使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第376回
「ストリートファイターV」発売直前!! アーケードスティックや格ゲー特化ゲームパッドをまとめてみた
(2016/2/17 00:00)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
いよいよ2月18日に発売となるプレイステーション 4/PC用「ストリートファイターV」! だが、もちろんそうなると、悩ましいのは“アーケードスティックの用意”だろう。特に、PS3用は持っているけど、PS4で使えるアーケードスティックがなく、この機に購入しようと考えている人は多いはず。
そこで今回はPS4対応のアーケードスティックのラインナップや、格闘ゲームプレイに向いている6ボタンパッドなどをまとめてみた。
【今週のおしながき】
本格派プレーヤー向け&スタンダードな「フラッグシップモデル」
リュウデザインのフェイスプレートを採用し、クリアパネルの枠部分の段差をなくして手への違和感も軽減している。ビュウリックス筐体タイプのレイアウトで1レバー/8ボタンを搭載し、タッチパッド・ボタン、L3/R3ボタン、LEDライトバー機能も備えている。ボタンひとつで天板を開いてパーツの交換やカスタマイズができるメンテナンス性の高さも魅力。略称は「TE2+」。
【レバー・ボタン】
三和電子製パーツ
レバー:JLF-TP-8YT-SK
30mmボタン:OBSF-30
24mmボタン:OBSF-24
シャドルーロゴのフェイスプレートを採用。レバーボタンのパーツは三和電子製、レイアウトもビュウリックス配置など、基本的なところは「TE2+」と共通するものが多いが、筐体サイズがよりコンパクトなものになっている。タッチパッド・ボタン、L3/R3ボタン、LEDライトバー機能も搭載している。
【レバー・ボタン】
三和電子製パーツ
レバー:JLF-TP-8YT-SK
30mmボタン:OBSF-30
24mmボタン:OBSF-24
昨年12月に発売された「TE2」の限定モデル。天板には見る角度によって見え方の変化するレンチキュラー仕上げの春麗があしらわれている。「TE2」をベースにしており、カスタマイズ性の高さも魅力だが、今回のタイミングではより改良と機能追加の行なわれている「TE2+」がほぼ同価格なので、そちらの方がオススメとなってくる。
【レバー・ボタン】
三和電子製パーツ
レバー:JLF-TP-8YT-SK
30mmボタン:OBSF-30
24mmボタン:OBSF-24
HORIのアーケードスティックラインナップの中でもスタンダードな位置づけの製品。レバー・ボタンともに同社開発の「HAYABUSA」ユニットを搭載している。設定用ボタンを全て側面にレイアウトして誤操作を防止しているほか、タッチパッド機能、スティック切り替え機能、ボタンアサインモード、連射機能など、機能も多彩に搭載している。また、XInput対応によりWindows PCにも対応している。
【レバー・ボタン】
HORI製パーツ
レバー:HAYABUSA
ボタン:HAYABUSA
静音仕様のレバー・ボタンを搭載した「サイレントタイプ」
「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」をベースに、スティックとボタンに静音化パーツが使われているサイレントタイプ。スティックはスイッチ音の出ない光学式スイッチ式、ボタンには打鍵音吸収素材を使用して、操作音を減らしている。ただし、従来のレバー・ボタンよりスイッチ感やクリック感が少なく、感触は異なる。その他の機能面は「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」とほぼ同じ。
【レバー・ボタン】
HORI製パーツ
レバー:サイレントHAYABUSA
ボタン:サイレントHAYABUSA
取り回し楽々、置き場所も省スペースな「コンパクトタイプ」
21×16cmの非常にコンパクトかつ、675gという軽量な筐体のアーケードスティック。「TE2+」の約1/3というサイズにも関わらず、アーケードと同じ30mm標準サイズのボタンと、直径35mmレバーボールを備えた6ボタンレイアウトとなっている。ただ、こうしたコンパクトサイズのアーケードスティックだと重量が軽いため、レバーの持ち方次第では筐体ごと持ち上がったり、動いてしまったりといった懸念がある。滑りづらい設置場所や、何らかの固定ができると、使い勝手が良くなる。
【レバー・ボタン】
詳細の記述なし
