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「白雪姫」「リトル・マーメイド」の実写映画など、ディズニーの最新映像情報が「D23 Expo」にて公開

「インサイド・ヘッド」続編も! ディズニープラス作品の最新情報・予告編も初公開

9月9日 発表

アラン・バーグマン氏(チェアマン、ウォルト・ディズニー・スタジオ・コンテンツ)

 ウォルト・ディズニー・スタジオは9月9日、アナハイム・コンベンション・センターにて開催中のディズニーファンイベント「D23 Expo」にて、ディズニー・ライブアクション、ピクサー、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの今後の公開予定作品について、最新情報を公開した。

 ウォルト・ディズニー・スタジオのチェアマンであるアラン・バーグマン氏、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ・プロダクション(ディズニー・ライブアクション)プレジデントのショーン・ベイリー氏、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ピート・ドクター氏、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ジェニファー・リー氏らにより、今後の動画配信作品と劇場公開作品のラインアップが発表された。

ディズニー・ライブアクション

 ショーン・ベイリー氏は、本物の男の子になりたいと願う木の人形の物語を描いたディズニープラスで配信開始したばかりの映画「ピノキオ」を紹介した。

 「ピノキオ」では、トム・ハンクスさんがゼペット役、エリヴォさんがブルー・フェアリー役を演じ、ジョセフ・ゴードン=レヴィットさんがジミニー・クリケットの声、ベンジャミン・エヴァン・エインズワースさんがピノキオの声を担当している。

 ベイリー氏は、スタジオの素晴らしい実写化作品の歴史を振り返り、「チームと私は、その伝統を引き継ぐことができてとても幸運だと感じています」と述べ、あわせて3つの動画配信作品および、2023年と2024年に劇場公開予定の4作品も紹介された。

ショーン・ベイリー氏 プレジデント、スタジオ・モーションピクチャーズ・プロダクション(ディズニー・ライブアクション)

「ホーカスポーカス 2」

9月30日ディズニープラスにて独占配信予定

 最後にあの黒い炎のロウソクが灯され17世紀の三姉妹が蘇ってから29年、彼女たちがリベンジを目論む。この3人の欲深い魔女たちを阻止できるかどうかは、3人の高校生(ホイットニー・ピーク、ベリッサ・エスコベド、リリア・バッキンガム)にかかっている。果たして3人は、ハロウィーンの夜明けまでにセイラムの街を大惨事から救えるだろうか?

 アン・フレッチャー監督、リン・ハリス氏製作の「ホーカスポーカス 2」には、オリジナルキャストのベット・ミドラーさん、サラ・ジェシカ・パーカーさん、キャシー・ナジミーさんの他、サム・リチャードソンさん、トニー・ヘイルさん、ハンナ・ワディンガムさんも出演。

【Hocus Pocus 2 | Official Trailer | Disney+】

「魔法にかけられて2」

11月24日よりディズニープラスにて配信予定

 ベイリー氏は「魔法にかけられて2」の出演者であるエイミー・アダムスさん、パトリック・デンプシーさん、マヤ・ルドルフさん、ガブリエラ・バルダッキーノさん、ジェームズ・マースデンさん、イディナ・メンゼルさん、イヴェット・ニコール・ブラウンさん、ジェイマ・メイズさんらを舞台に迎え、この作品を紹介した。

 アラン・メンケン氏とスティーブン・シュワルツ氏の音楽をフィーチャーしたこのミュージカル・コメディは、ジゼル(アダムス)とロバート(デンプシー)の結婚から15年後、家族が幸せを求めて郊外へ向かう姿が描かれている。アダム・シャンクマン監督、バリー・ジョセフソン氏、バリー・ソネンフェルド氏、アダムス氏がプロデュースし、アラン・メンケン氏とスティーブン・シュワルツ氏という巨匠が新たに音楽を担当した。

【Disenchanted | Official Trailer | Disney+】

「ピーター・パン&ウェンディ」

2023年ディズニープラスにて配信開始予定

 ベイリー氏と一緒にステージに登場したのは、キャストのアレクサンダー・モロニーさん(ピーター・パン役)、エヴァー・アンダーソンさん(ウェンディ役)、アリッサ・ワパナタックさん(タイガー・リリー役)、そしてジュード・ロウさん(フック船長)。

