MMORPG「ブレイドアンドソウル」大型アップデート「胎動～闢～」が本日実装！

　エヌシージャパンは12月15日、サービス中のPC用MMORPG「ブレイドアンドソウル」（ブレソ）にて大型アップデート「胎動～闢～」を実装した。今回のアップデートでは新たな古代ダンジョン「不法軍需工場」と、新システム「ソウルブースト」が登場。新規・復帰プレーヤーがいち早く最前線に到達できるような大幅な改革が行なわれる。

　「胎動～闢～」での実装項目は前述の2点のほか、双舞士の新規覚醒系列“千手”や、育てたキャラクターの能力値をそのまま引き継いで職業を変更することができる「職業変更システム」の全4項目が主な内容となる。本稿では、これから本作をプレイするといったプレーヤーにも恩恵が大きい「不法軍需工場」と「ソウルブースト」について扱う。また、アップデートに合わせてFSグラウカこと運営プロデューサーの山本浩正氏からコメントを頂戴している。格段に遊びやすくなった「ブレイドアンドソウル」を見ていこう。

新規古代ダンジョン「不法軍需工場」で、最新性能の装身具がいち早くゲット可能に

　一つ目は、新規古代ダンジョンとなる「不法軍需工場」。こちらは、9月に実装された「天空の流浪船」に続く2つ目の古代ダンジョンだ。1人～最大4人のパーティで入場できる。封魔録というシステムを採用しており、「天空の流浪船」と同じく80段階の難易度に分かれる。ダンジョンを利用することで獲得できる封魔経験値が溜まれば、上位段階への挑戦が可能になる。もちろん、上に進むほどモンスターが強くなるものの、獲得できるアイテムの種類が増え獲得確率も上昇する。1日に何度でも入場できるので、時間の許す限り挑戦したい。

最大4人のパーティまたはソロでも挑戦できる。プレーヤーのスタイルに合わせたダンジョン攻略が可能になった。

1体目のボス・グラガン。天狼装身具シリーズの進化材料となる「天狼石の結晶」や、キャラクターを強化する「印章」をドロップする。

2体目のボス・ヒゾウは、難易度にもよるが「天狼腕輪」、「天狼腰巻き」、「天狼手甲」、そして装身具強化アイテム「ヒゾウの精気」などの主要なレアアイテムをドロップする。

　また、最新性能の装身具である「天狼腕輪」が1段階の難易度から獲得でき、同じく最新性能の「天狼腰巻き」は21段階から、「天狼手甲」は31段階から獲得可能で、ライトプレーヤーからコアプレーヤーまでレアアイテムを狙うことができる。同ダンジョン向けのデイリークエストも用意され、毎日通うことでキャラクターの強化を効率的に進められる。

これらのアイテムはダンジョンの早い段階で獲得できる可能性があるので、是非手に入れたい。

新システム「ソウルブースト」で、キャラクター育成をブースト！

　さらなる育成システムとして、新たに「ソウルブースト」が導入された。これは、“1キャラクターにつき1度のみ”という利用制限があるものの、ゲーム内に実装される長期的(シーズン1は2022年6月15日までの6ヶ月間)な育成サポートシステムだ。

　基本的には、メインストーリークエストや低レベル向けのデイリーチャレンジ対象クエスト、さらには前述した古代ダンジョンを利用することで、それぞれ達成できるミッションが複数用意されている。ミッションを達成することで様々な報酬アイテムを入手でき、それらを利用することで新規・復帰プレーヤーもスムーズにゲームを進められる。

設定されたミッションは、どれもクリアのハードルが低いため、すぐに達成することが可能だ。

　報酬として、アイテムは「死花武器」1段階を獲得できるほか、最高等級の「黒月武器」の1つ下の段階である「雪風武器」9段階へ強化できるまでの育成アイテムが得られるのだ。それだけに留まらず、これまでは手に入れるのが困難だったアイテム「真虎神霊珠」、「真天恩守護石」、「真雷神星」、「真蒼龍魂核」が獲得できたり、キャラクター育成に欠かせないインベントリ拡張アイテム「迅龍商工袋」や武器、守護石の宝石スロットを追加する「伝説宝石槌」が大量にゲットできるなど、従来のバランスとは一線を画す充実した内容となっている。

