なるほど"奇跡的相性"とはこういうことか！メガホビEXPOでネコミミ着用の「四宮かぐや」と「藤原千花」フィギュアにやられる

　アニプレックスは、メガハウスが主催するフィギュアの展示イベント「メガホビEXPO 2019AUTUMN」にて、「かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～（以下、かぐや様は告らせたい）」より1/7スケールフィギュア「四宮かぐや」と「藤原千花」の試作品を出展した。いずれも企画進行中のステータスで、価格・発売日ともに未定。

　作中では生徒会の部室で発見されたネコミミを部員たちが装着し、互いにその可愛らしさに悶絶する……が、互いにそれを悟られないように振る舞うという高度な頭脳戦（？？）が繰り広げられていたが、両フィギュアはそのエピソードを下敷きに、かぐやと千花がネコミミを装着しつつ"猫のポーズ"をした姿を立体化したもの。

「四宮かぐや」（左）と「藤原千花」（右）

　2人の姿は仕草や表情に少々照れの残るかぐやと、ノリノリでコスプレを楽しんでいる千花、という感じで極めて対象的。担当者によれば2人の性格を含めて「静と動」の比が表現できるということで、他にもキャラクターやポージングには選択肢があったものの、「かぐや様は告らせたい」初の立体化にあたってこちらのシーンをチョイスしたのだという。

少し照れの残るかぐや様とノリノリの書記、という対比が面白い

　ポーズや表情の可愛らしさはもちろんだが、2人の着用している制服は物語の舞台となる超エリート名門校秀知院学園のもの。デザインはシンプルながら、無着色の試作品段階でも既にくっきりとした陰影や躍動感が感じられる仕上がりとなっており、アニメ3話EDで突如差し込まれた凄まじい作画のアニメーション「チカっとチカ千花っ♡」を思わせる出来となっていた。

リボンやカラー、袖口などの立体感にもご注目

　メガホビEXPOでは当然ながら多数のフィギュアが並んでいるわけで、中には本体に加えて装備を含めた圧倒的なスケール感を誇るものや、遠目からでも目を惹く彩色のグラデーションで存在感を放つものもある。筆者が原作の大ファンということを差し引いても、2人は小ぶりで未彩色ながら、そんな中でも際立った可愛さを誇っていた。

　また、話を聞いた担当者も各キャラクターを"かぐや様"、"チカちゃん"と愛情を込めて呼びつつ、制作にあたってのポイントや見どころを矢継ぎ早に語ってくれて、非常に楽しい取材のひとときであった。ちなみに"チカちゃん"は実は重心の取り方が非常に難しいポーズ、というのは言われてから気づいたのだが、こうして制作サイドから実物を見てなお気づかないような見どころを教えてもらえるというのは、こうした展示会の醍醐味だと言えるだろう。

　現在はさらに細部をブラッシュアップしている最中ということで、製品版ではさらなるディテールアップが期待できる。さらに彩色も行なわれるとなれば、この奇跡的相性（マリアージュ）の前におかわわわわわわわ!!と正気を失うこと必至。発売が楽しみである。