ニュース

圧倒的自由度と日本語化で見えた登場人物の魅力。日本語版「アウター・ワールド」体験レポート

10月25日 発売予定

価格:未定

 プライベートディビジョンは、10月25日発売予定のプレイステーション 4/Xbox One/PC用SFRPG「アウター・ワールド(The Outer Worlds)」のメディア向け日本語版先行体験会を東京ゲームショウ2019で開催した。

 「アウター・ワールド」は遥か彼方の銀河にあるコロニー「HALCYON(ハルシオン)」が舞台。本来このコロニーに入植するはずだった1人の人間が、コールドスリープから目覚め「HALCYON」に降り立つことで物語は始まる。プレーヤーキャラクターは降り立った人間として「HALCYON」に渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていくシングルプレイRPGだ。

 今回の体験会では今まで公開されてこなかった、ゲーム序盤にプレーヤーが訪れる2箇所を体験できた。今回はその中で出会った登場人物たちとの会話や世界観をレポートしたい。

プレーヤーが序盤に訪れる宇宙船と「エッジウォーター」という町

次から次へと聞きたくなるユーモアのある会話

 今回日本語版を体験して、まず感じたのはローカライズのクオリティの高さだ。違和感なく日本語化されたことで、登場人物がより魅力的に感じられた。特に会話の感覚がとても個性的で、それでいてとても親近感を感じる登場人物たちには自然と惹きつけられるものがあった。時には無許可で乗り込んだ宇宙船のデジタルロボット操縦士に「招かれざるセールスマン」とジョークを言われたり、道中で倒した略奪者の服を着ていって町の責任者に嫌味を言われたりもする。

嫌味もしっかり伝わる
ジョークとも警告とも取れる発言をするデジタルロボット
NPC同士の会話も興味深い

 本作では登場人物との会話の返答を選択肢から選ぶことができる。うまく登場人物の心をつかめば、より多くの情報を引き出すことが可能だ。また会話の選択肢の中には嘘をついたり、説得や脅迫するものもある。また、ゲームスタート時に選択するキャラクターの「適正」を生かしたものも存在する。ちなみに筆者は「医療従事者」を選択したため、会話の選択肢に「医療従事者」としての選択肢が出てきた。ときには相手に敵意を剥き出しにして攻撃を仕掛ける選択肢まであるので、ちょっとドキッとすることもあるが、プレーヤーがその登場人物に受けた印象次第では十分選択しうるものだ。

嘘もつける
「君を診察できる」など「適正」に応じた選択肢も出てくる
ときにはちょっと怖い選択肢もある

 ちなみに、プレーヤーは登場人物との会話を強制的に終わらせる選択肢を持っていることが多い。もし仮に登場人物との会話を可能な限りすべて「会話を終える」でゲームを進める場合、展開やエンディングが変わったりするのだろうか?

選択に次ぐ選択!行動は全て自分で決める

 本作を体験していて常に感じたことは、そのユーモラスな世界観のなかにある自由すぎる選択肢だ。例えば町の住人の精神的覚醒レベルを嘆いている牧師に対して、「そのレベルを上げるのがあなたの仕事だ」と叱責する選択肢、「それはきっと難しいだろう」と同情する選択肢、「あなたは牧師として失格だ」と非難する選択肢があるなど、登場人物1人1人の会話1つとっても、同意したり、否定したり、怒りを誘う選択肢などたくさんある。今回選んだ選択肢と違うものを選んだらどういう展開になるのか、プレーヤーの行動でどのようにストーリーが変わっていくのか、とにかく気になって仕方がなかった。それだけ選択肢は広く、可能性もたくさんあるように感じられた。本作の発売日がとても待ち遠しい。

登場人物に対する返答の選択肢次第でストーリー展開が変わっていく