した皆さん】
メインキャストのデル・ピエロ氏
同じく中澤佑二氏
第54回SWCCシルバーディビジョンでベスト8に進出したという、根っからの「サカつくRTW」好きのクロワッサン。さん
MCを担当した、先日「サカつくRTW」での秘書課化が発表された小嶋真子さん(右)
「サカつくRTW」の宮崎伸周プロデューサー(右)と開発スタッフの中村優太氏

いい人オーラが終始出まくりのデル・ピエロ氏

 デル・ピエロ氏に先んじて登壇した中澤氏は、過去に1度だけ、2012年に開催された東日本大震災のチャリティマッチで同氏と対戦していることを明かした。当時の思い出を「ギリギリのコースに(パスを)通され、それで世界を諦めました」と振り返り、会場に訪れたファンを早速笑わせていた。「サカつくRTW」の宮崎伸周プロデューサーによると、中澤氏には「過去のシリーズ作品からお世話になっていまして、本作が3周年を迎えた際にはお祝いのビデオコメントもいただきました」とのことだった。

 そして本日のメインキャスト、デル・ピエロ氏が登場すると、会場に駆け付けたファンの大半がほぼ同世代(※あくまで筆者の主観であるが)ということもあり、当然ながら場内は大きな拍手に包まれた。

 デル・ピエロ氏は開口一番「イタリアから遠く離れているので、日本でのイベントにはなかなか参加することができないのですが、今日は皆さんから大歓迎を受けてとても嬉しく思います」と挨拶。続けて「本作の多くのオーナー(プレーヤー)から、クラブメンバーとして期待されていることについてどう思いますか」との質問に対し、デル・ピエロ氏は「とても嬉しいです。もう選手を引退して何年か過ぎましたが、皆さんが私を(ゲームの中で)ピッチ上に立たせてくれるのはすごく面白いことですよね」とコメントした。

視聴者プレゼントの種類を決めるクジ引きで、最もゴージャス(と思われる)な賞品を引き当てたデル・ピエロ氏。やはり稀代のスターは強運の星の下に生まれているのだろうか?

 ここでステージに備え付けられたスクリーンには、本作で必ずゴールが決まるときに流れる演出の一種で、2002年のワールドカップ日韓大会のイタリア対メキシコ戦で、当時のデル・ピエロ選手が起死回生の同点ゴールを決めたシーンを再現したムービーが流された。

 これを見たデル・ピエロ氏は「あのゴールはよく覚えています。ゴールシーンも、決めた後に喜んでいるところも、すごく上手に作られていますね」と賛辞を送ると、開発スタッフの中村優太氏は「直接ご感想をいただけて嬉しいです」と、ご満悦の様子だった。さらにデル・ピエロ氏は「ほかに再現してほしいゴールシーンはありますか?」と尋ねられると「イタリア代表が優勝した2006年のワールドカップドイツ大会で、準決勝のドイツ戦で決めたゴールですね。私にとっても、イタリア国民にとっても印象深い試合だったので、再現してくれたら嬉しいですね」と答えていた。

 一方、中澤氏は司会者や宮崎Pの「僕のときよりも声のキーが高くないですか?」とジョークを飛ばしたり、本作で再現してほしい自身のゴールについて質問されると「ヘディングのイメージが強い僕が、フロンターレ戦で決めた奇跡のボレーシュートですね。相手サポーターも含めて『中澤がボレーを決めたぞ!』と等々力が笑いに包まれました……(苦笑)」と答えたりするなど、サッカーファンから見れば大スターであるにもかかわらず、今日のところはボケ役兼デル・ピエロ氏の引き立て役に回り、これまたいい人ぶりを存分に発揮していた。

プレゼント用のサイン入りTシャツを手にする両氏。自分にばかり注目が集まっていると察した刹那、離れた位置から中澤氏のそばにすかさず近寄り、愛嬌を振りまくデル・ピエロ氏のいい人ぶりは際立っていた

意外な人選にファンが騒然! デル・ピエロ氏が選んだベストイレブンとは

 今回のトークで目玉企画のひとつとなったのが、デル・ピエロ氏が「もし、自分が指揮を取れるならば」との仮定で選んだ、歴代ベストイレブンの発表だった。

 まずデル・ピエロ氏が挙げたのは、元旧ソ連代表の名ゴールキーパーだったレフ・ヤシン。ヤシンは戦前の1929年生まれであり、同氏とは世代が全然違う選手を選んだのは「私より前の時代の選手も、できるだけ入れたいなと思いました。ゴールキーパーとして初めて、世界中で知られるようになったアイコンであると思ったので選びました。彼は、後から出てきたゴールキーパーたちのお手本にもなっていたのではないでしょうか」との理由からだった。

 ディフェンダーは4バックで、右からカフー、シレア、バレージ、ロベルト・カルロスと、いずれもイタリアのセリエAでプレーした経験のある選手を選出した。古巣ユベントスの先輩であるシレアのチョイスは至極当然だが、共に代表で長らくプレイしたマルディーニやネスタ、カンナバーロといった面々を選ばなかったのは意外だったがご本人いわく、その理由は「彼らはベンチにいる想定です」(デル・ピエロ氏)なのだとか。

 ミッドフィルダーはクライフ、メッシ、マラドーナという超攻撃的な3人を選んだ。「選ぶなら、この3人しかいないでしょう。バランスを考えるとすごいことになってしまうかもしれませんが、彼らはみなゴールを決める力がありますから」などとデル・ピエロ氏は力説した。

