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ソフトバンク＆NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW」を一足先に先行プレイ！

「SEKIRO」や「フォートナイト」など有力PCタイトルがクラウドでプレイ可能に

岩瀬賢斗

2019年11月27日 18:00

11月27日開催

　ソフトバンクは、NVIDIAと協業して提供するクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本版サービス「GeForce NOW Powered by SoftBank」の報道関係者向け先行体験会を、11月27日にLFS池袋にて開催した。

　「GeForce NOW」はPCやMacBook、スマートフォンなどで処理負荷が大きいタイトルを遊ぶことのできるクラウドゲーミングサービス。先日、アメリカやイギリスでstadiaの正式サービスが始まるなど続々と展開されている市場だ。仕組みとしてはゲームの処理を「GeForce NOW」のサーバー側で行なった上でストリーミング配信するためGeForceのビデオカードを搭載したマシンが不要であり、ロースペックなPCやスマートフォン上でも処理の重いゲームを遊ぶことができるという仕組みになっている。

　正式サービス開始時期や利用料金はまだ未定とのことだが、現在は当選者は無償でサービスを試せるクローズドβテストの募集が行なわれており、今回の先行体験会では一足先に「GeForce NOW Powered by SoftBank」を試すことができた。

【クラウドゲーミングサービス【GeForce NOW Powered by SoftBank】プロモーションムービー】

　「GeForce NOW」はソフトバンクがスマートフォンなどの通信事業にとどまらず、来年から始まる第5世代移動通信システムである5Gを見越した、新たな事業の一環として開始するもの。そのためクラウドゲーム事業を立ち上げるにあたり第一線で活躍してきたNVIDIAとの協業をするに至ったとのこと。

　本サービスはデバイスや場所に縛られずにSteamやEpic Gamesストアなどで販売しているPCゲームをプレイすることができる。本サービスはStadiaなどのプラットフォームとは異なり、自分がすでにSteamなどで購入したタイトルを改めて購入しなくとも様々な端末で遊ぶことができるのが一番の強みだろう。

　今回の体験会では会場にWindows10を搭載したPCやMacBook、他にもAndroid端末として「AQUOS R2」が用意されており、「GeForce NOW」を利用したゲームを体験することができた。

　最初にWindowsを搭載したノートPCではフロム・ソフトウェアが手掛けた「SEKIRO」を試遊した。本作は「GeForce NOW」を使用したプレイも問題なく遊ぶことが可能で、相手の攻撃を見切る「弾き」アクションが非常にシビアなゲームであるにも関わらず、序盤のボスではあるが攻撃を難なく弾く事ができた。

目で見て攻撃が当たる瞬間にガードすることでコンシューマー版と差異なく攻撃を弾ける

ガード不能攻撃を放つ際に「危」の文字も、確認してから避けるまでの動作を問題なく行なえる

ノートパソコンの場合はモニターの解像度によりビジュアルの美しさは異なるが、ゲームプレイに関しては問題なく遊べる

時折通信状況により映像が荒くなるシーンも見受けられたが、ほとんど問題なくプレイ可能

本作の魅力の1つでもある城や岩肌などの美しいビジュアルも楽しむことができる

　また、本サービスはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でもプレイが可能で、体験会ではレース作品の「GRIP」を試遊してきた。プレイ前はモバイルになるとカクついてしまったり、動作がワンテンポ遅れるような挙動になってしまうのでは……と思っていたが、実際にはフレームレートの低下を気にせずレースを楽しむことができたし、画面上にゲームパッドを表示してのプレイや、コントローラーを接続してのレースにのめり込むことができた。

コントローラーを接続することで繊細な操作もできる

DUALSHOCK 4やゲーミングキーボードなど接続することでよりゲームに没頭できる環境を作り上げることも可能

MacBookで「SEKIRO」を遊ぶという硬派（？）なプレイも「GeForce NOW」を用いれば実現可能だ

　「GeForce NOW」は自身のSteamアカウントと同期することで、自分が所有しているタイトルを手軽にゲーミングPC以外の端末でも遊ぶことができる。また、ランチャーのメニュー画面には上部にゲームタイトルを検索できる検索バーがある。検索結果には未所持のタイトルも表示され、そこで見つけた気になるタイトルをすぐにSteamのストアで購入することもできるとのこと。また、回線速度としては15Mbps以上が推奨されているが、5Mbpsから10Mbpsあればプレイすることはできるようだ。

メニュー画面、中央にはよく遊ぶタイトルを表示させることができる

「GeForce NOW」に対応しているタイトルがここに表示される。日本のSteamでは販売していない海外版の「ドラゴンクエストXI」なども表示されるが、リージョン（国や地域）規制のため日本からは購入できないとのこと

ステージに登壇したNVIDIA コンスーマーマーケティング部マーケティングマネージャー鈴木悠里氏（左手）と、ソフトバンクコンシューマ事業統括新規事業開発室新規事業推進部部長の金子雄喜氏（右手）

ほかのタイトルとして「フォートナイト」も問題なくプレイできた

　現在「GeForce NOW」は、11月30日まで特設サイトにてクローズドβテストの募集を受付中。当選者は無料で性能を試してみることができるので、一足早く体験してみたいという人は応募することをおすすめする。