 キャストは本作への期待について語ると共に、本作のファーストルックを「D23 Expo」に参加しているファンに向けて初公開された。デヴィビッド・ロウリー監督、ジム・ウィテカー氏製作による、1953年のクラシックアニメーションを新たに再現した実写版となっている。

「ホーンテッドマンション」

2023年公開予定

 かつてディズニーランドで働いていたこともあるジャスティン・シミエン監督が、ステージ上のベイリー氏と共に本作について語った。

 本作は、ディズニーランドの人気アトラクションからインスパイアされた物語で、家に住みついた幽霊たちを排除するスピリチュアル・エキスパートとして生計をたてる女性とその息子の物語となっている。

 「D23 Expo」に参加しているファン限定で、この映画の予告が公開され、マダム・レオタ役を演じるジェイミー・リー・カーティスさんが登場。

「ムファサ:ザ・ライオン・キング(原題)」

2024年公開予定

 「ライオン・キング」の前日譚を描く本作の発表には、監督のバリー・ジェンキンズ氏がステージに登壇し、未公開予告を公開、現在制作中の映画本編について語った。

 ラフィキ、ティモン、プンバァが幼いライオンの子にムファサの物語をフラッシュバックするかのように語っていく本作は、プライドランドにおける偉大な王ムファサの成長を明らかにする物語となっている。

「スノー・ホワイト(原題)」

2024年公開予定

 レイチェル・ゼグラーさんが主役の白雪姫を、ガル・ガドットさんが白雪姫の継母である女王を演じる、クラシックな物語を実写版として新たに生まれ変わらせた作品。

 ステージでは、本作の主演2人がベイリー氏に加わり、それぞれの役柄について語り、本作に登場する象徴的なキャラクターのごく初期のイメージを紹介。本作は、マーク・ウェブ監督、マーク・プラット氏製作で、トニー賞、グラミー賞、アカデミー賞受賞歴のある作曲家パセク&ポールによる新曲が挿入される。

「リトル・マーメイド」

2023年夏 劇場公開予定

 「リトル・マーメイド」のロブ・マーシャル監督は、集まったファンのために楽曲「パート・オブ・ユア・ワールド」の歌唱シーンを含む特別映像を紹介し、アリエル役のハリー・ベイリーさんをステージに招き入れ、ベイリーさんはアリエルを演じることへの興奮を語った。

 アラン・メンケン氏とリン=マニュエル・ミランダ氏の共作による4曲の新曲と、アースラ役のメリッサ・マッカーシーさん、トリトン役のハビエル・バルデムさんが登場する作品となっている。

【The Little Mermaid - Official Teaser Trailer】
【ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ・プロダクション(ディズニー・ライブアクション)プレジデント ショーン・ベイリー氏 コメント】

 私たちは劇場の大画面用の映画を作るのが大好きで、これから信じられないような作品がいくつか控えています。また、ディズニープラスは、私たちにさらに幅広い物語を語るための自由を与えてくれ、そのことにとてもわくわくしています。私たちはディズニーの遺産を尊重した創造を探求し続け、また、次世代のディズニー・オリジナル・ストーリーを創り出すことができます。そしてもちろん、私たちみんなが愛している物語の新しいチャプターを探求することもできます。

ピクサー・アニメーション・スタジオ

ピート・ドクター氏 チーフ・クリエイティブ・オフィサー、ピクサー・アニメーション・スタジオ

「エレメンタル(原題)」

2023年6月16日 公開予定

 監督のピーター・ソーン氏とデニス・リーム氏が、完全新作のオリジナル長編映画「エレメンタル(原題)」について、ドクターと一緒にステージで語った。

 本作の監督を務めるソーン氏は、言語と文化が融合した美しい地域で夢を追い求める移民の物語という、本作の背景にある個人的なインスピレーションを語り、火、水、土、風の住人が共存する都市に暮らす、本作の登場人物たちが紹介された。

