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“アケコンのマッドキャッツ”ついに復活! 新型アケコン「EGO Arcade Stick」、東京ゲームショウに見参
2019年9月13日 23:13
- 9月13日開催
- 会場:アイ・オー・データ機器ブース
周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器は、マッドキャッツのアーケードコントローラー(アケコン)の新モデル「EGO Arcade Stick」を東京ゲームショウ同社ブース内に参考出展した。価格、発売日は未定で、同社が日本で取り扱うかどうかも未定。
アイ・オー・データのブースでモニターやSSDなどの新製品を取材していたところ、1つおかしなデバイスを発見した。それが「EGO Arcade Stick」だ。試遊用のRazerやHORIのアケコンに混じって1台だけ置いてある。奇妙なのは「参考出展」と書かれていることだ。
さっそく担当者に確認を取ると、マッドキャッツ製アケコンの未発売の新製品であることは認めたが、それ以上のことはわからないということだった。格闘ゲーマーが見れば、確実に二度見してしまうデバイスがここに置かれている理由は、アイ・オー・データが、マッドキャッツの流通を担当しているVerbatimの国内総代理店であるためだ。
すでに再始動を開始したマッドキャッツの日本法人との兼ね合いはわからないということだが、アイ・オー・データとしては、ゲーミングデバイス取り扱い強化の一環として「取り扱いたい」という意向をVerbatimおよびマッドキャッツ本社に伝えているという。
そういう大人の事情はともかく、「EGO Arcade Stick」である。まったく資料がなく、アイ・オー・データの担当者もまったくわからないということなので、以下は筆者の推定情報になる。
まず、広々としたボディ、三和電子製らしきスティックと8つのボタン、そして4本の赤い爪痕デザインは紛れもなくマッドキャッツのアケコンだ。
基本デザインは、透明のクリアパネルを全面にあしらっていることから2012年にリリースされた静音モデル「Team Mad Catz Arcade FightStick Versus Series SH」に近い。ボタンには、×とA、○とBという具合に、二重にアイコンが描かれており、PCのみならずPS4やXbox Oneでも使うことを想定していることがわかる。
ベストセラーモデル「Arcade FightStick Tournament Edition」シリーズに採用されていたタッチパッドはなくなり、上部中央にまとまっていた各種切り替えボタンは上部全域に散らばっている。「Arcade FightStick Tournament Edition」シリーズのような天板を開けるギミックはなく、奥の側面にUSBケーブルを束ねて収納するための空間と、USBハブが1ポート用意されていた。
接続しての試遊は不可ということで、その使い心地はわからなかったが、今なお旧マッドキャッツのアケコンのフラッグシップモデル「Arcade FightStick Tournament Edition 2+」が中古市場で高値で取引されているのを見る限り、マッドキャッツの新型モデルを欲しいと思う格闘ゲームファンはかなり多いと思われる。いつ発売で、価格はいつなのか、どこが日本販売を担当するのかなど不明な部分は多いが、ともあれ今はマッドキャッツのアケコンの復活を喜びたい。