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足で操作するフットコントローラー「3dRudder」、PlayStation VR版のリリースが決定

「サイレントVR」など新作を含め、30タイトル以上が対応

10月20日発売予定

価格:119ユーロ(約14,000円)

 フランスの周辺機器メーカー3dRudderは、現在、PC向けに展開しているフットコントローラー「3dRudder」をPlayStation VR向けに発売することを明らかにした。日本を含むグローバルで10月20日の発売を予定し、価格は119ユーロ(約14,000円)。

【3dRudderブース】

 3dRudderは、PC向けの周辺機器として2016年に誕生したフットコントローラー。接地面が円錐状になっており、両足を置いて任意の方向に傾けることでデバイスが入力を検知し、キャラクターをその方向に進ませることができる。

 もともと「Fortnite」のようなPCゲームで遊ぶことを想定して開発されていたものだが、同時期に生まれたVRヘッドセットとの相性が良く、VRゲームの問題であるキャラクター移動における画期的な解決手段として、一部のVRファンに愛されている。その構造上、プレーヤーは座ってプレイする必要があり、この点において対応できるタイトルは限られてしまうのが弱点だが、VRゲームの没入感を高めてくれるデバイスとして利用されている。

【PC版「3dRudder」】

 gamescomで出展されていたのは、そのPS VR版だ。PCではなくPS4に接続し、DUALSHOCK 4もしくはPS Moveコントローラーとセットでプレイする。3dRudderブースでは、PS VR版「3dRudder」複数台をプレイアブル出展し、多くのゲームファンに、足で操作する楽しさを提供していた。

【PS4版「3dRudder」】

 本体デザインは、基本的にPC版と同一だが、中央にプレイステーションのロゴが刻印され、本体カラーはPSカラーのブルーが採用されている。もちろん、プレイステーションのオフィシャルライセンスプロダクトとなる。

 3dRudder Founder&CEOのStanislas Chesnais氏に話を聞くことができたがPS VR版の開発に時間が掛かった理由は、PCのように指せばそのまま使えるわけではなく、1タイトルずつ対応させていく必要があるためだという。その代わり、しっかり対応させることで、より質の高い足操作体験を提供することができるという。

 現在、インディタイトルを中心に30以上のPS VRタイトルがローンチ時に対応予定で、今後、ソニー・インタラクティブエンタテインメントやUbisoft、Bethesda Softworksといった大手のAAA VRタイトルについても対応していく予定だという。現時点でも「サイレントVR」のように、今後発売予定のタイトルも対応タイトルに含まれており、買ってすぐ様々なタイトルで楽しむことができる。

【タイトルラインナップ】
PC版との違いは、ソフトウェア側が対応しないと動作しないこと。ローンチのタイミングでは30タイトル以上が対応するとしている

 筆者は今回はじめて体験したが、足で操作する、足で移動を担うという感覚はユニークでおもしろい。通常のPCゲームだと、単にまどろっこしさを感じてしまうが、VRゲームなら、VRという特殊性を活かした形で、よりゲーム性が高められる。東京ゲームショウにも参考出展する予定ということなので、VRファンはぜひ会場で試してみては如何だろうか。

【プレイ風景】
使っているうちに変な方向にズリズリずれるのが心配だったが、実際には「3dRudder」をすっぽり包み込む台の上でプレイしており、激しく動いてもずれない
子供を観ていると、程度がわからないのかかなり激しく足を動かしていた。そんなに動かすと疲れそうだが、かなり満喫している様子だった