 フォワードはペレ、ロナウド、そしてデル・ピエロの3人。現役時代に得意としていた、相手ゴール正面から左45度のサイド、いわゆる「デル・ピエロゾーン」でプレーがしやすいよう、自身をちゃんと配置するのはさすがだ。「これだけの素晴らしい選手たちと一緒にプレイしたいと思いました。ペレは3大会のワールドカップで活躍しましたし、ロナウドも私から特に説明することはないでしょう。これでリーグ戦を戦い抜くのは難しいかもしれませんが、1試合だけならすごくいい試合ができる、ファンタジーなチームになっていることは皆さんもよくおわかりになると思いますが」(デル・ピエロ氏)

まさに超絶攻撃的な布陣。往年のファンタジスタらしい選出と言えるだろう

 ファンから寄せられた質問に答える「質問コーナー」でも、デル・ピエロ氏からは実に興味深い話を聞くことができた。以下、その一問一答をご紹介しよう。

質問:最近の選手で「デル・ピエロゾーン」からゴールを決めるのがうまいと思った選手は?

デル・ピエロ氏:今は技術の高い選手が増えていて、あのゾーンからゴールを決める選手がとても多くなっているので、1人だけを挙げるのは難しいですね。今週のイタリアでも、ゾーンから3つのゴールが生まれましたが、もしかしたらゴールが増えたのは、選手たちが私の真似をしながら育ったからなのかもしれませんね。

質問:ユベントスとイタリア代表以外で、監督をやってみたいチームは?

デル・ピエロ氏:難しい質問ですね。ユベントスは、今でも私の心の中にあり続けるチームですし、スペインやドイツにも、そして代表にもさまざま素晴らしいチームがありますから。以前にリッピ監督(※筆者注:同氏がユベントスと代表の両方で師事した監督)ともお話をしたのですが、もし私が監督をするのであれば、自分のスタッフをただ連れて行くのではなく、元々チームにいたスタッフやCEO、オーナーたちとうまくやっていけるチームが、もし見付かったらやってみたいなと思います。

質問:日本で監督をする可能性はありますか?(中澤氏からの質問)

デル・ピエロ氏:何パーセントあるのかまでは答えるのは難しいですが、もちろん可能性はあると思っています。日本代表を率いたことがあり、ヨーロッパでも活躍する監督もいますし、2日前に日本のサッカーを観戦したのですが技術的に非常に高く、フィジカルもかなり強化されましたよね。選手たちからは「もっと上を目指すんだ」という気持ちが感じられましたので、もし日本のような環境で監督ができたら嬉しいですね。

質問:私は、ここ一番という場面で力を発揮できません。今日のこの舞台でもそうなのですが(苦笑)、デル・ピエロさんはフリーキックを蹴るときのようなすごくプレッシャーの掛かる場面を、どうやって乗り越えてきたのでしょうか?(クロワッサン。さんからの質問)

デル・ピエロ氏:まずは練習を重ねて自信を持つことです。そして、自分で描いた夢に対してきちんと向かっていくことがとても重要ではないかと思います。恐怖やプレッシャーを感じるのは当然です。なぜならば、そのことを大事に思ってるからこそなのです。何が原因で恐怖やプレッシャーを感じているのかをよく考え、もし感じたときには切り離し、今までやってきたことに対して自信を持って集中することが大切です。

質問:元チームメイトのロベルト・バッジョさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。また、バッジョとは今でも親交があるのでしょうか?

デル・ピエロ氏:バッジョとは、今でも良い関係を保っています。お互いに忙しくて、最後に会ったのは前回のワールドパカップのときで、数日間いっしょに彼と過ごしました。実は、イタリアには方言がいろいろあって、同じイタリア人でもわからない方言が数多く存在するのですが、私と彼の生まれた所の方言がとてもよく似ていいて、私がユベントスに入った頃に彼が方言で話し掛けてくれました。それ以来、私たちは方言で話をするようになったのですが、あのバッジョが方言で声を掛けてくれたことが最も印象に残っていますね。

質問:試合に入る前に心掛けていたことや、日常生活で大切にしている習慣などはありますか?(小嶋さんからの質問)

デル・ピエロ氏:イタリアはとても迷信深い国なのですが、私はキャリアを通じてルーチンワークのようなものは特にしていません。唯一、心掛けていたのは、次の試合が始まるまでの一週間、毎日技術を磨くことでした。

 筆者は「サカつく」シリーズに限らず、過去に何度もサッカー、あるいはスポーツゲームのイベント会場に足を運んだ経験があるが、これほどまでに間近でスーパースター2人のトークが聞けて、しかも終了後には記念撮影ができる機会は極めてまれなことだ。事前の応募に当選したうえで会場に招待された、約50人の「サカつくRTW」ファンには一生の思い出となったことだろう。

 なお、本イベント終了間際には、本作に1回でも実施期間中にログインすると3,600 GBがプレゼントされるなどの特典が得られる「デル・ピエロ氏出演記念キャンペーン」の第2弾の開催も発表された。オーナー諸氏は、こちらのチェックもどうぞお忘れなく。

エンディング時に、ゲストと開発スタッフとの記念撮影をするファンの皆さん
トーク終了後は、出演者と一緒に飲食も楽しめるファンミーティングも開催された
【各種キャンペーン情報】
期間限定のキャンペーンもあるので、ご利用はお早めに!