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宮本氏が任天堂の「こだわり」についても回答!任天堂、第80期定期株主総会の質疑応答資料を公開

6月30日 公開

 任天堂は6月30日、「第80期 定時株主総会 質疑応答」を公開した。

 質疑応答ではNintendo Switchの品薄や、それに付随する高額転売についてといった質問をはじめ、米国で提訴されたJoy-Conの動作不良についてや、新型コロナウイルス感染症の影響についてなど、幅広い質問が寄せられた。

 中でも「任天堂のゲーム開発についてのこだわり」に関する質問に対しては任天堂代表取締役フェローの宮本 茂氏が回答。「任天堂はゲーム機のスペックで競争するのではなく、ゲーム機という仕組みを使ったいろいろなユニークな遊び」にこだわってきたことに触れつつ、現状ではビデオゲームという仕組みが任天堂が大事にする「独創(ユニーク)」な遊びを実現するのに適したもので、宮本氏はビデオゲームに限らず「ユニークで魅力的な遊びができるなら何でも使おうと思っている」とした。

 また、直近ではE3の中止と関連して「Nintendo Direct」の配信が行なわれていないことに対して、任天堂代表取締役社長 古川俊太郎氏は「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の新ファイター発表や「ポケモンユナイト」の例を挙げ、「情報の発信は継続している」と回答。ただし、Nintendo Directは情報公開の手段として「非常に有効」と捉えているものの、新たしい方法を常に模索しながら検討していきたいとも語った。

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、当初2020年東京五輪開催前のオープンを予定していた「SUPER NINTENDO WORLD」はスケジュールが変更となっており、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンより新たな日程が公表される予定。宮本氏は「設備の開発などをより丁寧に仕上げる時間が出来たという面では大きなマイナスではなかった」としつつ、待機列や施設内に多くの人が並ぶという状況は今後の運営方針の中で考慮される部分だとした。一方今季のソフト発売予定には現時点において新型コロナウイルス感染症の影響はないものの、長期化、深刻化が発生した際は予定通りソフトが発売されない可能性についても言及された。