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「プロジェクトセカイ カラフルステージ feat.初音ミク」の全貌が明らかに!
オリジナルキャラクターも登場。ボーカロイドと声優がハーモニーを奏でる、リズムゲームを超えた新作
2019年10月23日 22:57
セガゲームスは、現在開発中のAndroid/iOS用ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ feat.初音ミク」の最新情報を発表するプロジェクト発表会を10月23日に開催した。正式タイトルについても今回初の発表となる。
「プロジェクトセカイ」は、「初音ミク Project DIVA」シリーズを手掛けるセガゲームスと、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の開発・運営を行なっているCraft Eggとの協業による、新作スマートフォン向けゲームプロジェクト。
発表会にはクリプトン・フューチャー・メディア 初音ミク開発プロデューサー/音声チームマネージャーの佐々木 渉氏、セガゲームスの小菅慎吾プロデューサー、Craft Egg/Colorful Paletteの近藤裕一郎プロデューサーが出席。「プロジェクトセカイ」の世界観からゲームシステムまで詳細を発表していった。
クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木氏によれば、すでに企画の開始から2年が経過しているという。その間に初音ミクがテレビアニメで“初音ミク”役として出演するなど様々な展開をみせるなか、ミクが違う役を演じることが不自然にならないように気をつけながら企画化を進めていったという。
舞台は“現代の日本”と“セカイ”……セカイってなに?
まず発表となったのは「プロジェクトセカイ」の舞台設定について。基本的に舞台は現代の日本の渋谷の近くで、初音ミクたちも我々の世界と同じような形で、クリエイター達と活躍しているという設定になっている。主人公の1人は“星野一歌”という女の子。この一歌とミクが不思議な“セカイ”で出会うところから物語は始まる。
この“セカイ”というのは、「“想い”から生まれた不思議な場所」と位置づけられており、現実世界とは別に“想い”の数だけ存在している。そして強い“想い”を持っている人のところに“Untitled”という音楽が現われ、“セカイ”に行くことができる。
ミクたちは、このセカイの中で“想い”に応じて姿を変え、“想い”の持ち主が“本当の想い”を見つけ出すサポートをしてくれる存在として描かれる。このセカイでの初音ミクは、現実世界ではバーチャル・シンガーとして世界中のクリエイターが創りあげた歌を表現する存在という意味合いを持つ。ミク達は、セカイでは想いが歌になるように願っており、想いに応じて姿を変え、想いの持ち主が“本当の想い”を見つけ出すサポートをしてくれる。もちろん、ミク以外のpiaproキャラクターもセカイに現われる。
“想いを持った人々”はセカイでミクたちと出会い、自分達の“本当の想い”を見つけ出すと、ミクたちと一緒に歌うことで「Untitled」に名前が付き、歌が生まれるという展開だ。ミクが「一緒に歌おう」と誘ってきて、そこで一緒に歌うことでセカイが広がっていく。ゲームの主人公の1人である一歌だけでなく、プレーヤーと一緒に歌うといったことも考えながらゲームは作られているようだ。そういったことから、このゲームのキーワードは「一緒に歌おう!」となっている。
今回発表されたメインビジュアルに描かれている女の子・一歌は“想い”を持っている女の子のうちの1人。このほかにも“想い”を持ったキャラクターは登場し、初期では、5ユニットの“想い”とセカイ、そして音楽性が描かれるのだという。ゲーム開始当初は5つだが、“想い”の数だけセカイがあり、セカイの数だけ音楽が生まれていくという設定であるため、今後も増えていく予定だという。
この多様なユニットと音楽性を用意した理由について、「初音ミク」の世界観を考えたときに、キャラクター1人1人がそれぞれ別ジャンルの曲を歌うのではなく、ユニットごとにある程度ジャンルを絞り音楽表現することで、初音ミクの持つ多様性を表現しようと考えたためだという。ただ、ジャンルの設定については3社でかなりの議論を重ね、ボカロ界隈の曲をイメージし、この5つになったのだという。