これだけのアイテムが早い段階で入手できるので、新規プレーヤーでも素早くキャラクターを成長させられる。

　他にも、経験アイテムといったキャラクターを強化するための多種多様なアイテムを手に入れることが可能なため、これから「ブレイドアンドソウル」を始める人だけでなく、プレイ期間が長らく空いてしまったものの再度遊ぼうと思った復帰プレーヤー、新しくサブキャラクターを育成したいという既存プレーヤーにも魅力的なシステムと言えるだろう。

サービス8周年に向けて“遊びやすさ”が向上中。今始めても遅くない「ブレイドアンドソウル」の魅力を山本プロデューサーに聞いた

　今回、大型アップデートが行なわれたということで、“FSグラウカ”こと「ブレイドアンドソウル」運営プロデューサーの山本浩正氏へインタビューを敢行した。既存プレーヤーだけでなく、これからゲームを始めようと思っていたプレーヤーにも役立つ内容となっているので、これを読んでプレイ時に役立ててほしい。

――「ブレイドアンドソウル」新規プレーヤーへ訴える本作の魅力的な部分は、どのようなところでしょうか？

山本氏：2021年9月に、サービス開始7年目にしてグラフィックスエンジンをUnreal Engine 4に変更したことにより、最新ゲームにも見劣りしないグラフィックスになり、ゲーム内の各所のクオリティはもちろん、以前より好評いただいているキャラクターメイキングもより楽しめるようになりました。

　また、MMORPGとしては随一といっていいアクション性の高い戦闘システムと、誰もがアタッカーになれる自由度の高い職業選択で、ゲームの面白さはもちろん、コンシューマのようなフルボイスのメインクエストストーリーもお楽しみいただいています。

Unreal Engine 4の実装でゲーム内グラフィックスは格段に向上した。

スタイリッシュな武侠風の世界観を持つ「ブレイドアンドソウル」。公式サイト内「書庫」ではストーリーを補完する漫画やノベルも展開している。

――最近のプレーヤー動向はどんな感じでしょうか？ また、よく利用されてるコンテンツや新規プレーヤーの数、人気の職業などはどのような傾向でしょうか？

山本氏：9月より実装された、ランキングシステム「封魔録」が採用されている古代ダンジョン「天空の流浪船」は難易度が80段階に分かれており、初心者から既存プレーヤーまでレアアイテムを狙ったりデイリークエストを達成できるコンテンツのため、よく利用されています。

　前述のグラフィックスエンジンの変更により、新しく始める方も多く見られ、同時期に追加された14番目の職業「双剣術士」が人気となっています。

Unreal Engine 4と共に9月に実装された14番目の職業「双剣術士」

――今回のアップデートは新規・復帰プレーヤーが現役プレーヤーに合流しやすくなる類いのものかと思います。古代ダンジョンの実装で変わってくると思いますが、キャラクタースペック的に現役プレーヤーに追いつく道筋は、どのようなルートになるのでしょうか？

山本氏：前述の「天空の流浪船」では「天狼指輪」、「天狼耳飾り」、「天狼首飾り」といった最新の装身具が4人パーティでレアドロップが狙えるほか、今回実装された「不法軍需工場」では追加の装身具「天狼腕輪」、「天狼腰巻き」、「天狼手甲」がレアドロップで獲得できるので、、新規・復帰プレーヤーの方でも短期間でキャラクターを成長させることができます。

新たな古代ダンジョン「不法軍需工場」

　また、「ソウルブースト」が導入されたことにより、キャラクター育成に必要な武器、装身具、消耗品など様々なアイテムを簡単に獲得することができるようになりました。

　「ソウルブースト」のミッションは、主要デイリークエストやログインをすれば達成できるものがほとんどです。通常通り「ブレイドアンドソウル」を楽しんでいただければ大丈夫ですので、ストレスもありません。

――後からプレーヤーを増やそうと思うと、どうしてもそれまで積み上げたシステムが膨大になるため、新規プレーヤーはなかなか手を出しづらかったりシステムを有効活用できない部分がありますが、その辺についてはどうお考えでしょうか？

山本氏：「ブレイドアンドソウル」では、2021年初頭にUnreal Engine 4を始めとした様々なゲームコンテンツの刷新を示唆するアップデートロードマップ「胎動録」を公開しました。

