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「鬼滅の刃」ついに完結! 最終話が今週のジャンプ誌上に掲載

”引き伸ばし”も”2期”もなく迎える国民的作品の終わり

5月18日 完結

 漫画「鬼滅の刃」最終話が5月18日発売の「週刊少年ジャンプ2020年24号」にて掲載され、物語は完結を迎えた。

 「鬼滅の刃」は2016年2月15日より連載が開始された、吾峠呼世晴氏による漫画作品。鬼に突然家族を殺され、唯一の生き残りである妹「竈門禰豆子」も鬼にされてしまった主人公「竈門炭治郎」が鬼を狩る鬼殺隊へと入隊し、家族を殺した鬼と妹を人間に戻す方法を探すために戦うというストーリーで、キャラクター造形の巧みさや、シリアスとギャグが両立した構成、そして主要キャラクターも容赦なく死亡させるシビアなストーリー展開が話題を呼び、今や国民的といえる作品へと成長した。シリーズ累計発行部数は電子版含む6,000万部を突破しており、瞬間速度では「ワンピース」を超える売上を見せたり、オリコンが発表した2月17日付のコミックランキングでは、なんと「鬼滅の刃」が1位から10位までを独占するという快挙も成し遂げた(参考)。

漫画「鬼滅の刃」

 「鬼滅の刃」の物語がクライマックスを迎えるにつけ、ファンの間では「2期が始まる」、「主人公が変わる」、「炭治郎が……」などなど様々な憶測も囁かれ始めていたが、共通するのは「今やジャンプの看板作品となった大人気作品がこのまま終わるはずがない」ということだ。多数の読者から求められ、ビジネス的に見ても続ければ続けるだけ収益が見込める作品は、往々にして”引き伸ばし”が行なわれるのが習わしだからである。

 しかし、「鬼滅の刃」の本編は今週号の週刊少年ジャンプであまりに潔い完結を迎える。引き伸ばしもなく、書くべきことを書ききって終わるというのは連載漫画では逆に稀有なもので、その判断は英断という他はない。

 本編の完結後は「柱」のひとり人煉獄杏寿郎を主人公に据えたスピンオフ作品「煉獄外伝」の掲載が予定されていたり、10月には劇場版「『鬼滅の刃』無限列車編」の公開が控えているほか、残る単行本やアニメBD/DVDの発売、さらにモバイル向けの「鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル」、プレイステーション 4向けの「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」などゲームの展開も待っている。「鬼滅の刃」ワールドの展開はまだまだ続くわけだが、その大本となる「鬼滅の刃」が終わってしまうというのはファンとしては衝撃的なニュースである。

 今週号の週刊少年ジャンプでフィナーレを迎える「鬼滅の刃」。今後の展開にも期待しつつ、今は本編の終わりをただ味わいたい。

スピンオフ作品「煉獄外伝」の主人公であり、10月公開予定の劇場版「『鬼滅の刃』無限列車編」のキーマンとなる炎柱・煉獄杏寿
2020年配信予定のAndroid/iOS用対戦サバイバルアクション「鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル」
2021年発売予定のPS4用鬼滅対戦アクション「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」