ちなみに企画当初はファンタジーっぽい世界観だったというが、佐々木氏が「ボカロ曲はたくさんあり、ジャンル分けをしていくと紹介しやすいし、聴くほうも聴きやすい。それに切り口を拡げやすい」と近藤氏に提言したことから、最近大きく取り上げられることの多い「アンダーグラウンド」や「ストリート」といった音の特色も取り入られるようになった。
ゲームシステムについて
システム的には、スマートフォンのインターフェイスに最適化されており、タップやスライド、フリックなどのアクションで構成される。また、ノーツサイズが自由な形で降ってくるのが特徴となっているという。例えばゲームの不得意な人に向けてはノーツを大きく表示させるなどしてプレイしやすくしたり、難易度調節をできるよう考えられているという。近藤氏は、Craft Eggはこれまで多くのリズムゲームを作ってきたことから譜面の作成ノウハウが蓄積されており、それをベースにしながらも自由度の高いゲーム作りを目指しているという。
リズムゲームには3DMVが背景に流れる曲があり、これに関しては、他のゲームとは違った雰囲気や見せ方にこだわっているという。グラフィックスを担当しているのはセガゲームスで、この点ではかなり気合いが入っている。イラストのポップな感じを再現するために3Dグラフィックスを一から作り上げているのはもちろんのこと、イラストの再現だけでなく、キャラクターがそこにいる空気感を出すために、試行錯誤を繰り返しているという。
もちろん、ステージで踊っているキャラクターの編成は自由に変えることができる。それぞれのキャラクターのモーションは独自のものが用意され、違った動きをするという。かなり見応えのあるものに仕上がっているようだ。3DMVに登場するキャラクターは自分で選べるため、piaproキャラクターのみで楽しんだり、オリジナルキャラクターと一緒に登場させることもできる。プレーヤーのプレイスタイルにより、様々な楽しみ方できるようになっている。
「プロジェクトセカイ」でも、「DIVA」同様に衣装を変更できる機能が用意される。好きな衣装を着せて3DMVに登場させることも可能。新規デザインの衣装を用意しているが、「DIVA」などの他タイトルで人気だった衣装の収録も考えていきたいとしている。
遊べる楽曲の収録パターンに関しては、いくつか用意されているものがある。ミクたちボーカロイドキャラクターと声優さんが演じるキャラクター達が一緒に歌う形のアレンジ楽曲が用意されるという。ただ同時に、ほぼすべての楽曲で原曲版も収録される。また、一部のミク達のイメージが非常に強い曲ではカバー楽曲は用意せず、原曲版のみ収録する方針だという。
「プロジェクトセカイ」では、3DMVが付いている楽曲と、シンプルな2Dモードのみの楽曲が存在する。その理由については、より多くの楽曲をリズムゲームとしてプレーヤーにより早く提供するためだという。また3Dでダンス楽曲となると、原曲イメージを大きく損ねてしまう楽曲もボカロでは存在するため、そういった点も考慮しているという。
ゲームの難易度については、初心者から上級者まで幅広く楽しめるようになっているほか、リズムゲームに馴れてきた人も多いため、最近のゲームでは難易度が4種類のゲームが多い中、リズムゲームになれたプレーヤーに向け「MASTER」という超上級者向けの難易度を“全曲”に準備するとしている。
さらに、おもしろい点としては、リズムゲーム以外の要素も用意されているという。リズムゲームの外では、現実世界とセカイを行き来しながらゲームが進行していくという。もちろんストーリーを楽しんだり、衣装を買ったり、音楽ショップで楽曲を購入した曲でプレイしたりといった要素がある。
ストーリーに関しては、piaproキャラクターたちのストーリーや、他のユニットごとのストーリーが展開していく。piaproキャラクターたちのストーリーも含め、どのユニットからはじめても楽しめるになっているため、プレーヤーの好きなところから読んでいくことができる。
ちなみにこのほかにも、これまでのリズムゲームにはない、それでいてミクらしくもある機能の収録が予定されているといい、今後追って内容について発表していくという。
収録楽曲には「Project DIVA」シリーズに収録されていた定番曲なども収録!