　「胎動」シリーズのアップデートでは、グラフィックスの進化をはじめ、古代ダンジョンでは最新の装身具が低難易度でも獲得できるようにしたりと、これまでのアイテム供給ポリシーとは違い、ゲームをプレイされている方々にキャラクタースペックの差が出ないようなバランスでのアイテム供給をしています。そのため、前述の「ソウルブースト」によるサポートもあり、新規に始められる方も久しぶりの方も、ゲームが始めやすい環境が整えられています。

　現在も「胎動録」で公開した内容のコンテンツの実装継続中であり、来年もこれまでよりも簡単に、遊びやすくする試みを追加していく予定です。

公式サイトの「胎動録」で公開されたコンテンツは、今回のアップデートでほぼすべて実装完了となる。

――新規プレーヤー向けには、新たにチュートリアルを設けたりはするのでしょうか？

山本氏：現在、公式webサイトにて、新たに始められる方へ“ブレソ虎の巻”というガイドを公開しています。

　また、今回のアップデートにあわせて、古代ダンジョンをはじめて遊ばれる方向けへのガイド公開と、古代ダンジョン利用によって育成アイテムが得られるイベントをご用意しています。

初心者向けのガイド“ブレソ虎の巻”ではゲームの導入方法からキャラクターの育成などのお役立ち情報を紹介している。

――「封魔録」システムにより、既存プレーヤーが不公平感を感じることはないのでしょうか？

山本氏：「封魔録」システムは難易度が80段階に分かれており、上位の段階にいくほど難易度が高くなるかわりにアイテム獲得確率が上昇し獲得できるアイテムの種類も増えていきます。

　以前から遊ばれている方も、自分のキャラクターの強さに適した難易度に挑戦することで、相応の効用を得ることができますので、不満の声はいただいていません。

　今までは6人パーティでの挑戦が必要だった最新装身具のダンジョンが、最低1人からでも挑戦できるようになったので遊びの幅も広がりました。

「封魔録」システムを採用している古代ダンジョンは難易度を調整すればソロで挑むことも可能だ。

――今やダンジョンの周回は定番ですが、それを容易にするシステムなどの導入予定はあったりするのでしょうか？

山本氏：「ブレイドアンドソウル」では統合ダンジョンという、フィールドの移動を介さなくても目的のダンジョンに訪れることができるシステムが導入されており、周回される方はこちらをご利用されています。

　また、古代ダンジョンは統合ダンジョンでのみ入場できる方式をとっており、周回を前提とした導線が張られています。

――パーティを組むという時点で敷居を感じるプレーヤーもいると思いますが、その辺の対策はあったりするのでしょうか

山本氏：古代ダンジョンは難易度の段階を下げることで1人でもダンジョンをクリアし、最新装身具を狙える作りとなっており、プレーヤーの方々にも好評いただいています。

　また、「ブレイドアンドソウル」では今年から公式Discordサーバーを開設しており、そちらのパーティ募集チャンネルを利用することで挑戦している方も見られます。

2021年2月に公式Discordサーバーが開設。記念イベントも実施された。雑談やパーティ、門派の募集などプレーヤー間コミュニティに活用されている。

――サービス8年目も折り返しですが、今後の目玉コンテンツなど予告できるものがあればお知らせください。

山本氏：2022年1月には、しばらく追加のなかった1人用ダンジョンの「羅漢道」が追加されます。また、古代ダンジョンについても継続して追加されていく予定です。

1人用ダンジョンの追加は2021年2月実装の「冥土楼閣」以来。

――これからプレイする人向けに、「ブレイドアンドソウル」の魅力をアピールするとすれば、どんなところでしょうか？

山本氏：前述のグラフィックス刷新、キャラクターメイキング、バトルシステム、ストーリーはもちろん、最新の装身具が低難易度で狙える古代ダンジョンが2つになり、またインベントリを拡張できる「迅龍商工袋」や武器、守護石に宝石装着させる「伝説宝石槌」など、冒険に必要なアイテムがガンガン手に入る長期実施イベント「ソウルブースト」が開始されるなど、初めてや久しぶりの方でも既存プレーヤーに追いつける施策が続々追加されています。

　格段に遊びやすく快適になった「ブレイドアンドソウル」を、是非お楽しみください。

――ありがとうございました。