B5サイズ以下、21cm×15cmという驚きのコンパクトサイズで、重量も約0.5kgと軽量。アーケードスティックタイプのものとしては今回紹介している中では最安値でもある。レバーには同社のHAYABUSAユニットとも共通するVカットハウジングカム構造を採用(ただし、HAYABUSAユニットであるという記述はない)。ボタンは8ボタンを備えている。マッドキャッツの「ファイトスティック アルファ」同様に、重量が軽いので持ち上がったりずれたりするのを防止する設置や固定ができると使い勝手が向上する。
【レバー・ボタン】
詳細の記述なし
超本格派向け! ビュウリックス筐体そのままな「プレミアムタイプ」
アーケード筐体ビュウリックスのコントロールパネル部分をそのままに切り出したかのような、超重量級、超本格派向けのプレミアムモデル。アーケード筐体サイズの全長に、重量も約5.4kgと、ヘビー級。メンテナンス性の高さ、操作フィーリングともに、最高峰。レバーとボタンには同社の「HAYABUSA」が使用されている。なお、XInputには非対応。
【レバー・ボタン】
HORI製パーツ
レバー:HAYABUSA
ボタン:HAYABUSA
ゲームパッドスタイルでより手軽に挑む!「6ボタンパッドタイプ」
- 対応機種:プレイステーション 4/3
- メーカー:マッドキャッツ
- 価格:7,020円(税込)
- ホワイト RYUデザイン
- ブラック ベガ(M.BISON)デザイン
- レッド KENデザイン
- ブルー 春麗デザイン
大型な6個のボタンを前面にレイアウトし、独自開発の新型方向キーも搭載した、格闘ゲーム特化のゲームパッド。方向キーは斜め入力にもクリック感があり、正確に入力ができる。また表面の形状をフラットにしているので、指が痛くなりにくいデザインにもなっている。方向キー/左アナログスティック/6ボタンが前面にあるほか、上部左右にはR1/R2/L1/L2ボタンを、タッチパッドとL3/R3ボタン機能も備えている。
十字型の方向キーと6個のボタンを前面にレイアウトした、格闘ゲーム特化のゲームパッド。L1/L2/R1/R2ボタンはL/Rボタン切り替え機能を使うことでボタンを押した時の機能を入れ替えできる。これにより、右手にボタン操作を集中できるという作りだ。この他にも、方向キーの切り替え機能や、連射機能などを備える。また、XInput対応で、Windows PCにも対応している。
レバー&パーツを換装する
より自分好みのアーケードスティックにするために、“レバーやボタンを換装する”というのも、ひとつの手。例えば、スタンダードなレバーとボタンを、別で購入した静音仕様のものに交換するなどもいいし、単純に使い込んで調子が悪くなってきたら交換するのも必要だろう。アーケードパーツ大手の三和電子やセイミツならパーツのネット通販も行なっている。
本格的な改造となるとハードルが高いが、ファストン端子でレバーやボタンが接続されているアーケードスティックなら、レバーとボタンを付け替えてケーブルを元通りに繋げるだけ。ドライバーがあれば完了できる作業になる。
なお、アーケード仕様のパーツと交換するには、ある程度は筐体が大きいアーケードスティックでないとできない。今回紹介している中だと「コンパクトタイプ」の製品だと難しい。
PS3用のアケコンは「ストV」で使えるの?
もうひとつの気になるポイントは、“PS4「ストリートファイターV」でPS3用のアーケードスティックは使えるのか?”というところ。PS4版の「ウルトラストリートファイターIV」では、DUALSHOCK4を認証させた状態なら、PS3用のアーケードスティックで操作することもできた。おそらくは、ソフト側にPS3用アケステのドライバを入れてあり、DUALSHOCK4で機器の認証を取りつつ、PS3用アケコンの入力信号をトンネルさせる、というような方式だろう。
PS4「ストリートファイターV」はどうなのか。海外グローバル向けの「ストリートファイター」公式Twitterでは、「PS3コントローラーも使用できる」というツイートが出された。
おそらく、PS4版「ウルトラストリートファイターIV」と同じようにPS3用コントローラーのドライバを内蔵させてあるので、使えなくはない……という感じになるのではないだろうか。実際のところや詳細はまだ不明だ。
ただ、使えるにしても、PS4対応でフルに機能が使える製品と同じ使い勝手にはどうしてもならず、例えば遅延が感じられたり、メニュー操作などの細かなところで不便を感じたりする可能性は高い。そのあたりも考慮しつつ。いずれはPS4対応品への乗り換えを検討するのをオススメしたい。