 エンバーはタフで情熱的な女性、ウェイドは楽しくてサッパリしていて、流れに身を任せる男。この2人を演じるのは、リア・ルイスさんとママドゥ・アティエさん。

「ウィン・オア・ルーズ(原題)」

2023年秋 ディズニープラスにて配信予定

 本作の監督であるキャリー・ホブソン氏とマイケル・イェーツ氏は、ピクサーの長編シリーズとどのようにして作品のインスピレーションを受けたかについて詳しく説明した。

 本作は、男女共学の中学校のソフトボールチーム「Pickles」の優勝決定戦までの1週間を描いた作品。各エピソードは、同じ週の出来事を、選手、両親、審判など、異なる主人公の視点で、それぞれがユニークに描かれている。

 ホブソン氏とイェーツ氏は、このシリーズでウィル・フォーテさんがこのシリーズでダンスコーチの声を担当することを明らかにし、この日のために録音したフォーテさんの声、そしてファンのための特別映像を公開した。

「エリオ(原題)」

2024年春 公開予定

 激しい照明演出と「Bring Us Your Leader」という不吉なメッセージに続いて、本作の監督、エイドリアン・モリーナ氏、プロデューサーのメアリー・アリス・ドラム氏が登壇し、オリジナル長編映画「エリオ(原題)」の企画が初披露された。

 11歳の夢見がちなエリオは、アーティスティックでクリエイティブだが、インドア派のちょっと内向的な性格もあって、なかなか周囲に溶け込めない。一方、軍の極秘プロジェクトを遂行する母オルガは、宇宙からの奇妙な信号の解読に取り組んでいた。ひょんなことから連絡をとってしまったエリオは宇宙へ転送され、「地球大使」と間違われてしまう。

 ステージには、エリオの声を担当するヨナス・キブラーブさんとともに、スマートで自信に満ちたオルガ役のアメリカ・フェレーラさんが登壇した。

「インサイド・アウト 2(原題)」

2024年夏 公開予定

 2015年にアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞した長編映画の続編である「インサイド・アウト 2(原題)」。ジョイの声を担当するエイミー・ポーラーさんは、本作がピクサーで制作中であることを伝え、監督のケルシー・マン氏、プロデューサーのマーク・ニールセン氏、脚本のメグ・レフォーヴ氏は、10代になったライリーの頭の中を舞台に、ライリーが感じる(あるいは感じない)さまざまな感情の新しい冒険物語を鋭意制作中と発表した。

【ピクサー・アニメーション・スタジオ チーフ・クリエイティブ・オフィサー ピート・ドクター氏 コメント】

 ここ数年、世界は大きな変化の時を迎えています。そしてそれは、私たちピクサーに未来について考えるきっかけを与えてくれました。『ソウルフル・ワールド』のジョーのような内なる声を呼び起こすなら、『私たちはなぜここにいるのか?私たちの目的は何なのか?』と自問するでしょう。私たちにとって、それは素晴らしいアニメーションの物語を伝えることです。劇場向けの長編映画であれ、動画配信向けのシリーズ作品であれ、短編であれ、物語を語ることは、私たちが人間であるための基礎になると考えています。物語は、私たちを定義するものです。そして、私たち自身の人生の物語を捉え、反映していけるようなアニメーションの力を信じています。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

 ジェニファー・リー氏は、ディズニープラスがディズニー・アニメーションに新たにもたらした機会について説明。「ズートピア+(原題)」などの新シリーズを含めた、配信作品を紹介した。

ジェニファー・リー氏 チーフ・クリエイティブ・オフィサー、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

「ズートピア+(原題)」

ディズニープラスにて11月9日配信開始予定

 アカデミー賞受賞の長編映画作品である「ズートピア」の、この新しい短編シリーズは、動物が人間のように暮らす大都会が再び舞台となり、魅力的な住人たちの生活を描いている。

「IWÁJÚ(原題)」

ディズニープラスにて2023年配信予定

 「IWÁJÚ(原題)」は、アフリカのコミックエンターテイメント企業であるKugaliと共同で制作した、まったく新しいオリジナルシリーズ。

 リー氏は、Kugaliのフィルムメーカーであるオルフィカヨ・ジキ・アデオラ氏、ハミド・イブラヒム氏、トル・オロウォフォイエク氏をステージに招き、本作がシリーズの舞台であるナイジェリアのラゴスへのラブレターであると紹介した。

