【特別企画】

両手の剣で攻めまくる! 「ブレイドアンドソウル」、新職業「双剣術士」先行体験レポート

Unreal Engine 4への刷新でより美しく、より快適に

【アップデート「胎動」】

9月15日 実装予定

 エヌシージャパンのPC用MMORPG「ブレイドアンドソウル」。本作は2014年5月に国内向けにサービスが開始されたタイトルで、極めて高いアクション操作性と、スタイリッシュな武侠風の世界観を楽しめるタイトルだ。

 9月15日にはついに大型アップデート「胎動」が実装され、待望の新職業「双剣術士」の実装や、「Unreal Engine 4」へのゲームエンジン変更が行なわれる。新職業も楽しみなところだが、MMORPGにおいてゲームエンジンがサービスの途中で変更されるというのは中々他に例を見ない取り組みだと言える。

 今回は新職業「双剣術士」、及び「Unreal Engine 4」対応版のビルドを実装に先駆けてプレイできたので、その内容をお伝えしたい。

【【ブレイドアンドソウル】2021年9月15日(水)「双剣術士」アップデートティザー】

生まれ変わった「ブレイドアンドソウル」! Unreal Engine 4で表現力&ローディング速度が向上

 ゲームエンジンの刷新において最もわかりやすいメリットは「グラフィックスの品質が向上する」ということだ。「ブレイドアンドソウル」はUnreal Engine 3で開発されたタイトルだが、「胎動」アップデートにあわせてUnreal Engine 4にバージョンアップされる。

 先行プレイでは「仙河村」や「幸せの村」、「天舞宮勤政殿」、「竹林の村」などのスポットを見て回ることができたが、オブジェクトの陰影や彩度、色合いや光の演出がグッと向上していることがひと目でわかった。同じロケーションでもよりフォトジェニックな画作りになるため、今後はスクリーンショット撮影もより捗ることだろう。

【美しくなったグラフィックス】
Unreal Engine 4により表現力が向上した「ブレイドアンドソウル」の世界。中でも「幸せの村」の花畑は息を呑むほど美しかった
キャラクター選択画面の段階でもグラフィックス向上が堪能できる

 なお、試遊機材はGeForce 3080 RTXを搭載したデスクトップPCで、「全体設定」は最大の5、各種設定もすべてONの状態で概ね80FPS程度で推移していた。グラフィックスが向上すると必要環境も引き上げられてしまう、つまり今まで使用していたPCでは遊べなくなってしまうのでは……という懸念もあると思うが、Unlreal Engine 4ではより美しいグラフィックスの表現ができるよう”上限が引き上げられる”といったイメージで、ある程度設定を落とせば既存PCでも従来と同じPC環境で遊べるようになるとのことだ。

 また、Unreal Engine 4への対応にあわせてUIも刷新されており、メイン画面はもとより、コンテンツなどの一覧性も向上。細かなところでは「支援効果グレード」も5つまで好きなものを表示できるようになる。さらに特筆すべきはローディング速度も大幅に向上していることで、体感で半分ほどとなっていた。快適かつさらに美しいグラフィックスが堪能できるということで、嬉しいアップデートとなりそうだ。

エンジン変更にあわせ各種UIも刷新。スッキリとまとめられたほか、細かな調整も効くようになった。もちろんグラフィックス設定もPC環境に合わせて設定できる

HPを犠牲に攻めまくりの「双剣術士」。「無極」と「花舞」の2つのスタイルが登場

 新職業「双剣術士」はジン族とクン族で選択が可能で、その名の通り両手に2本の武器を携えて戦う職業だ。覚醒1系列として「無極(むぎょく)」、覚醒2系列として「花舞(かぶ)」が用意されており、それぞれスキルやコンボ、特色は大きく異なるが、いずれも攻撃的なスタイルであることは共通している。

「双剣術士」はジン族とクン族で作成できる

 まず「無極」で最も特徴的なのはHPが30%未満になるとスキル「生命の岐路」の効果により10秒間「超感覚」状態になるということだ。「超感覚」状態では「無形歩」あるいは「滅輪斬」を使用するともう一方の再使用時間が解消されるほか、クリティカル率が上昇するなど、手数と攻撃性能が大きく向上する。特に「滅輪斬」は周囲360度を切り払う強力なスキル「絶滅」に繋げることができる「無極」のメインスキルとも言えるもの。HPを低く保つというリスクを取ることで火力を向上させる非常にピーキーなスタイルだと言えるだろう。

 また、両手の剣をそれぞれ順手、逆手に持ち変える「上風」、「下風」というスキルも用意されており、両手とも順手、片方だけ逆手、両方逆手の時でそれぞれ基本性能や防御スキルの挙動が変わる。その時々のシチュエーションにあわせて持ち変えることで最大限性能を活かせる、という意味で、プレーヤーの知識やスキルも要求されそうだ。

「無極」のスキル
メインスキルの「滅輪斬」
コンボとして派生できる強力なスキル「絶滅」
「上風」、「下風」で武器の持ち方を変えられる。画像は順手+逆手の状態

 一方の「花舞」はHPを消費して発動する「養分」というスキルをキーに、様々なパッシブを発動させながら戦うテクニカルなスタイルだ。さらにスキル「開花」を使用することで自身を中心に花のエフェクトが発生。攻撃力上昇とともにスキル「花風連斬」、「花旋風」の内功消費がなくなる「剣香の境地」に至り、さらに攻撃性能がアップする。加えて「剣香の境地」状態の時のみ前方にエネルギーを飛ばす「花月」が使用できるようになる。また、スキル「砕流撃」か「昇飛撃」から派生する「花旋風:連」に続けて前掲2つのうち使用していない方のスキルを使用することで、移動速度向上と「花旋風」の攻撃回数が増加する「天」、状態異常抵抗と1秒ごとに内力8回復を得られる「地」のバフを獲得できる。

 「花舞」はHPこそ消費するものの「無極」よりリスクが少なく、パッシブを発動させつつ次々と連撃を叩き込める。「無極」の黒を基調としたエフェクトもクールだが、「花舞」のピンクの花を想起させる華やかなエフェクトも見た目に楽しい。各スタイルともにパッシブやリソースの管理がやや難しいが、スキルを次々と発動させて攻撃し続けるような操作の楽しさが存分に味わえる職業だと感じた。

「花舞」のスキル
「剣香の境地」では自身を中心に花のようなエフェクトが発生
「剣香の境地」中のみ使用可能な「花月」
「花舞」のスキルは全体的にエフェクトが華やかだ

ゲームを変える2大要素が登場。今後のアップデートにも期待

 攻撃に特化した新職業「双剣術士」は操作していて楽しく、見た目にも派手なクラスだった。Unreal Engine 4への刷新は美しい「ブレイドアンドソウル」の世界をさらに美しく描写するのみならず、「双剣術士」の派手なエフェクトも強化してくれるという意味で、今回のアップデートは見逃せないものとなるだろう。

 「ブレイドアンドソウル」は今後も「古代等級」というさらなる高難度ダンジョンの実装や、特定のスキルを用いることでゲージを蓄積し、ボスを行動不能にできる「ブレイクシステム」、ダンジョン攻略のランキング要素となる「封魔録」の実装など、数多くのアップデートが控えている。これらのアップデートは特設ページ「胎動録」に記されているが、中には既存のゲームバランスを大きく変えるようなものも含まれており、「ブレイドアンドソウル」がローンチ後7年を経て大きく姿を変える予兆、すなわち「胎動」の最中にあることが伺える。まずは本日から実装される新職業、新世界を楽しみつつ、今後の展開にも期待したい。