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ポケモンなどを通して、デジタルゲームと子供の関係を学ぶ東京大学 藤本徹研究室主催のオンラインセミナー開催決定

イオンファンタジーとの共同研究プロジェクトの研究活動成果報告も発表

【オンラインセミナー「これからの子どもたちの遊びと学び」】

2月17日 開催予定

参加費:無料

定員:500名(要事前登録)

 東京大学 大学院情報学環藤本徹研究室が主催するオンラインセミナー「これからの子どもたちの遊びと学び」が2月17日に実施される。Zoomウェビナーによるオンライン開催で、参加は無料。なお事前登録が必要となる。

 「これからの子どもたちの遊びと学び」は、ポケモンなどを通して、デジタルゲームと子どもの関係を学ぶ東京大学藤本徹研究室が主催するオンラインセミナー。「第一部:ポケモンと子どもの遊び」、「第二部:遊びと学びをつなげる研究」の2部構成で実施され「第二部」では、イオンファンタジーが東京大学大学院情報学環藤本徹研究室と行なって共同研究プロジェクト「多様なデジタルゲームの遊びを学びに接続する支援プログラムの開発」についての研究活動成果報告も発表される。

 同セミナーには、ゲームの遊びを通した学びに興味のある教育者や、保護者、一般の人などが参加できる。定員は500名。定員を超えた場合は、YouTubeライブ配信が行なわれる。参加申込方法は、事前登録した人へZoomウェビナーのURLが案内される。参加登録フォームはこちら

ポケモンなどを通して、デジタルゲームと子どもの関係を学ぶ東京大学藤本徹研究室主催オンラインセミナー

開催趣旨

 子供たちの遊びの環境は時代を経て大きく変化してきたが、子供たちの成長を支えるのは豊かな遊びの経験であることは変わらない。デジタルゲームの遊びの中にも、子供たちの主体的な活動を促す学びのきっかけや関心の種が育つ世界が拡がっている。今回のオンラインセミナーでは、そうした子供たちの豊かなゲームの遊びと学びについて理解を深め、子供たちとゲームの関係を捉え直してみたい人に楽しい学びの機会を届ける。

開催内容

「第一部:ポケモンと子どもの遊び」

 ポケモンによって生み出されてきた豊かな遊びについて理解を深めるセッションで、ポケモンのプロデュースに携わられてきた石原恒和氏(ポケモン代表取締役社長)をゲスト講師に迎え、ポケモンのプロデュースにおける理念や、遊びを促すゲームデザインの考え方が語られる。

「第二部:遊びと学びをつなげる研究」

 東京大学藤本研究室とイオンファンタジーとの共同研究プロジェクト「多様なデジタルゲームの遊びを学びに接続する支援プログラムの開発」の今年度の研究活動成果報告を中心とした内容。人気デジタルゲームタイトルの教育的価値についてのレビュー記事の公開、オンラインスクール「ゲームカレッジLv.99」のトレーナー向けに開発したパターンランゲージの開発、そして多様な学びにつながるゲーム選びや、ゲームでどのような学びが起きているかを、自ら考えるための知識を学べるオンライン講座が紹介される。

タイムテーブル

「第一部:ポケモンと子どもの遊び」

17時~17時5分 趣旨説明、登壇者紹介

17時5分~18時 ゲスト講演
特別ゲスト:石原恒和氏(ポケモン代表取締役社長)
モデレータ:藤本徹氏(東京大学)

18時~18時10分 休憩

「第二部:遊びと学びをつなげる研究」

18時10分~18時40分 研究活動報告
発表者:藤本徹氏、財津康輔氏(東京大学)

18時40分~18時55分 質疑応答(Q&A)

18時55分~19時 お知らせ、 閉会挨拶

登壇者プロフィール

【石原 恒和(いしはら つねかず)氏】

ポケモン 代表取締役社長・CEO

1983年、筑波大学大学院芸術研究科修了。1957年11月27日生まれ。
1995年にクリーチャーズを設立し、後に連なる全ポケモン関連商品の原点となった「ポケットモンスター 赤・緑」をプロデュースし、世界的な大ヒットゲームに育てる。
1998年、ポケモンセンター(現・ポケモン)設立と同時に代表取締役社長に就任。現在は、ポケモンにおいて、同ソフトを翻案した「ポケモンカードゲーム」や、テレビアニメ、劇場映画などポケモン全体のブランドマネジメントに携わる。

【藤本 徹(ふじもと とおる)氏】

東京大学大学院情報学環 准教授。専門はゲーム学習論、教育工学。慶應義塾大学環境情報学部卒。ペンシルバニア州立大学大学院博士課程修了。著書に「シリアスゲーム」(東京電機大学出版局)、「ゲームと教育・学習」(共編著、ミネルヴァ書房)訳書に「テレビゲーム教育論」、「デジタルゲーム学習」(東京電機大学出版局)、「幸せな未来は「ゲーム」が創る」(早川書房)など。

【財津 康輔(ざいつ こうすけ)氏】

九州大学で心理学・教育学を専攻。「ゲームの社会的活用」について研究、博士号取得(学術)。2016年にボードゲームの習い事「サイコロ塾」を起業。現在は東大の特任研究員としてゲームを活用した学びの研究に従事している。

主催:東京大学 大学院情報学環藤本徹研究室
共催:東京大学 大学院情報学環メディア・コンテンツ総合研究機構、イオンファンタジー
後援:日本デジタルゲーム学会

【備考】
※本セミナーは、主催者の研究活動、広報活動のために撮影、録画を行ないます。これらの点について同意の上でご参加ください。
※本セミナーの動画アーカイブと紹介記事を後日公開予定です。