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ゲーム企画コンテストPERACON 2021の実施が決定
遠藤雅伸氏は審査員を外れる。新たに「半熟」時田貴司氏らを審査員候補に
2021年7月2日 19:45
- 【PERACON 2021】
- 今夏実施予定
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、8月24日より開催されるCEDEC 2021においてゲーム企画コンテスト「PERACON 2021」を実施することを明らかにした。詳細については近日発表予定で、CEDEC 2021において審査を振り返るセッションを実施する。
「PERACON」は、ゲーム開発者会議「CEDEC」の一企画として毎年実施されているコンテスト。ゲーム開発者を希望する学生や在野のクリエイターが、毎年異なるテーマに添った企画を立案、応募する。応募内容は誰でも閲覧でき、自由に投票できることに加え、ゲーム開発に携わったクリエイターも審査員として名を連ね、未来に繋がる実践的なアドバイスが貰えるという名物企画。
……だったはずが、数年前からどんどん雲行きが怪しくなり、応募のハードルをまったく設定しなかったこともあるのか、応募作品をぼろくそに罵倒するケースが目に付くようになり、2020年は審査委員長を務めた遠藤雅伸氏の「ゲーム業界から抹殺」、「業界から消えろ」などの発言が明るみに出ると大炎上。それ以外にも問題発言が相次いで見つかり、PERACON事務局が謝罪する事態となった。
PERACON 2020については、2020年9月の時点では「不適切なコメントを訂正の上後日掲載する」と、あくまでコンテストの続行を表明していたが、改めて2021年3月の告知分では、PERACON2020審査委員会と人材育成部会で議論した結果、審査コメントは再掲載しない方針を決定。希望者のみにコメントをお送りする形で決着が付けられ、事実上のお蔵入りとなった。
今回存在が確認されたPERACON 2021については、CEDEC 2021のセッションリストの中に「PERACON 2021 審査感想戦」が含まれていることから明らかになったもので、事務局に問い合わせたところ、その存在については認めたものの、詳細については「正式発表をお待ちいただきたい」としている。
現在、セッションスピーカーとして名前が挙がっている7名の講演者は「PERACON審査員候補」としており、この中の一部もしくは全員がPERACON審査員になり、遠藤氏をはじめ、多くのメンバーが入れ替わる見込み。正式な審査員のメンバーについては改めて発表するとしている。
PERACON審査員候補の筆頭にあげられているのは、スクウェア・エニックスで「半熟英雄」シリーズなど様々な作品でディレクターを務めた時田貴司氏。昨年から継続して名を連ねているのは、長年CEDECおよびPERACONに関わっている𥱋瀨洋平氏のみで、ほかはすべて新メンバーに入れ替わっており、体制を一新する意図が見て取れる。
CEDECセッション「PERACON 2021 審査感想戦」は、時田氏、梁瀬氏ら、新PERACON審査員のメンバーたちが審査をパネルディスカッションで振り返るというもの。肝心のテーマがわからないものの、審査員からどのような“評価”が出され、新生PERACONをどう導いていくかに注目が集まるところだ。