収録楽曲名なども明らかとなった。「Project DIVA」シリーズに収録されていた定番曲はもちろん、最新楽曲をはじめ新進気鋭の人気楽曲まで、幅広く収録していくという。
今回発表された収録楽曲は、「Just Be Friends」、「スイートマジック」、「ビバハピ」、「ミラクルペイント」、「劣等上等」、「ロキ」。さらに「プロジェクトセカイ」のための用意された新規書き下ろし曲もある。参加クリエイターは、DECO*27 さん、MitchieMさん、Giga×MitchieMさん、ピノキオピーさん、まふまふさんとなっている。
佐々木氏によればこれですべてではないという。イラストレーターも含め、発表していないだけで、多数のクリエイターに参加を打診しているという。
piaproキャラクターのキャストを発表! オリジナルキャラクターも登場
キャスト陣も発表となった。キャスト陣については、今作のテーマとのリンクを重要視して起用。2000年以降のミレニアム世代の声優として、物心ついた時にはボカロが存在していた世代であるため、ボカロに馴染みのあるキャスト陣を選んだという。
また、歌唱力も重視している。ボカロ曲は人間が歌うと難しい楽曲も多いため、新たなるボーカロイドのプログラムの作成などもが進行する中、歌唱のオーディションを丁寧に行なうことでボーカロイドとのコーラスなどで違和感がないように声優さんの選択を行なっていったという。
発表会ではオリジナルキャラクターについても各音楽性ごとに発表となった。「バンド」を担当するユニットは「Leoneed」。すれ違いを乗り越えて結成された幼なじみのガールズバンドだ。楽曲はDECO*27さんが提供する。
このほか、「アイドル」に登場するのは「MORE MORE JUMP!」。アイドルを夢見る1人の女の子とアイドルをやめた3人の女の子の異色のユニットの物語。「ストリート」は伝説を乗り越えるために組まれた実力派のストリートユニット「Vivid BAD SQUAD」のストーリーとなる。喫茶店のマスターのMEIKOとミク、DJレンが、メンバーが本当の想いと向かい合えるよう相談に乗ってくれる。「ミュージカル」は、はちゃめちゃショウユニット「ワンダーランズショウタイム」の物語で、ミクとカイトが登場する。「アングラ」はかなりシリアスな内容となりそうで、25時に動き出す正体不明の音楽ユニット「25時、ナイトコードで」の物語。登場するのはミクだが、髪の色が真っ白で、独特な雰囲気を漂わせている。
最後にはキービジュアルも公開された。このキービジュアルではボーカロイドとオリジナルキャラクター達が共にステージに上がっており、ここでもキーワードの「一緒に歌おう!」を感じさせるイラストとなっている。
早くもキャンペーンやイベントについても発表!
番組ではいくつかキャンペーンなどが紹介された。
イベントの紹介では、11月17日にカルッツかわさきホールにて開催される「かわさきジャズ2019」で行なわれる「まらしぃ with 初音ミク、鏡音リン piano acoustic live」において、「プロジェクトセカイ」の3Dモデルがリアルライブで登場するという。
キャンペーン関連では、「一緒につくろう!」キャンペーン第1弾がpiaproで開催される。衣装デザインの募集を行なうというもので、採用されればゲームに登場する。募集部門は「女性キャラクター衣装デザイン部門」と「男性キャラクター衣装デザイン部門」の2つ。募集期間は11月1日より12月2日まで。
Twitterを使用したキャンペーンとして、「プロジェクト発表記念キャンペーン」が開催される。1日1回応募できるというもので、声優さんのサイン色紙など豪華な賞品が用意されている。同作のTwitterアカウント「@pj_sekai」をフォローし、毎日投稿されるツイートをリツイートするだけだ。
このほかにも読売新聞の「編集手帳」朗読企画に「プロジェクトセカイ」から初音ミクと小倉 唯さんが出演することが決定した。YouTubeの読売新聞「編集手帳」朗読チャンネルにて、10月27日の5時に公開となる。
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