 オロウォフォイエク氏とイブラヒム氏は、「IWÁJÚ(原題)」の世界を、近未来的な描写で表現。この作品で描かれる、豊かな色彩と、独特の視覚的要素や技術的進歩はラゴスからインスピレーションを受けている。また、ラゴスは物理的にも、社会ステータス的にも本土と離島という2つの場所にわかれているという特徴がある。

 本作は、離島に住む裕福な家の少女Tolaと、彼女の親友で独学で専門的な技術を学んだ、本土に住む愛すべき少年Koleが登場する成長物語。会場では同シリーズのファーストルックが公開された。

「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」

11月23日 日米同時公開予定

 リー氏はディズニー・アニメーションの次回作である「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」の制作陣を紹介。監督のドン・ホール氏と共同監督・脚本のクワイ・グエン氏は、まだ誰も観たことのない“もうひとつの世界”を救うために、互いの違いを乗り越えていく家族の絆と壮大な冒険を描いた本作について明かした。

 会場では、ディズニー・アニメーションの第61作目となる長編映画の新しい予告編が上映され、声優を務めたジェイク・ギレンホールさん(サーチャー・クレイド役)、デニス・クエイドさん(イェーガー・クレイド役)、ジャブーキー・ヤング=ホワイトさん(イーサン・クレイド役)とルーシー・リューさん(カリスト・マル役)がお祝いに駆けた。

 ロイ・コンリ氏制作の「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」は、ガブリエル・ユニオンさん(メリディアン役)が声の出演をしている。

「ウィッシュ(原題)」

 プレゼンテーションのフィナーレでは、リー氏がステージに戻り、スタジオ100周年にあたる2023年冬に公開予定のディズニー・アニメーションのオリジナル長編映画「ウィッシュ(原題)」を正式に発表した。

 この作品は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの作品にインスパイアされた壮大なミュージカル・アニメーションで、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオならではの問いかけがなされている。「多くのキャラクターが願いを込めた "ウィッシング・スター "は、どのようにして生まれたのか?」と、監督のクリス・バック氏とファウン・ヴィーラスンソーン氏は、物語の概要を説明した。

 また、主人公のアーシャの声を担当する女優のアリアナ・デボーズさんが紹介され、ジュリア・マイケルズが手掛けた本作の楽曲「More for Us」を披露した。リー氏は、本作の脚本を、ピーター・デル・ヴェッコ氏がプロデューサー、フアン・パブロ・レイエス氏は共同プロデューサーを務めている。

【チーフ・クリエイティブ・オフィサー ジェニファー・リー氏 コメント】

 すべての始まりであるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、100周年記念の直前である今、使命と約束を表明する瞬間であると感じています。私たちは、100年前にウォルトと彼の兄であるロイが始めたスタジオの夢を継承していく使命があります。そして、ストーリーテリングにおいてリスクを取り続け、ウォルトがしたように、可能性を現実のものにするために、探求し、拡大し続けることを約束します。

ディズニーファンイベント「D23 Expo」

 「D23 Expo」は、ディズニープラスで配信中の実写版「ピノキオ」のテーマソングである、名曲「星に願いを」をシンシア・エリヴォさんが歌い上げるパフォーマンスから始まった。

 ウォルト・ディズニー・スタジオのチェアマンであるアラン・バーグマン氏は、「ショーケースの幕開けを飾るにふさわしいパフォーマンス」と称賛のコメントをし、続いて「『星に願いを』は1940年のアニメーション映画『ピノキオ』で初めてお披露目された楽曲ですが、これは、大きな夢を持つこと、不可能を可能にし、夢を実現することについて歌った歌であり、それは、私たちがスタジオで日々心がけていることなのです」と語った。

 D23ホールでは、ディズニーの100周年を祝う「Disney 100 Years of Wonder/これからの物語も、一緒に。」を記念して、プラチナカラーとなったディズニーキャッスルの新しいロゴがファンにいち早くお披露目された。このロゴはディズニー・スタジオとインダストリアル・ライト&マジックによって制作され、受賞歴のある作曲家クリストフ・ベック(「アナと雪の女王」・「ワンダヴィジョン」)により、名曲「星に願いを」に全く新しいアレンジが用いられている。新しいディズニーキャッスルのオープニングは、この秋からすべてのディズニー劇場公開作品と動画配信作品の前に流れる予定。